[KATARIBE 9911] [ha06] [EP] 二匹の猫

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Date: Sat, 23 May 1998 23:22:48 +0900
From: shiva@imasy.or.jp
Subject: [KATARIBE 9911] [ha06] [EP] 二匹の猫
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ども、ハリ=ハラです。

 とある事から衝動的に創ってしまったキャラクターの誕生EPです(笑)
名前は煌(コウ)と煖(ナン)、どちらもネコミミねーちゃんです(爆)
キャラシーも出来てるので、すぐに上げますね。

EP:二匹の猫
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 SE		:「…カタ…カタカタカタ…カタタ………」

 暗い部屋の中にキーボードを打つ音が響く……

 女の声	:「ねえ、旦那ぁ〜。まだぁ〜〜?」
 男 		:「もう少しだ」

 ブラウン管の明かりにほのかに照らし出される部屋の中には、男の他に人影
は見当たらない。あるのは、ベッドと書棚……
あとは机に立て掛けられた巨大な鎌と明かりに反射して光るブレスレット……

 女の声	:「待ち草臥れてしまいましたわ…」
 男 		:「だから、もう少しだって言ってるだろうが…」

 もう一人…さっきとは違う女の声がする。

 男 		:「KouもNamも、早くして欲しいなら黙ってろよ(汗)」
 Kou&Nam	:「「は〜〜い」」
 男 		:「ふぅ……(嘆息)」

 再びキーを打ち始める男。
 だが、十分もしないうちにまた女の…Kouと呼ばれていた方の声がする。

 Kou 		:「ねえねえ、旦那旦那ぁ〜」
 男 		:「…ったく、今度は何だよ?」
 Kou 		:「あたし達の名前って、漢字でどうかくの?」
 男 		:「は?漢字ぃ?」
 Kou 		:「そうそう、なんていう字?」

 Namの方も口を出してくる。

 Nam 		:「私も教えて欲しいです。どんな字なんでしょう?」
 Kou 		:「ねーねー、考えてあるんでしょ?教えてよ☆」
 男 		:(いかん、考えてない…(汗))
 Nam 		:「まさか……考えてないんですか?(汗)」
 Kou 		:「え〜〜?そんなぁ〜〜」
 男 		:「い…いや、ちゃんと考えてあるぞ(汗)え〜〜っと……」

 慌てて辞書を引っ張り出すと、ぱらぱらとめくる。

 男 		:「(どれにしようか…)おっ、在った在った…(^^;」

 カタカタとキーを叩くと、二つの漢字を打ち込む。

 Kou 		:「あたしが“煌”で……」
 Nam 		:「私が“煖”……?」
 男 		:「そうだ…(ほっ)」
 煌 		:「“かがやく”…か、えへへへ……(^^)」
 煖 		:「え〜っと、“あたためる”……うふふ(^^)」
 男 		:「(何笑ってるんだか…(--;)そろそろ終わるぞ」
 煌&煖	:「「は〜〜い」」
 男 		:「返事だけは……まったく(苦笑)」

 キーボードを叩く手を止めると、MOをドライブに入れてデータを保存を開
始する。ディスクは二枚。それぞれのラベルには、「Kou」・「Nam」と書かれている。

 MOにデータの保存が終わると、パソコンの電源を落とし、椅子を回して部
屋の方へ向く。

 男 		:「さて……」

 ディスクの一枚…「Kou」と書かれたディスクを左手に持ち、右手を部屋の中央
に向けて掲げると目を閉じる。深く息を吸い込む……

…っと、掲げた右手の掌が、淡く光を放つ。
光は段々と強くなり、やがてその光の中から小さな光の粒が、軌跡を描きなが
ら飛び出し始める。飛び出した光の粒は床の一点に集まり、飛び回りながら何
かの輪郭を描き出す。

