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Date: Tue, 06 Jan 1998 00:22:46 +0900
From: Masaki Yajima <yajima@cht.co.jp>
Subject: [KATARIBE 8246] [HA06]EP:『パーティーやろうぜっ!』(仮編集版)
Sender: owner-KATARIBE@teleway.ne.jp
To: KATARIBE@po.teleway.or.jp
Message-Id: <9801051522.AA00021@crimson.cht.co.jp>
X-Mail-Count: 08246
ども、こんにちは、葵%賀正です。
年が明けちまいましたが、クリスマスEP『パーティーやろうぜっ!』
仮編集版(編集加筆版)を作成しました、
完結まで後もうちっとってところかな?(^^)
では加筆、修正よろしく。
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EP:『パーティーやろうぜっ!』
================================
1997年 12月24日
運命の日は来た!
閉店直前のベーカリー楠。
かなみ :「とうさま、クリスマスはまだ?」
観楠 :「ん、もうちょっと待ってようね(笑) みんな揃ってお
:祝いしようよ」
かなみ :「サンタさん、来てくれる?」
観楠 :「うん。今日は特別に来てくれるって言ってたよ(笑)」
かなみ :「ほんとっ!?(笑顔っ)」
観楠 :「ほんとほんと(笑) だから、ね?」
観楠 :「さてっ、と、6時半か。本宮君、そろそろ閉めるよ」
本宮 :「あ、はい」
観楠 :「えーとテーブルと椅子動かして、ツリーは真ん中かな」
本宮 :「そっちの端の方が良くないですか?」
観楠 :「じゃ、これをこっちに動かし、て(よいしょっとぉ)で、
:ツリーをここに持って来る」
本宮 :「ここでいいですね?」
観楠 :「ん、まかせるよ(笑) ちょっと奥行って来るから、適
:当に進めといて」
本宮 :「はい」
で。
本宮 :「ツリーをここに置いて、と」
フラナ :「ちがうよもとみー。こっちだよ」
佐古田 :「じゃじゃん(そうじゃなくてここっ)」
フラナ :「なに言ってんだよ佐古田。絶対こっち!」
佐古田 :「じゃじゃじゃぁん!(いーや違う)」
本宮 :「お前ら……どこでも同じだろ」
フラナ :「こっちの方がいいのっ!」
佐古田 :「じゃかじゃんー!(こっちだー!)」
本宮 :「……だったら、座ってないで手伝えっ」
フラナ :「やだなもとみー。お客さんに仕事させちゃだめだよ」
佐古田 :「びろぉ〜〜ん」
本宮 :「……おぼえてろよ(怒)」
尊・ユラ :「こんばんはぁ」
本宮 :「あ、どうも(笑)」
ユラ :「かなみちゃん、こんばんは(笑)」
かなみ :「ユラお姉ちゃんとみこ姉さま!」
尊 :「あれ?本宮君だけ? 観楠さんは?」
本宮 :「奥で仕事してますよ。店長ぉー」
観楠 :「はいよっ……お、尊さんにユラさん」
尊 :「こんばんは、観楠さん(笑)」
ユラ :「お招きにあずかりまして(笑)」
観楠 :「いえいえ、お忙しい所どーも(笑) その大きな荷物は
:……あ、例のものですか(笑)」
尊 :「そうそう(笑) ユラちゃんの、すっごいんですよ☆」
観楠 :「……そんなに?」
尊 :「去年のあたしなんか目じゃないかも」
観楠 :「む……見たいぞっ(笑)」
ユラ :「それは、後のお楽しみにしといてくださいネ」
観楠 :「あ、着替える所……えーと、事務所でお願いしますね」
ユラ :「はーい」
尊 :「かなみちゃん、いきましょ(笑)」
かなみ :「うんっ」
観楠 :「さて……」
からんころん
緑・千影 :「こんばんはぁ」
