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Date: Mon, 18 May 1998 14:32:00 +0900
From: 赤星 暁 <QWR11512@niftyserve.or.jp>
Subject: [KATARIBE 9866] [HA06]EP:『赤い風船』続き
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どうも、赤星%このところアイデアが枯渇しまくって困ってます、です。
皆さんこんにちは。
本当は終わらせるつもりで書いていたんですが、途中でラストが見えなくなって
どうしようもなくなったので、皆さんの知恵をお借りしたく、現在までの書き上げ
部分を掲載します。
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> 千影 :「尊さんのお店で借りたの?じゃあ、今から一緒に返しに
> 行こっ」
> 緑 :「そうですね、そうすればあなたの言っていることが本当
> かどうか確かめられますね。」
> まこと :「えっ……。(冷汗)」
自ら墓穴を掘ってしまい、蒼白になるまこと。
逃げ道を失って呆然としているまことを引きずるようにして、千影と緑は
FLOWER SHOP Mikoへと向かう。
FLOWER SHOP Mikoにて
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千影 :「みーことさぁん!こんにちはっ(にこっ)」
緑 :「尊さん、いらっしゃいますか?」
店に着くと、尊は店の奥で小さなプランターに花々をアレンジしている。2
人の声を聞くと、尊は店先まで出てくる。
尊 :「あら、千影ちゃんに緑ちゃん、いらっしゃ……」
言いかけたところで、尊は2人の横で呆然としている見かけない男の存在に気
付く。
尊 :「(誰かしらこの人)……こちらの方は?」
千影 :「あれ?この人さっき尊さんのところから脚立を借りたっ
:て言ってたんだけど?」
緑 :「じゃあ、尊さんはさっきこの人に会ってないんですね?」
尊 :「ええ。」
緑 :「と、言うことですけど?(じぃーっ)」
緊迫した面持ちでまことをにらみつける。その様子を見て、尊も何かただな
らぬ状況であることを感じる。
まこと :「……は、はは……。(滝汗)」
千影 :「とゆーことで、あなたは怪しい人に決定っ!」
尊 :「……どこの誰かは知りませんが、一体どういうことか、
:説明していただけませんか?」
尊のいや、とは言わせない雰囲気に気圧されるまこと。千影や緑も返答次第
ではただでは済まさない気迫でにらみつける。
もはや、ここまで。
まこと :「(溜息)……今から説明します。が、このことはお願い
:ですからこの場にいる方々以外には口外しないでください
:ませんか?」
言葉には力が入っていないながらも、切実な感情が含まれている。尊、千影、
緑は互いに顔を見合わせると、無言でうなづく。まことは同意が得られたこと
を確認すると、件のアルミ脚立を彼女達の目の前に置く。と、脚立の上の方か
らすぅーっ、と消えていき、2秒も立たないうちに脚立が消えてなくなった。
千影 :「あっ、消えちゃった。(うーん、やっぱり今のって霊力、
:かなぁ?)」
緑 :「……(じぃっ)。(ISSAC、どう?)」
ISSAC :「未知の力で形成されていた物質が、力を開放したことで
:原子分解したものと思われます)」
尊 :「!(今のは何?!霊力?!)あなた一体っ?!」
素速く戦闘体勢をとる尊。緑も尊と同じく戦闘体勢に移り、千影は好奇心一
杯の目でまことを見つめる。だが、対するまことは少し自嘲気味な表情で3人
を見つめる。
まこと :「……どういったことからかは分かりませんが、私には小
:さい頃から少々変わったことが出来たんですよ。こんな風
:に……」
まことはいつものように霊力を媒体としたペンを創り出すと、さらさらっと
折りたたみのパイプ椅子を描いて実体化させる。
まこと :「ものを創り出すことが出来るんです。」
そして、パイプ椅子を開いてそこに座ってみせる。
尊 :「……。(この人も、異能を持っていたの?)」
緑 :「……。(ISSAC、あのパイプ椅子の物質分析お願い)」
ISSAC :「(了解、分析開始……終了。通常のパイプ椅子との材質
:不一致、認められません。)」
緑 :「(そう……、ありがとう)」
千影 :「わぁっ、すごいっ☆(何だか面白そうな能力ね)」
まこと :「……で、自分で創ったものは、このように……」
まことは椅子から立ち上がると、椅子の形態維持を止める。先程のアルミ脚
立と同様、パイプ椅子もすうっと消える。
まこと :「消すことが出来る、と言う訳です。お分かりいただけま
:したか?」」
千影 :「へぇ、すごいんだねっ。でもどうやって作ってるの?
