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Date: Sat, 30 May 1998 12:45:40 +0900
From: FURUTANI Shun-ichi <sf@x.age.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 9977] Re: [HA06] エピソード『ねこの夢』
Sender: owner-KATARIBE@teleway.ne.jp
To: KATARIBE@teleway.ne.jp
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X-Mail-Count: 09977
# あー、確かに転送忘れてたみたいだわ。(;^^)
Message #3793 is from: SW0167 中崎実
Time: 98/05/27 2:38:08 Section 36: 狭間 プレイ
Subj: Re:3790)エピソード『ねこの夢』
中崎です。
お約束の猫EP、悪戦苦闘部分です(笑)>いー・さん
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しみじみと自分の猫手を見る花澄に、豊中が喉の奥で笑う。
なにしろ、ハンバーガー一つを食べるのが大仕事だったのだ。
(回想)
豊中 :「何が好きか聞いて行くの忘れたので、テリヤキバーガー買ってきま
:したよ」
助手席にちんまり正座していた花澄に、声をかける。
しばし考えて、バンの後部座席から青いビニルシートをとって。
SE :ごそごそ
豊中 :「こぼしても大丈夫ですから、安心して格闘して下さい(笑)」
そう。猫を飼ったことのある人間なら、予測はつくのである。
ビニルシートの上でハンバーガーの包み紙を開け、それをのばしてテーブル
クロスのように敷く。そのまわりにさらにペーパーナプキンを広げて準備完
了。
猫花澄:「にゃ(いただきます)」
両手(前足)でハンバーガーを抱えようとして、つんのめる花澄。
猫花澄:(どうしたものかしら‥‥‥)
仕方なく、片手(前足)でハンバーガーを押さえてかじることにする。
SE :するっ
‥‥‥ハンバーガーは、紙の上を滑って逃げていった。
猫花澄:「うにゃぁ?(あら?)」
もう一回。‥‥‥‥するっ。
豊中 :「あ、そうか。忘れてましたね」
上のバンズをどけて、猫がかじりやすい大きさにしなくてはいけないのであ
る。
そして再挑戦。
SE :かぷっ☆
なんとかうまく行った。‥‥‥が。
猫花澄:(困惑)
‥‥‥そう。人間とは歯の形も違ったのだ。
なんとか食いちぎろうとして、鼻先にソースが付く。
無理矢理ひっぱって一口ちぎった花澄(猫)を見て。
豊中 :『しまった、テリヤキバーガーは選択ミスだったな。ナゲットにすれ
:ば良かったか』
居候 :『肝心の所で抜けとるのう』
結局、食べ終わるまでにソースに顔を突っ込むこと三回。
前足も顔もべたべた、片目にいたってはソースが入ってしまい、それをなんとか
拭おうと前足で顔をこすったのでよけい汚れる始末である。
豊中 :「‥‥‥ちょっと待ってて下さい」
ビニルシートを片付けた後、店内の水道でタオルを絞ってきて。
豊中 :「少々荒っぽいかも知れませんが、勘弁して下さい」
猫花澄:「にゃにゃん(はい?)」
花澄(猫)をとっつかまえてごしごし拭く豊中。
毛並みがもとのように白くなったところで、助手席に戻す。
豊中 :「さて、行きますか」
(回想終了)
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こんなところでいかがでしょう?
‥‥‥うちの駄猫が子供だった頃の食事風景を参考にしてみましたが(笑)