観楠 :「や、いらっしゃい(笑)」
本宮 :「ほら、そこ片づけてくれよ」
フラナ :「ええぇー(しぶしぶ)」
佐古田 :「じゃんじゃんじゃん〜〜」
本宮 :「佐古田……伴奏はいいから手伝え」
佐古田 :「じゃんっ……(汗)」
千影 :「なに? まだ準備してるの?」
緑 :「あの、手伝いましょうか?」
本宮 :「え、いえっ(汗) 俺達でやっちゃいますんで、のんび
:りしてて下さい(あたふた)」
からんからん
御影 :「っと、間に合ったみたいやな」
観楠 :「御影さん(笑) お疲れ様です」
御影 :「一と豊中は?」
観楠 :「まだ来てないですよ」
御影 :「ふぅん……あ、店長。着替える所貸してくれん?」
観楠 :「それなら事務所でどうぞ(笑)」
御影 :「助かる」
観楠 :「……って、まだ駄目ですよ御影さんっ!(汗)」
ばったん。
尊 :「えっ?(汗)」
ユラ :「あ……(汗)」
かなみ :「あ、御影兄さま(笑顔)」
かなみ、ユラの二人はまだ着替え始めてなかったから良かったものの。
着替え始めてしまっていた尊。
御影、最高の……もとい、最悪のタイミング。
双方、そのまま硬直する事約30秒。
御影 :「……(滝汗)」
尊 :「(すーっと思いっきり息を吸い込んでいる)きゃあぁぁ
:ぁぁぁぁぁぁぁっ!(絶叫)」
本宮 :「うわっ(汗)なんだっ!」
千影 :「尊おねーさんの声?」
優に100ホンを越える、音響兵器と化した尊の絶叫が店内のガラス器を震
わせる。
御影 :「ま、待てっ! 違う、おちつけっ!不可抗力だっ!(汗)」
観楠 :「だから駄目って言ったじゃないですか(汗)」
御影 :「……遅いって(汗)」
尊 :「えっち!すけべっ!ばかっ!へんたいっ!(真っ赤)」
御影 :「ば……な、なにも見てへんわいっ!(汗)」
尊 :「うそつきっ!今しっかり見たじゃない!と、とにかく!
:そこ閉めてっ(真っ赤)」
耳まで真っ赤になって御影に背を向ける尊。
夏場のハイレグ・ビキニと露出度は大差無いとは言え、それとこれとは話が
別らしい(笑)。
観楠 :「うーん……今回の場合、ノックしなかったのが大きな敗
:因かと(ぽむ)」
御影 :「なにを呑気に……」
からんころん
直紀 :「こんばんわっ☆」
紘一郎 :「どーも(笑)」
すー :「すーちゃんでーす☆」
観楠 :「直紀さんと紘一郎君と、すーちゃん。いらっしゃい(笑)」
直紀 :「観楠さん、これどーぞっ」
観楠 :「え?」
直紀 :「クッキー焼いてきましたぁ(笑)」
観楠 :「おぉ、それは有り難い(笑)」
すー :「粉捏ねて焼いたのはこーちゃんでーす☆」
観楠 :「そ、そうなの?」
すー :「焼く前のかざりつけはすーちゃんがやったんだお☆」
観楠 :「……じゃ、直紀さんは?(汗)」
すー :「味見っ」
直紀 :「あたしだって手伝ったじゃないかぁ!片づけたり道具洗っ
:たり」
観楠 :「まぁまぁ(苦笑) ありがたく戴くね(笑) あ、着替え
:るのは事務所でね」
直紀 :「はーい」
御影 :「ノックを忘れんようにな……(疲)」
直紀 :「??」
観楠 :「えーと、あとは……」
からんっ
瑞希 :「ごめん、遅くなっちゃった」
観楠 :「いらっしゃい、瑞希さん(笑)」
瑞希 :「まだ始まってないの?」
観楠 :「え、もうちょっと待って下さい(笑)」
瑞希 :「ふぅん……あ、ちょっとあんた達」
フラナ :「なに?」
瑞希 :「始まる前に着替えちゃいなさいよね」
フラナ :「あぅ(汗)」
佐古田 :「じゃん(汗)」
観楠 :「今尊さんとユラさんが……」
フラナ :「姉ちゃん、先に着替えなよ」
佐古田 :「じゃじゃん」
瑞希 :「そぉねぇ……」
観楠 :「人数全部揃うのまってると遅くなっちゃうんで、先に着
:替えちゃって下さい(笑)フラナ君達も、御影さんもね(笑)」
アンタッチャブルなくりすます?
