[KATARIBE 9843] Re: [HA06] エピソード『さっきの手紙の……』

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Date: Fri, 15 May 1998 23:33:49 +0900
From: FURUTANI Shun-ichi <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 9843] Re: [HA06] エピソード『さっきの手紙の……』
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Message  #3748 is from: SW0167 中崎実
Time: 98/05/15 22:35:28 Section 36: 狭間 プレイ
Subj: Re:3609)エピソード『さっきの手紙の……』


 御無沙汰しております、三高久志です。
  瑞希姉さんこと田中久志さん、こんにちは。
 4月10日のお返事。一カ月以上前ですが・・・・・・。

 ・・・・・・もしかすると、直接、御挨拶するのは、初めてかもしれませんね。
 え〜、初めまして。
 図々しく下の名前の方、同じものを名乗っておりまして・・・。
 今後とも、よろしくお願い致します。

 さて、お書きいただいたエピソード中の和志の台詞等、修正なしです。
 斬ったはったのダークな術者の話より、こーゆー穏やかな話の似合う
のほほん兄ちゃんなんだなーと、あらためて認識しました。
 ありがとうございます。

 杉田久女の句『水ぬるみ 網打ち見入る 郵便夫』を思い出しました。
 そこで(?)、お礼がわりに蛇足を少々(笑)。

『さっきの手紙の…』その続き
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>フラナ:「だからね、この歌歌うとちっちゃい頃、夜も寝つけないほど考
>      :えたこと思い出すんだ」
>和志  :「なるほどね」

 笑みを浮かべてうなずいた和志だったが、そのまま眉根を寄せ、自分でも
首をひねる。

 和志 :「うーん、言われてみると、気になるなぁ。今まで考えもしなかっ
    :たけど。」

 大人の人が、かつて自分が悩んだのと同じ事を、今同じように悩んでいる姿
が珍しくて、少年はポカンと郵便屋さんを見つめてしまう。
 しかし、それも束の間。なんだかおかしくなってきて、クスクスと笑みがこ
ぼれ始めた。
 少年の屈託のない笑い声に、和志もつられて笑い出す。

 フラナ:「あはははは。」
 和志 :「ははははは・・・あっ、そうだ。」
 フラナ:「?」
 和志 :「一つだけ確かなことは、いい手紙だったってことだな。」
 フラナ:「えっ、どうして?」
 和志 :「封も切らないうちに、思わず食べてしまいたくなるほど、おいし
    :そうな手紙だったんだよ。いい手紙だったのさ。
    :・・・・・・・嫌な手紙っていうのは、マズイんだぜ〜。」
 フラナ:「おにーさん、手紙、食べたことあるの!?」
 和志 :「味わされたことはね・・・。」
 フラナ:「ふぅん?」
 和志 :「さぁーて。仕事に戻るかな。」
 フラナ:「あっ、うん、じゃあね。」
 和志 :「じゃぁね。・・・・・・ああ、もし、君が手紙を書く時には、相手が嬉
    :しくって食べたくなるようなのを、書いてほしいな。郵便屋として
    :はね。」
 フラナ:「そうだね。僕も貰うなら、おいしい手紙がいいな。」
 和志 :「ははは、じゃ、またね。」
 フラナ:「うん、さよなら。」

 一度、軽く手を振ってから、バイクでヴィーンと走り去った郵便屋さんの姿を、
風に揺れる菜の花と一緒にフラナ少年は見送った。
 そよ風のような笑顔を浮かべたまま。

************************************************************
で、落とす。

  田中さん、フラナ君の台詞等、修正お願いします。
 (もしや、全部ボツ? (^^;) )では。

                                        通りすがりの物書き 三高久志



    

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