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PickUP of this week
Last Update:2000/12/6


今週のPickUp 第3回 Sword World PBM

バジル

今回、紹介するSword World PBMはソード・ワールドRPGのルールを利用して行われているPBM(PBeM)です。

そもそもPBMとは一体どの様なものなのでしょうか?
PBMとはPlay by Mailの略です。言葉が示す通り手紙(Mail)を媒体としてRPGを行うものです
従来のPBMでは、ゲームの主催者に参加申し込みを行い、所定のルール(マニュアル)に従ってキャラクター(PC)を 作成・登録します。その後はPCの行う行動を主催者へ送ると、その結果がリプレイ(小説やコミック)となり 返ってきます。ゲームには沢山の人が参加しているので希望した行動のすべてが実行できる訳では
ありませんが、他者と協力する事で、より活動範囲を広げる楽しみもあります。

このゲームの醍醐味は、場所、時間に囚われずに楽しめる、という点にありますが、これらを主催するには、 膨大な労力と資金が必要なので、会社組織によって運営される有料のゲームが主力でした。
その為、気軽に参加してみるには金銭的に少々敷居が高い面もありましたが、インターネット環境の一般への 広がりにより、新しい波がやってきました。それが、電子メールを使ってRPGを行うPBMです。
これはPBMのMの部分をe-Mailに置き換えて『PBeM』と呼ぶこともあります。

※インターネット環境を利用するゲームには、他に掲示板を利用するものやチャット(IRC等)を利用するものなど 様々な発展形がありますが、ここではそれについて詳しい説明は省きます。

新しい形態のPBMは、その手軽さによって支持され、沢山のサイトが生まれています。これまでのPBMと同様に 企業が提供するものもありますが、どちらかと言えば有志によって運営される、非営利のサイトの数が多い事が特徴です。 Sword World PBMもその一つで、1996年から続いている老舗PBMです。独自の世界観とルールを用いる事の多いPBMの 中では珍しく、ソードワールドRPGのルールを採用しています。販売されているルールを利用する為に、出版元に予め許可を 取り著作権について問題が発生しないように対応している点でも非常に珍しいサイトです。

周りにソードワールドをやる人間がいない、プレイする場所が確保出来ない、時間が合わない、色々な人とソードワールドをプレイしてみたい、TRPGでは気恥ずかしくて思うように発言出来ないけれど、メールを使ってなら思うようなロールプレイが 出来そうだ・・・等など、そう言う人々に応えられるようなものを作っていきたい

こんな思いに支えられてSword World PBMは作られました。
ここでは、1期4ヶ月周期(プレイ3ヶ月+調整期間1ヶ月)で動いています。3ヶ月で一つのシナリオを完結させ調整期間に パーティの再編成が行われます。
次期に用意できるゲームマスター(GM)数に対して、プレイヤー(PL)人数に欠員が生じた場合だけ、この調整期間中に 新規募集が行われます。
参加者として登録されるとPCを作成し、酒場(BBS利用)でパーティを組みます。酒場でスタッフが演じているおやじに パーティを申請するとメーリングリスト(ML)に登録され、そこでPCの会話や行動についてのやり取りが行われます。
MLを使い進行されるシナリオは随時、あるいは終了時にWEB上に公開され、誰でも閲覧できます。
基本ルールは完全版に従いますが、Sword World PBMではレベル5までがサポート対象となっています。
その他ダイスを振る代わりにメールでキーナンバーを送り、乱数表によってダイス目を求める方式を採用しています。

この一連の手続きの中でも圧巻なのはパーティを組む際に繰り広げられる酒場の様子です。普段のMLの閉じた輪の 中で進んでいる最中のシナリオは、参加者以外の目に触れる事はありませんが、これだけは期の変わり目にBBSで 展開されますので、うまく時期さえあえば、冒険から続々と帰ってきたPC達が酒場へやってきて次の仕事の仲間を 探す様子を目にする事ができるでしょう。混み合うBBSを読んでいると思わず店内の熱気が肌に感じられる程です。

現在、現役PL数は75名、引退したり消息不明になった人を加えると総数で100名のPLがここで遊んだ 計算になります。掲載リプレイ数は60本を数えます(うち進行中10本)。

Sword World PBMでは、PBMの長所である、住んでいる所も、背景もまったく違う人達が、物語を紡ぐという点を継承しつつも、 小人数でシナリオを進めている為、肝心のメールが無ければ進行が滞るという短所も合わせ持っています。
登録当初はやる気満々だったPLも、実生活が忙しくなったり、他に興味の対象が現れるなどして、中だるみが 発生する事もあり、それを防ぐ為にあらかじめ募集の条件に投稿頻度の制限が課せられていまが、それでもシナリオ途中で 消えてしまうPLも居ます。
また、シナリオ一つに登録できるPLの数に限りが有り、GMの数に遊べるPL人数が大きく制限されるという弱点もあります。
当サイトは31名のスタッフで運営されており、仕事の内容はGMはもちろんの事、シナリオライター、WEBページ管理、その他 運営に関係する様々な事を行っています。
GMの仕事は中でも一番量が多く、毎日ゲームを進められる時間(と環境)を持ち、ゲームの進捗を長期に渡り管理 する能力も要求されます。その為、実際の仕事が忙しくなるとGM業をお休みする事も多く、GMの数は不足しがちですが、 MLを使って行うマスタリングを覚えなければならない事などから、気軽に外部のGMを募って増やすという訳にもいかないようです。
上でも述べていますが、GM数で遊べるPL人数が決まるので、現状より数が減ると、今いるPLの全員が遊べない 可能性もある為。今、このサイトの一番の課題はGM数の安定した確保とも言えます。

今回紹介したSword World PBMは、リプレイを読むのが好きな人なら、参加しなくても楽しめる事請け合いです。
どこから読んだら良いか悩むなら、お気に入りのPCを探して、そのPCの参加しているシナリオを選んで読むのも面白いでしょう。
複数のリプレイを読むうちに、かつて組んだ仲間との再会や、共通して登場するNPCや設定から、その世界がまるで存在しているかのような錯覚すら覚えるかもしれません。
それが今、現在進行形で進んでいると思ったら、なんだかワクワクしませんか?
そしてそのワクワクを支えるPLやGMになりたいと思ったら、ぜひ参加してみて下さい。


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