------------------------------
花澄の住むアパート前に、車が一台。
六時半すこし過ぎ、くらい。
花澄 :「わざわざ、有難うございます(ぺこり)」
豊中 :「いえ。その格好で歩いていくのは大変でしょうから」
別に動きにくい服装ではない。
桜をあしらった着物に赤い袴。
……ただ、これで町中を歩くのは気が引ける。
花澄 :「向こうで着替えれば、って、店長さん言って下さったん
:ですけど着物って着慣れないから時間食いそうで……すみ
:ません」
豊中 :「構わないですよ(笑)俺も車で行くつもりでしたから」
豊中のほうは、というと、レトロっぽいスーツ。蝶ネクタイにサスペンダー。
帽子を被り、モーゼルミリタリーのモデルガンを持っている。
似合っているだけに、人目を引きそうでは、ある。
花澄 :「……(どっかで見たような……)あ、『映像の世紀』!」
豊中 :「は?」
花澄 :「いえ、豊中さんの服装が」
余計分からない説明である。
車に乗り込んでから、豊中は後部座席を振り返った。
豊中 :「そういえば譲羽君は?結局どんな格好になったんですか」
譲羽 :「ぢいっ!」
袋から飛び出した木霊が着ているのは……スーツである。
但し、頭に猫耳が生えている(笑)。
花澄 :「兄の案なんです。この前ゆずと二人で『アンタッチャブ
:ル』見たらしくって。ゆずもあれがやりたい、とか言い張
:るし」
豊中 :「それに猫耳……ですか(汗)」
花澄 :「……それはゆずの案です(溜息)」
譲羽 :「ぢいぢいっ(豊中さんとおなじなのっ!)」
取りあえず、譲羽の知識の範囲では同じ部類に入るらしい。
豊中 :「花澄さん作、ですか」
花澄 :「……二日分は寝不足です(泣)」
いざ尋常に宴会だ!
------------------
会場の準備万端整い、いよいよパーティー開始時刻。
観楠 :「えーと、じゃ人数も揃って……まだ来てない人もいるけ
:どとりあえずはじめるよー」
直紀 :「じゃ、観楠さん挨拶っ!」
観楠 :「へ?」
直紀 :「やっぱり『店長』さんだし(笑)」
一同 :『(拍手〜〜っ)』
観楠 :「え、えー……と……(汗) みなさん、一日お疲れさま
:でした! 日頃の労をねぎらい、ささやかでは有りますが
:宴席を設けましたので、存分に楽しんで下さい!」
琢磨呂 :「てんちょー……忘年会じゃねーんだから(汗)」
観楠 :「あ、と、とにかく(汗) メリー・クリスマス!」
一同 :『メリー・クリスマス!』
紅茶とコーヒーで乾杯……もいいよね(笑)
本宮 :「じゃぁ、しばらく歓談ってことで……」
フラナ :「もとみー、ケーキ食べよっ!」
佐古田 :「じゃかじゃぁぁぁん!」
本宮 :「おいおい……(汗)」
フラナ :「あ、そのサンタの砂糖菓子もーらいっ!」
佐古田 :「じゃじゃん!(チョコレートの家!)」
本宮 :「駄目だ。これは、かなみちゃんの分だ」
フラナ :「う……」
佐古田 :(目で訴える)
本宮 :「その代わり、ケーキ用のツリーと蝋燭を立ててやる。
:佐古田のには柊を飾ってやるから我慢しろ」
尊 :「観楠さんとこでもケーキ売ってたんですね」
観楠 :「まぁ、メーカー品なんですが(苦笑) 飾りをうちでやっ
:て出すんですよ」
ユラ :「このクリームの部分?」
観楠 :「えぇ。クリームとイチゴとチョコのプレートと、ですね。
:絞り出すだけだから簡単ですよ(笑)」
十 :「(……あぁ、生クリームの白にイチゴの赤が眩しすぎる)」
御影 :「ぶつぶつ言わんと食いたかったら食え」
豊中 :「旦那、それはヤボですよ。日本男児の一が甘いものにう
:つつを抜かすわけないじゃないですか。なぁ?」
十 :「……く、ぅぅっ(汗)」
御影 :「四六のガマじゃあるまいし」