:(興味津々)」
尊 :「ちょっと待って。いきなり店にやってきてそんなこと言
:われても納得できる訳ないでしょ?」
尊にしてみれば、当然のことである。状況が掴めない状態で見知らぬ人物が
自分の異能を説明し始めたのだから。戦闘体勢を解けないまま、尊が反論する。
尊 :「大体、何であなたがここでそんなこと言わなきゃいけな
:くなったのかについては、私は説明を聞いてないわよ。」
半ば憮然とした表情で言い放つ。
まこと :「そう言えば、そうですね。(苦笑)えーっと、尊さん、
:でしたっけ、何だかご迷惑をおかけしてしまったようで申
:し訳ありませんでした。(ぺこり)」
尊 :「謝るのは説明してからにしてくれない?それに、まだあ
:なたの名前も聞いてないんだけど。」
まこと :「あ、そうでしたね。すみません。神無月まことと申しま
:す。……で、なんでこうなってしまったのか、は……」
緑 :「あ、それは私から説明します。」
緑も一応戦闘体勢のままで尊にこれまでの経過を説明する。その間、千影は
まことにどうやってものを作ってるのか聞いていたが、
まこと :「……だからね、頭の中でイメージを固めて、ペンで創り
:たいものを描くようにすると出来るんだけど……」
千影 :「うーん、やっぱりよく分かんないよぉ(^^;」
言葉での説明では何となく分かっても、今一つ飲み込めずに困っている。
尊 :「……なるほど、大体の事情は分かりました。」
尊も緑の説明を聞いて大体の状況を把握できたらしく、先程よりは落ち着い
て話せるようになっている。
まこと :「じゃあ、私は何も悪いことしてないってこと、お分かり
:いただけましたよね?」
千影 :「(ぼそっ)そう言えば、さっきの子供達を誘拐しようと
:してたんじゃないの?」
まこと :「……へっ?何それ?何でそんなことしなくちゃいけない
:の?」
緑 :「違うんですね?(じぃっ)」
千影の一言で再び緊迫した空気になる。
まこと :「(大汗)違いますよぉ。私は子供達が困ってたから何と
:かしてあげようとしただけで、それ以上のことは何もあり
:ませんよ。」
尊 :「……でも、街中で変な行動をしていたのを見られれば、
:怪しまれるのは当然だし、警察沙汰にもなりかねなかった
:んじゃないですか?」
まこと :「う゛っ……。それは……(滝汗)」
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とりあえず、今悩んでいるのは、この一見の結末をどうするか、なんですが、
(多分)まことは悪いことはしていないと思ってもらえるけど、登場していた
だいた緑さん、千影ちゃん、尊さんのこの後の行動が読めなくなったので続き
が書けない状態になってしまったことです。
……と言う訳で、リューさん、K’さん、葵さん他皆様のナイスな解決策、
お待ちしてます。
#勿論、自分でももう少しあがいてみようと思いますが。
ではでは。
赤星 暁 E-mail:<jupiter@t3.rim.or.jp>
<QWR11512@niftyserve.or.jp>
URL:<http://www.t3.rim.or.jp/~jupiter/top.html>
↑は現在本開設に向け着々と更新中