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Date: Tue, 12 May 1998 11:22:00 +0900
From: 赤星 暁 <QWR11512@niftyserve.or.jp>
Subject: [KATARIBE 9814] [HA06]EP『赤い風船』暫定編集版其の二
Sender: owner-KATARIBE@teleway.ne.jp
To: KATARIBE@teleway.ne.jp
Message-Id: <199805120223.LAA20569@ms7.niftyserve.or.jp>
X-Mail-Count: 09814
どうも、赤星%会社で暇だと眠くてしょうがない、です。
K’さん、リューさん、こんにちは。
化石EPの修正後半部です。
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まこと :「(ま、まずい、見られちゃったよ……。うーんと、どう
しよう、ええっとぉ……)あ、ど、どうも。(ぺこり)」
多少ひきつりながらにこりと笑って挨拶をする。しかし、目の前の高校生位
の女の子は変わらずまことを見つめている。
緑 :「あの、脚立はどうしたんですか?」
まこと :「(どびくぅっ!)え、な、何のことでしょうか?(冷汗)
こ、これはですねぇ……」
と焦りながら辺りを見渡すと、まことは路地の角にある花屋さんらしき店を見
つける。
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(修正前)
> まこと :「そ、そう、あそこの花屋さんで借りてきたんですよ、ほ、
> 本当ですよ、ええ。」
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(修正後)
まこと :「(あ、これは丁度いい、あそこなら怪しまれないぞ)そ、
そう、あそこの花屋さんで借りてきたんですよ、本当です
よ、ええ。」
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緑 :「FLOWER SHOP Mikoで、ですか?」
まこと :「(あ、そう言う名前のお店なんだ)え、ええ、そうなん
ですよ。あ、そうだ、公園に子供たちを待たせてるんでこ
れにて失礼っ!(ダッ)」
緑 :「あっ……。」
いかにも「嘘をついてます」と言わんばかりの焦りようで、まことはその場
から全速力で逃げ出した。
緑 :「……ISSAC、今の男の人、どう分析する?」
ISSAC :「(心拍数、呼吸共に平常時より著しく上昇していたよう
です。彼の発言は事実とは認められません)」
緑 :「そうね。ちょっと調べてみましょう。」
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(追加)
千影ちゃん乱入☆
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と緑が考えてるときに。
千影 :「みーどーりーさぁん!」
離れたところから細長い大きな荷物を背負った千影が声をかけてきた。
緑 :「千影ちゃん、はずかしいですよ(赤面)」
千影 :「だいじょぶですよ、まわりに人いないし☆(ニコ)」
そういうものらしい。
千影 :「で、緑さんどうしたんですか?ボーっとしてたみたいで
すけど?」
緑 :「…!今さっき挙動の怪しい男の人を見かけて追いかけよ
:うと思ってたんです!急いで追わないと!」
千影 :「怪しい男…(おもしろそう☆)…私も行っていいですか?」
緑 :「いいですけど気をつけてくださいね、危ない人かもしれ
ないから」
千影 :「(ニコニコ)だいじょぶですよ☆さ、行きましょ!」
緑 :「(大丈夫かな…)ええ、急ぎましょう
:(ISSAC、さっきの男の人のトレース開始)」
ISSAC :「(了解)」
まこと :「さて、さっさと風船を取っちゃわないと」
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(追加)
公園まで戻ってきたまことは、風船が引っ掛かっている木へと向かい、脚立
を木に立て掛けて登っていく。
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ISSAC :「(ターゲットは前方100メートルで停止中)」
緑 :「あ、あの人です」
千影 :「脚立に登って何してるのかなぁ?」
緑 :「あの脚立が……変なんです」
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(修正前)
>なぜか草むらに隠れる二人
>
> まこと :「(周りを見回して)誰も見てないな、でも、まだ届かない
> :なぁ」
>霊力を媒体としたペンを使い、今度はマジックハンドを作り出す
>
> まこと :「う、もうちょい、あれ、うーん、もうすこ、とれた!」
>
> 千影 :「あ、なんか出した」
> 緑 :「変ですよね?あんな長いものが瞬時に出てくるなんて」
>
> 千影 :「あ、今度は消えた…(…魔力…いや霊力かなこの感じは)」
>
> まこと :「はい、風船」
> 子供達 :「ありがとう、おじちゃん」