かなみ :「十お兄ちゃん、ケーキ食べないの?」
十 :「え、それはその(汗) 今食べようかな〜〜なんて」
豊中 :「何か言ったかぁ?(にやり)」
かなみ :「かなみがたべさせたげる!(にこっ) はい、あーん」
譲羽 :「ぢい!(ゆずも!)」
十 :「あー……(周りを覗う)……あぅ(汗)」
一同、成り行きを凝視(笑)
キノエ :「よかったわね、ミツル。心強い味方じゃない」
ユラ :「別に止めたりしないわよ。そのまま食べさせて貰えば?」
十 :「(しかし、ここで食べてしまうと後々小さい女の子にケー
:キ食べさせてもらって喜んでるなどと……ますますイメージ
:が悪化どころか最悪、一十はロリコンの気があるなんて(汗))」
御影 :「この場のケーキくらい承認してやる。安心して食え」
十 :「い、いいのか、な? ほんとに(汗)」
豊中 :「しっかり見届けてやるぞ(笑)」
十 :「いやそれはちょっと……(汗)」
観楠 :「琢磨呂君、写真頼むよっ(笑)」
琢磨呂 :「OK、いつでもいいぜ!」
十 :「だーかーらぁ!(大汗)」
かなみ :「お兄ちゃん! あーんしてっ!」
譲羽 :「ぢいぢいっ!」
豊中 :「ほら、お姫様のご要望だぞ日本男児(笑)」
十 :「あ、あ〜〜ん……」
カシャッ☆
琢磨呂 :「よぉーし。なかなかいいショットだぜ」
観楠 :「あ、写真で思い出した。みんなの仮装もね(笑)」
琢磨呂 :「心配するなって(笑) フィルムなら山ほどある。そう
:だな、方端から撮ってくか……って、てんちょーまだ着替
:えてねーじゃねーか」
観楠 :「あ、そういえば(苦笑) 他のみんなの撮っといてよ、
:着替てくる」
すー :「んー?なおはんほうひはほ?(直ちゃんどうしたの?)」
紘一郎 :「すー、口の中の物飲み込んでから喋れ(苦笑)」
ぢーっ、っと手元のケーキとかなみと譲羽と十を交互に眺める直紀。
思考数十秒。
直紀 :「にのまえさーん」
十 :「なんすか、直紀さん?」
直紀 :「はい、あーん(にこ)」
十の目の前に突き出されるケーキを突き刺したフォーク。
十 :「へ?(汗)あ、あの」
直紀 :「食べてっ(しょーどぶつの目っ)」
豊中 :「ほほぅ、一君、良い御身分だねぇ。かなみちゃん、譲羽
:君の次は直紀さんか?(薄笑)」
御影 :「まったくだ(凄笑)」
幸せ街道一直線の十。
やっかむ野郎共(笑)。
豊中 :「琢磨呂君(ぴしっ:指を鳴らす)」
豊中がピシッっと指を鳴らすと。
琢磨呂 :「承知(笑)」
すかさずカメラを構える琢磨呂。
豊中 :「さ、直紀さん存分に(笑)」
一同注目(笑)。
直紀 :「ちょ、そんなに見ないでよー(赤面)」
十 :(お、俺が何をしたぁ〜(汗)誰か助けてくれぇ(大汗))
却下。
直紀 :「……は、はい……(フォークを差し出す)……(真っ赤)」
十 :「い、いただきます(汗)」
カシャッ。
……しかしどうでも良いが、十の身長だとケーキより直紀を食べようとして
るようにも見える(笑)。
直紀 :「そ、そういえば、ほーせつさん来てないね」
観楠 :「プレゼントでも用意してるんじゃないかな?(笑)」
本宮 :「でもさっき、どこかで声が聞こえたような気がしたんだ
:けどな」
観楠 :「じゃあそろそろ来るんじゃないかな(外で待ってるはず
:だけど、もうちょっとしたら呼んだほうがいいかな)」
只今待機中〜猫クリスマス
------------------------
萌 :「ねぇ、マサヒロ〜」
大河 :「ん〜?」
萌 :「マヤは?」
大河 :「マヤ?」
萌 :「萌の友達だよ」
大河 :「さ〜、どっかその辺にでもいるんじゃないか?」
萌 :「(キョロキョロ)いないよ〜。探してくるね〜」
大河 :「あぁ」
カランコロンとマヤを探して外に出る萌。
大河 :(マヤ、マヤ……、どっかで聞いたような……)
