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Date: Sat, 9 May 1998 01:23:14 +0900
From: "K.Edamatsu" <edamatsu@osk2.3web.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 9784] RE:[HA06]キャラシート更新
Sender: owner-KATARIBE@teleway.ne.jp
To: "'KATARIBE@teleway.ne.jp'" <KATARIBE@teleway.ne.jp>
X-Mail-Count: 09784
瑞希姉ちゃん、どーも(笑)
楠です(笑)
>もとみーこと本宮和久くんのキャラシートを更新しました。
> 最近進路を決めあぐねている：１
これ、ちょいと気になりましたんで……。
ＥＰをひとつ。
**********
（ベーカリーにて）
本宮 ：「……(悩)……はぁ（溜息）」
観楠 ：「本宮君、なにか悩み事？（笑）」
本宮 ：「店長……俺、このままバイトしてていいんでしょうか？」
観楠 ：「と、いうと？ あ、今３年生だったっけ。だとすると、やっぱり
：まずいかなぁ」
本宮 ：「いや、そういうわけじゃないんです。ただ……」
観楠 ：「ただ、なに？」
本宮 ：「俺、今自分が何したいのかわからないんです。進学したいとか
：その、他にこれがしたいってことが……」
観楠 ：「進路相談ってこと……かな？」
本宮 ：「あの……店長、ひとつ聞いていいですか？」
観楠 ：「なに？」
本宮 ：「店長は……どうしてパン屋さんになったんです？」
観楠 ：「……っと、こりゃまた(汗) いきなりな質問だね(苦笑)
：ん〜〜いつのまにか、かなぁ(笑)」
本宮 ：「はぁ」
観楠 ：「ごめんごめん、答えになってないね(笑) そうだな、
：話せば長くなるけど……」
本宮 ：「聞かせてもらえませんか？」
フラナ ：「ぼくもっ！」
佐古田：「じゃんっ」
観楠 ：「そっか(笑)じゃ、お茶飲みながら……」
☆☆☆
観楠 ：「今みんな高校３年だったよね？」
３人 ：「（うなずく）」
観楠 ：「となると、来年からは進学か就職かの２つが
：大まかな進路、だね。ま、何かやりたいことがあるの
：ならそれをやるのが一番だと思うけど」
佐古田：「……音楽」
本宮 ：「佐古田？」
佐古田：「音楽をやる。今までずっと続けてきた。だから
：これからも音楽をやっていきたい」
観楠 ：「佐古田君は、目的がはっきりしてるね(笑)」
フラナ ：「店長さんはどうしたの？」
観楠 ：「ん。専門学校だったよ」
フラナ ：「……調理師の？」
観楠 ：「いや、情報処理だよ(苦笑)」
本宮 ：「……どうしてです？」
観楠 ：「それはまぁ、今から話すことになるんだけど(笑)
：高校３年の冬になったら、私大の推薦入試なんかが
：始まってクラスの中でも進学か就職かに人間が分れて
：きてね。で、そういう時に僕はまだなにも決めてなかった」
本宮 ：「はい」
観楠 ：「相変わらず勉強が嫌いでね(苦笑) その時はなんとなく
：専門学校に行きたいなぁと思ってたんだけど、両親は大学
：へ行くのが当然と思ってて」
フラナ ：「で、どうしたの？」
観楠 ：「とりあえず入試は受けた。４つ……５つだっけ。全部落ちた
：けど、それは当たり前だった。なんせ、本人にやる気が全く
：なかったし(笑) そのころから親とよく言い合いしてたなぁ。
：で、専門学校に行くことにしたんだけど、そこでまた一悶着
：あって」
佐古田：「？」
観楠 ：「一口に専門学校って言っても沢山の種類があるだろ？
：で、専門学校志望だった友達に誘われて、ひとつ見学
：に行こうかって事になったんだけど、それを親に言ったら
：猛反対」
本宮 ：「どこに行こうとしたんです？」
観楠 ：「……代○木○ニ○ー○ョ○学○(苦笑) 見学だけだってのに
：めちゃめちゃ怒られてね」
フラナ ：「それで、どうなったの？」
観楠 ：「うん。結局は就職したらお金返すって約束で、情報処理系の
：専門学校に落ち着いたんだ」
本宮 ：「……でも、情報系にいったのに。今と全然繋がらないじゃ
：ないですか」
観楠 ：「話だけ、ならね。みんなそう言うさ(笑) だから、今こうやって
：いきさつを話してるんじゃないかぁ」
本宮 ：「す、すみません(汗)」
観楠 ：「でね(笑) 専門学校に行ったからには……って、最初の一年
：は（あ、２年制のとこだったんだけど）すごく頑張ったんだ。で、
：肝心要の２年目……」
フラナ ：「どうなったの？」
観楠 ：「自動車の免許取るのに必死になって、２年目の半分くらいは
：授業さぼっちゃったんだ（あははー）」