> まこと :「(ぐさっ)は、はは」
>
> 緑 :「なんか、いい人……みたいです、ね」
> 千影 :「いい人の顔をして……幼児誘拐とかっ」
> 緑 :「そんな、どうしましょう」
>
> 公園の傍らで2人に危険人物視されているとは露知らず、まことは子供たち
>としばらくおしゃべりをしていたが、そろそろ別の場所へ行こうと思い、片手
>をかけているアルミ脚立を『消そう』とする。と、そこに現れる女性2人。
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(修正後)
なぜか草むらに隠れる女子校生二人。端から見るとこちらの方が怪しいはず
なのだが、本人たちは気付いてない。
監視されてるとは露とも知らず、まことは風船に手を伸ばすが、後もう少し
のところで届かない。
まこと :「うーん、これでもまだ届かないのかぁ……困ったなぁ」
まことは脚立の上でしばらく悩んでいたが、ふと妙案を思いついたらしく、
まこと :「あ、そう言えば鞄の中に確か……」
とつぶやきながらいったん脚立を降りると、自分の鞄の中を漁る仕草をする。
鞄の中で霊力を媒体としたペンを使い、今度は伸縮式のマジックハンドを創り
出す。
まこと :「あ、あった。これなら何とかなるはず。」
不自然に見られないよう、それらしい事を言っておもむろにマジックハンド
を鞄から取り出すと、脚立に登って再度挑戦する。が、
千影 :「あ、なんか出した」
緑 :「変ですよね?あんなものが鞄の中から出てくるなんて」
彼女達には不自然に思えたらしい。当たり前かもしれないが。
まこと :「う、もうちょい、あれ、うーん、もうすこ、とれた!」
悪戦苦闘の末、風船を回収することが出来た。まことはほっと一息つく。脚
立を降りて待っていた子供達に風船を手渡す。
まこと :「はい、今度は手を放しちゃだめだよ。」
みいちゃん :「(袖で涙をゴシゴシと拭って)うん、ありがとう、おじ
:ちゃん!」
まこと :「(うっ、おじちゃん、ねぇ……(^^;)は、はは、良いん
:だよ。」
緑 :「なんか、いい人……みたいです、ね」
千影 :「いい人の顔をして……幼児誘拐とかっ」
緑 :「そんな、どうしましょう」
更に疑う二人に気付かず、まことは軽く手を振って子供達と別れる。
まこと :「さて、こいつもなおさなきゃな。」
手に持ったマジックハンドを鞄の中に滑り込ませると、力を抜いて先のほう
から消していく。それほど注意して見ていなければ不審には思われない行動だっ
たが、注目していた彼女達をごまかすことは出来なかった。
千影 :「あ、今度は消えた…(…魔力…いや霊力かなこの感じは)」
そろそろ別の場所で脚立を消そうと思い、まことは片手をかけているアルミ
脚立をもって公園を離れようとする。と、そこに現れる女性2人。
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千影 :「ちょっと待ちなさいっ!」
まこと :「ええぇっ!(どびくぅっ!!)」
突然のことに一瞬パニックになるまこと。
緑 :「あの、あなたは一体何者なんですか?」
まこと :「え、あ、あの、何ですか、貴女達は……あっ」
だが、まことは片方の女性が今一番会いたくない人であることに気づく。
千影 :「あなた、怪しい人なんでしょっ!」
緑 :「ち、千影さん、いきなり『怪しい人』っていうのはちょ
っと……。(汗)」
千影 :「あ、それもそうだね☆」
緑 :「あの、私たちが聞きたいのは、あなたが今手にしている
脚立はどうやって手に入れたか、と言うことなんですけど?」
まこと :「えっ、こ、これですか?だ、だから、これは、その先の
ええと……FLOWER SHOP Miko、でしたっけ、そうそう、そ
こでお借りしたんですよ。で、今から返しに行こうかと思っ
ていたんですよ。じゃ、そう言うことで……」
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(修正前)
> さっさとこの場を立ち去ろうとするまこと。だが、そんなことは決して許さ
>れるはずがない。
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(修正後)
さっさとこの場を立ち去ろうとするが、そんなことが決して許されるはずが
ない。
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千影 :「尊さんのお店で借りたの?じゃあ、今から一緒に返しに
行こっ」
緑 :「そうですね、そうすればあなたの言っていることが本当
かどうか確かめられますね。」
まこと :「えっ……。(冷汗)」
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……と、ここまでが今までの経過です。
しかし、後半部は結構書き直しに近くなってしまいました。それはともかく、
ここまでで加筆修正などありましたらお願いします。
続きは今日中に書きます。とりあえずはここまで。
ではでは。
赤星 暁 E-mail:<jupiter@t3.rim.or.jp>
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↑は現在本開設に向け着々と更新中