そりゃあるだろ。
大河 :「あ(……友達って、もしかして猫のほうか?)」
だったらいるわけがない。
言いたくないが人間のパーティーなのだから……。
大河 :(いつ帰ってくることやら……)
ベーカリー裏、通用口の脇。
訪雪 :「……うう、さぶう……(がちがちがち)」
ドア一枚へだてた向こうからは、賑やかな談笑が聞こえてくる。
訪雪 :「ここで待機、って……まるっきり外じゃねえかよ」
手袋をはめた左手には、プレゼントの袋。
サンタクロースが最初からいるのもナンだというので、人のいない場所で待
機して欲しい、と言われたのだが、更衣室は女性陣に占拠されているし、狭い
ベーカリーで待つ場所といったら、店の裏のこの場所くらいしかない。
一応、サンタ衣装の上から羅紗の二重廻しを羽織ってはいるものの、身を切
る寒さを和らげる役には、あまり立っていないようだった。
訪雪 :「(こんなことになるなら、サンタ役なんぞ、安請け合い
:するもんじゃなかったなあ……)」
マヤ :「みゃ(誰?)」
訪雪 :「(どびくう)うひゃ……」
思わず出かかった大声を、辛うじて押さえる。
金目の黒猫が、不思議そうに見上げていた。
マヤ :「にゃ(ひょっとして、若旦那)?」
訪雪 :「(小声で)マヤちゃんか。びっくりさせんでくれよ」
マヤ :「うにぃ(何してるの)?」
訪雪 :「しかし、よくこんなところに。ユラのところへは行かん
:でいいのかね」
当然と言えば余りにも当然だが、話が噛み合っていない。
マヤ :「みゃ(中に入ればいいのに)」
鼻の先で、サンタ服の足を勝手口のほうへ押す。
訪雪 :「中へ入れって?そうしたいのはやまやまだがね。まだ、
:入るわけにゃいかんよ」
萌 :「うみゃ(マヤちゃん、どこいったの?)」
建物の陰から、白い子猫が顔を出す。
訪雪がそちらを振り返る前に、猫はぽん、と少女の姿になって。
萌 :「わあ、サンタさんだぁ!」
訪雪 :「(わわわわわ)しー、静かに」
マヤ :「みゃお(あ、萌)」
萌 :「ねえ」
訪雪 :「(指を口に当てて)だから静かに(ちょっと怖い顔)」
萌 :「(小声で)サンタさん、ここで何してるの?」
マヤ :「にゃ(違うよ、この人)……」
訪雪 :「(袋を指して)プレゼント。中の人をびっくりさせよう
:と思ってね」
プレゼント、と聞いて、萌の目がきらんと光る。
萌 :「プレゼント?萌のも、ある?」
訪雪 :「え?(参ったねこりゃ。参加者の分なら、用意してある
:筈なんだが……この子も、ここの常連さんだったっけ?)
:ええと。何が欲しいのかね」
萌 :「萌ね、おさかな欲しいの」
訪雪 :「お魚?(変わったものを欲しがる子だね。うちに帰れば
:ないこともないが、ひと様のお子さんだしなあ……どうし
:てくれよう)ええと。聞きそびれたからまだ用意しとらん
:なあ」
萌 :「じゃ、店長さんにししゃもパンお願いしてみるねっ!」
訪雪 :「そうだね。じゃ、行っといで(笑)(た……頼む店長、
:お願いだから凍死する前に呼んでくれいっ!)」
萌 :「マヤちゃん、一緒に行こ」
マヤ :「みゃぅ(うん)」
差し出した萌の腕に飛び込むマヤ。
萌 :「じゃあね、サンタさん(笑顔)」
マヤを抱き、とことこと表に戻る萌。
訪雪 :「(ま、まだか……さ、寒いぃ……)」
一方こちらは店内。
尊 :「じゃ、まず花澄さんと、豊中さんかしら」
花澄 :「私、ですか……(汗)」
琢磨呂 :「……あねさん。その着物、なんだ?」
花澄 :「店長さんが貸してくれた……」
琢磨呂 :「てんちょーが? そんなもん持ってたのか!? それにそ
:の刀は一体(汗)」
花澄 :「いえ。貸していただいた資料を元にですね」
尊 :「羽織と袴はあたしのを仕立て直したの。刀は漣丸よ(笑)」