 男 		:「…………………」

 光の粒の量は瞬く間に増えて行き、それに従い描き出される像もはっきりと
してくる。粗い粒子の集まりから、像の輪郭がはっきりと仕出す。

ホログラフのように立体的な像となり……
表面に質感とつやが……

 男 		:「ふぅ…やはりデータ量がでかいと辛いな……」

 そこに現れたのは、若い女。
ショートに切った赤い髪と日に焼けたような褐色の肌を持ったきれいな女だ……

 猫の耳としっぽが在る事を除けば。

 女 		:「へ〜〜、これがあたしの身体なんだぁ…(ぺたぺた)」
 男 		:「なんかおかしいところはないか?」
 女		:「えへへ…☆(ぺたぺた)」
 男 		:「……おい、煌。話し聞けよ(汗)」
 煌		:「ニャ?あっ、うん。無いみたい……(きょろきょろ)」
 男 		:「じゃあ、煖を出すからベットの上にでも座ってろ」
 煌 		:「へへへ……☆(^^)」
 男 		:(嬉しいのは分かるんだが……(^^;)

 今度は、もう一枚のディスクの方を手に取る。そして、また、先ほどと同じ
ようにしてもう一人人間を出す。
白い肌、ボブに切った銀髪……でも、やはりネコミミである。

 先ほどの煌は深い紫がかった毛並みだったが、今度の煖はどうやら虎縞らしい。

 煖 		:「ふあぁぁぁぁぁ…(欠伸)」
 男 		:「いきなり欠伸かよ……」
 煖 		:「おはようございます、マスター(にこにこ)」
 男 		:「ああ、おはよう(^^; 何処かおかしいところは……まあ、いいや」
 煖 		:「どうしました?」
 男 		:「………何でもない……おい、煌。ちょっと来い」

 ベットの上でニコニコしながらいろいろと身体の動きを確かめていた煌に声
をかけて呼び寄せる。

 煌 		:「旦那ぁ、なにぃ?」
 男 		:「今から、お前達の役目を説明する」
 煖 		:「わ〜、お姉様の身体って引き締まってて綺麗……(すべすべ)」
 煌 		:「煖の身体だって、良い感じじゃない(笑)」
 男 		:「お前達を創ったのは、ある人の戦闘訓練のためだ」
 煌 		:「肌だって、真っ白だしさ〜。羨ましいよ(笑)」
 煖 		:「でも、肌の木目はお姉様の方が細かいですよ?(にこにこ)」
 煌 		:「あっ、ホントだ。えへへ……(嬉)」
 男 		:「初めて使う武器の訓練なので、ほぼ初心者だと思えばいい」
 煖 		:「そういえば、背の高さって同じ位なんですねぇ〜」
 煌 		:「ん〜。あたしの方がチョットだけ高いみたいだな」
 煖 		:「じゃあ、服とか共有できますね☆(ニコッ)」
 煌 		:「あっ、それ嬉しい〜(笑)」
 男 		:「……………聞けよ、お前ら(怒汗)」
 煌&煖	:「「は〜〜〜い☆」」
 男 		:「ったく、こいつらは……(頭痛)」

 階下からの声 :「前野さ〜〜ん、あれもって来て〜☆」

 前野		:「は〜〜い!…っと、じゃあ、己はちょっと行ってくるから」
 煌 		:「あたしらはどうしてれば良いの?」
 前野		:「え〜っとそうだな、煖は図書室で魔道書でも読んで復習
		: しておけ。まだ読み込んでない魔道書もあるからな」
 煖 		:「は〜〜い」
 煌 		:「あたしは?」
 前野		:「適当に寝てろ」
 煌 		:「え〜〜〜?」
 前野		:「それじゃあ、煖と一緒に行って図書室の掃除でもしてろ。
		: じゃあな」
 煌 		:「む〜〜〜」

 前野は、鎌とブレスレットを掴み、出て行ってしまう。 

 煖 		:「お姉様、いきましょ?(笑)」
 煌 		:「仕方ないニャ……」
 煖 		:「お姉様ったら…(笑)」
 煌 		:「あ………(汗)」
 煖 		:「くすくす…」
 煌 		:「わ…笑うなようっ!(汗)」

 煌と煖も、扉を開けて外へ出る。

 煖 		:「うふふ…お姉様、真っ赤(笑)」
 煌 		:「うぅ〜〜〜(///)」

 バタン………
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うにゃっ(笑)

ちなみに、場所は無道邸。
下から呼んでいるのは、勿論千影さん。
大きな鎌は、「ヘルズゲート」と言って、竜胆さんにあげる予定のもの。
ブレスレットは、ヘルズゲートを無道邸から竜胆さんの手元へアポートするた
めのビーコンみたいなものです。

そのうち、EPに上がってくるかと思いますので……

では
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 ハリ=ハラ
 shiva@imasy.or.jp
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