[KATARIBE 9886] [HA06]EP Father's job...

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Date: Wed, 20 May 1998 10:42:24 +0900
From: tt76470 <aida@nnl.isas.ac.jp>
Subject: [KATARIBE 9886] [HA06]EP Father's job...
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中崎です。

実話ベースEPっす。

「親子の会話」
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あまり会話のない親子と言うのは珍しくはないが、しかしそれでも
たまには話すこともあるのである。

 SE	:ぴろろろろ

 後輩1	:「豊中さん、携帯なってますよ」
 豊中	:(寝ていた)「ん〜?」

半分寝惚けながら携帯のスイッチを入れる豊中。

 豊中	:「はい、豊中です」
 相手	:『雅孝か。私だ』
 豊中	:「ん?‥‥‥‥‥親父か。めずらしいな」

必要があるとメールが飛ぶので、まずめったに直接話すことのない親子である。
まっ昼間に電話してくるのは非常に珍しい。

 豊中	:「どーした親父。何かあったのか?」
 父	:『今吹利にいるんだが、今晩あたり晩飯でもどうだ』
 豊中	:「ま〜、暇はあるな。‥‥‥‥しかし親父、吹利で何やってるん
	:だ?」
 父	:『トンネル工事現場につきあってる』
 豊中	:「はぁ?‥‥‥‥親父、電気屋だろうが」

息子の知る限り、技術系営業職というのが父親の仕事であった。
まあ、昔は半田コテを握っていた口だが。

 父	:『しかしな〜、今じゃ掘削機のジャイロがわかるのが私しかいな
	:くてな』
 豊中	:「ジャイロぉ?んなもの、入ってたのか」
 父	:『若いもんはこれだからな。入ってるんだ』
 豊中	:「るせー。しっかし、親父の他にわかる奴がいないとはねぇ、
	:親父もそ〜ゆ〜年か」
 父	:『やかましい』

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50代初めの技術系営業職‥‥‥がどうしてか現場で安全帽かぶっているとゆー、
たんにそんだけの話です。はい。

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               中崎  実
 e-mail  :aida@nnl.isas.ac.jp
	 : afn@geocities.co.jp
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