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Date: Fri, 22 May 1998 17:54:33 +0900
From: FURUTANI Shun-ichi <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 9903] [HA06] エピソード『ねこの夢』
Sender: owner-KATARIBE@teleway.ne.jp
To: KATARIBE@teleway.ne.jp
Message-Id: <35653D4934C.60DBFURUTANI@ns0.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 09903
# エラーメールになっていた分です。
98年05月21日:23時42分21秒
Sub:HA06:EP「ねこの夢」:
>From:いー・あーる
こんにちは、いー・あーるです。
皆さん、こんにちは。
#結局メールで流れないので、こちらに書き込んでいます。
#これで流れなかったら……何が悪いんだろうなあ……
以前中崎さんが一行掲示板で言ってらした、
「ねこのゆめ」EP、始まり部分です。
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EP 「ねこの夢」
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ある午後、起きてみると、彼女は一匹のねこに変わっていた。
花澄 :「……にゃあ?(あら?)」
伸ばした手が、白い。
花澄 :「にゃあ(あらあら)」
出す声が、ねこの声である(をい)。
慌てて飛び起き、それが本当らしいことを確認する……と。
花澄(ねこ)は、流石に途方に暮れた。
花澄 :(……何だってまた、ねこになったのかなあ……そこまで
:恨み買うようなことしてない筈だけど)
折角のお休みの日、洗濯物を畳み終えたところで誘惑に負けて
思わず昼寝してしまったのだが。
時計を見ると、午後の一時。
花澄 :(三十分も寝てないのに〜)
……そういう問題か?
ゆずは、松蔭堂にいる。
花澄 :(どうしようか、なあ……)
助けを誰かに求めるべきか、いやしかし、どうやって求めるのか、
そも、求めてどうなるのか、と、さらさらと考える。
そして、一つの結論に達する。
花澄 :(どうせ、後でうんと困るのよね……じゃあ、ひとつぐらい
:やってみたいことやらないと)
運良く、窓は開いたままである。
カーテンに取りついて、何とか窓までよじ登る、と。
花澄 :「にゃあ……(困惑)」
二階の窓は、高い。
いや、普通の猫にとってはともかく、付け焼き刃で猫になってる花澄に
とっては、非常に高い。体が小さくなった分、それはそれは高く感じる。
花澄 :「にゃあ……(どーしよ)」
窓の下は、雑草だらけで、そういう意味ではクッションがある、とも
いえるのだが。
花澄 :「にゃあぁ……」
もう一度窓から降り、玄関に行ってみる。ドアを押してみる。
勿論ながら、ドアは開かない。
一人暮らしの鉄則で、鍵は必ずかける。ついでにどうやらこの体は
猫としても少々小さ目であるようで、ノブまでとてもではないが手が
届かないのである。
花澄 :「……にーっ(仕方ないなあ、もうっ)」
こうやって、ここにいても仕方ない。それに猫のままここで長らえても
どうしようもない、という気がしたのも確かで。
目標は、真下より少々左手にある植え込み。
花澄 :(……どっち向いて飛んだらいい?)
ひう、と、風が一吹き。
花澄 :(よしっ)
ぽうん、と、小さな体が窓から飛びだした。
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……で、どうする気だ > いー・(爆)
いや、一応、考えているのは、
一挙に10匹の猫型守護ぬいがとっついたもので、
一気に猫になってしまった、という理由ですが(爆)
#だって、ぬいが憑くって言うんなら、それくらいあってもいいなあ、と……
でわ。