本宮 ：「……(汗)」
観楠 ：「で、結局資格取得の為に行ってた筈が、就職の為だけ、に
：なっちゃって(苦笑) あの頃は景気がかなり良かったから
：とにかくどこかの学校出てれば就職はできた。資格が無くてもね。
：免許取って勉強を再開した頃にはもう就職活動が始まっていて
：早い人間は９月にはもう内定もらったりしてた」
フラナ ：「店長さんは？」
観楠 ：「僕は相変わらずのんびりで……さすがに１１月頃になって、回
：りのみんなが内定決めて来ると焦ってきたけど。で、その頃は
：ゲームメーカーに行こう、って思ってたんだ」
フラナ ：「ゲーム？」
観楠 ：「うん。ファミコン全盛だったしね(笑) で、学校の求人にきてた
：ゲームメーカーの試験受けて、なんと一時審査に合格したんだ」
佐古田：「じゃんっ！？」
観楠 ：「プログラムとか音楽はさっぱりだから、まだ『マシだろう』って
：思ってたイラストで合格して……嬉しかったなぁ(笑) ま、夢
：見られたのはそこまでで、結局落ちたんだけど」
フラナ ：「てんちょーさん、絵上手いの？」
佐古田：「じゃかじゃぁぁん！！」
観楠 ：「いや、そーいうわけじゃないと思うんだけど……結局年が明けた
：か明けないかってあたりになってもまだ僕だけ就職が決まらなく
：て……」
本宮 ：「どうしたんです？」
観楠 ：「その頃からは先生に就職相談の毎日だった(苦笑) とりあえず
：何件か紹介してもらって……といっても時期が時期なんで殆ど
：『残り物』状態だったんだけど、贅沢なんて言えるわけないし。
：で、とりあえず一つ目に飛び込んだ」
フラナ ：「それから？」
観楠 ：「人間、後が無いとか切羽詰まった状態になると不思議なもんで
：……苦手だった面接試験で、それも、そこの重役５人相手に話し
：て合格。やっと内定を取ったんだ」
本宮 ：「それが今のベーカリー……じゃ無いですよね？」
観楠 ：「うん。僕が入ったのは生協だった。最初は配送業務から始まった
：んだけど……そこの配送以外の仕事にどうにも馴染めなくてね。
：口下手だったんで勧誘とかがどうしてもできなくて(苦笑)」
フラナ ：「それで？」
観楠 ：「２年目から部署が変わった。配送じゃなくて店舗業務に変わった
：だよ。そこでパン造りを覚えて……今にいたるわけ(笑)」
本宮 ：「どうして、独立したんです？」
観楠 ：「……それも聞きたい？」
本宮 ：「はい」
観楠 ：「考え方の違い、ってやつかな。仕事場と僕個人、のね」
本宮 ：「失敗したら、とか、考えなかったんですか？」
観楠 ：「ん、少しは考えたよ。でも、その時僕は僕のほんとにやりたいこ
：とをみつけたし、やっていこうと思った。だから独立するのにため
：らいは無かった(笑)」
本宮 ：「……」
観楠 ：「これが、今僕がここでパン屋を開くようになったいきさつだよ(笑)」
フラナ ：「ふうーん」
観楠 ：「……振り返ってみると、割といい加減な人生送って来てるなぁ。
：でもね、本宮君」
本宮 ：「あ、え？」
観楠 ：「僕は、高校３年の１５歳から数えて……やりたいこと見つける
：のに８年くらいかかったんだ。自慢できることじゃないかも知れない。
：でも、僕はこれでいいと思ってる。途中、いろんな事があったけど、
：結局、今こうしてここで店開いて……みんなとこうやってお茶飲ん
：で話してるんだし（笑） だからさ」
本宮 ：「はい」
観楠 ：「今、やりたいことが見つからないからって、焦ることはないと思うよ。
：かといって、なにもしないでいるのも良くないと思うんだ。本宮君
：真面目過ぎる所あるから、そんなだときっと自滅しちゃうんじゃない？」
フラナ ：「……うん。もとみーって、そういうところ、あるね」
観楠 ：「なにか目標立てる……なんでもいいんだ。目先の目標をね。
：それが一番の解決方だと思うんだけど」
本宮 ：「見つからない場合は……」
観楠 ：「それはもう、悩むしかないね(笑) 悩んで悩んで、考えて。
：もがいて、あがいてするしかないんじゃないかなぁ。うん。
：きっと良い経験になると思うね(笑)」
本宮 ：「そういうもんですか……」
観楠 ：「これ以上は、なにも言えないよ。あとは、本宮君次第だし。
：とりあえず、バイトは……続けるかい？」
本宮 ：「……はい！（にこっ）」
**********
落ちちゃえ(笑)
もとみーにはとりあえずバイト続けてもらって、踏ん切りがついたら
そっちの方に行ってもらうってことで……いいですか？＞瑞希姉ちゃん
もとみー頑張れ、応援するぜ（おぉ、ＭＧＯ）
しかし。
……自分の経歴を語ってどーするよ(汗)＞俺様
観楠の経歴は『独立』以外はみな真実です（わはははっ）
えーもんね。
いーかげんでも生きてきたんだい、２６年。
楠でした。
edamatsu@osk2.3web.ne.jp