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Date: Thu, 28 May 1998 16:35:51 +0900
From: "E.N." <nakazono@ss.ffpri.affrc.go.jp>
Subject: [KATARIBE 9956] HA06:EP:「お昼寝日和」
Sender: owner-KATARIBE@teleway.ne.jp
To: KATARIBE@teleway.ne.jp
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こんにちは、いー・あーるです。
皆さん、こんにちは。
今日は久しぶりに良く晴れてます。
ついでに空気もさらさらしてます。
……ので。
昨日の一行掲示板を思い出しまして……
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EP:「お昼寝日和」
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五月も終わろうとする、ある日の午後早く。
珍しい時間に、からからと引戸が開く。
花澄 :「こんにちは」
訪雪 :「おやこんにちは。今日はお仕事の方は、もう…」
花澄 :「いえ、まだなんですけど。ちょっと用事で近くまで来たもので…
:ええと、あの」
訪雪 :「ゆずちゃんなら先刻まで、タイチ達の部屋でぬいぐるみ達と
:遊んどったですがね……あ、どうぞどうぞ」
花澄 :「すみません」
それにしては何となくしいんとしている。
つられるように、花澄も足音を忍ばせる。
そろり、と襖を開けると。
花澄 :(……あ)
訪雪 :(静かだと思ったら)
障子一枚隔てた真昼の光は、柔らかい。
譲羽 :「………(くー……#闇ぬいを枕にして熟睡)」
闇ぬい :「………(すー……#枕にされたまま熟睡)」
こんこん:「………(くー……#譲羽の隣で物言わず座っている)」
人外の、本来ならば命持たぬ筈の者達が、ここでゆっくりと安らいでいる。
花澄の口元が、思わずほころびる。
その視線が、床の間の埴輪達のそれと合った。
タイチ :《…静カダネ》
シュイチ:《良ク、寝テルネ》
花澄 :「(小声で)ほんとうに、ね」
そろそろと、障子を閉めて。
花澄 :「(小声で)じゃ、また後で、いつもの時間に迎えに来ます」
訪雪 :「(やはり小声で)はいはい」
足音を忍ばせて、引戸をゆっくりと開けて。
花澄 :「有難うございます……」
五月の末の日の光が、今は何となく目に柔らかく映る。
風も乾いて、肌の上を滑る。
花澄 :「最高の、お昼寝日和なんですね(笑)」
訪雪 :「いやまったく(笑)」
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……てなもんで。
いや、空気がさらさらしているのが有り難いっす。
……おひるね……(とほいめ)
でわっ。
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『Hitch your wagon to the Star in Heaven』
いー・あーる(nakazono@ffpri.affrc.go.jp)
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