琢磨呂 :「あ、なるほど。にーちゃんの方は……これまたレトロだ
:よな」
豊中 :「いうところの上海スタイルだ」
本宮 :「2人で『太正浪漫』なんですよね(笑)」
琢磨呂 :「ほお……ま、2人ともばっちり決まってるのは間違い無
:い。んじゃ、撮るぜ(笑)」
日本刀の柄に手を添えて微笑む花澄と、モーゼルを抜いて構える豊中。
譲羽は豊中の肩の上。
カシャ
緑 :「あれ、写真……撮るんですか?(汗)」
一同 :「おおー」
緑 :「ど、どうしたんですか(汗)」
御影 :「その格好は……」
琢磨呂 :「マチュアだな」
尊 :「さすが緑ちゃん、キメる時はキメるわね(くすくす)」
緑 :「そ、そんなぁ(赤面)」
本宮 :「……(い、いい)」
フラナ :「もとみー、ぼーっとしてどうかしたの?」
佐古田 :「(フラナの肩に手を置いて首を振る)」
本宮 :「……(いいなぁ、似合うなぁ……水島さん……っていか
:んっ!)」
なぜか耳まで真っ赤になって首を振る本宮。
その背後に……。
千影 :「……も・と・み・や君(バックに暗雲)」
本宮 :「(ぴきっ)えっ、あ……無道さん(滝汗)」
顔は笑っているが、目は座ってる千影。
思わず汗を滴らせてしまう本宮だった。
千影 :「ほんと、水島さん。奇麗だよね(ちょっと鬼笑)」
本宮 :「え、あの……そのっ(汗)そ……無道さんも……似合う
:から……うん」
千影 :「”も”ね……ありがと本宮君☆(ニコ)」
口調は穏か、表情はにこやか……で、あるが。
さっきの暗雲は雷雲に変わっているようである(笑)
本宮 :「え、えーっと……(滝汗)(なんて言ったらいいんだよぉ
:(泣))」
千影ちゃんがいるのに。
わかっていても、つい、目移りしてしまう。
健全な男子とは困った生き物である(大笑)。
琢磨呂 :「じゃ、緑ちゃんこっち向いて」
緑 :「えっ?」
琢磨呂 :「写真とるぜ?」
緑 :「え、あ、はい」
琢磨呂 :「んじゃ、いくぜ」
緑 :「……(腰に片手を当てて見下しポーズ)」
カシャ
緑 :「くう、恥ずかしいですぅ(赤面)」
花澄、豊中、緑を皮切りに各人、仮装による一芸が披露され琢磨呂のカメラ
に収められていく(笑)
千影 :「はーい(笑顔)じゃ、千影ちゃんレオナやりまーす」
八神 :「うっし、いっちょいくか!」
2人並んでポーズを決めて。
八神(八神) :「月を見るたび、思い出せ!」
千影(レオナ):「……任務を遂行します」
八神・千影 :『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!(暴走)』
観楠 :「うーむ、すごい(笑) 次は?」
フラナ :「はーい! 3人とチカちゃんいれて、エヴァやりまーす
:(笑)」
尊 :「すっごーい、千影ちゃんは第二段?」
手早く事務所に飛び込み着替えて出てくる千影、その姿は開襟シャツに夏服
姿。
そして、あの制服をきたフラナ、佐古田、本宮である。
千影 :「歌はいいねえ。リリンが産み出した文化の極みだよ(くす)」
本宮(シンジ):「逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃだめだ!」
フラナ(アスカ):「あんた、馬鹿ぁ!?」
佐古田(綾波):「……」
観楠 :「……本宮君はまぁいいとして……みんな似合う(汗)」
特に佐古田の綾波(笑)。
そうでなくても白い肌、無表情な顔、スカートから覗く細い足、スプレーで
染めた髪、どこから見ても無愛想美少女そのものであった。
緑 :「キャスティングは誰なんでしょう?」
瑞希 :「もちろん、あたしよっ!(笑)」
観楠 :「あ、やっぱり(笑) しかし……佐古田君の台詞はない
:んですか?」
瑞希 :「ありますよ。ほら、佐古田君。台詞は?(にっこり)」
佐古田 :「……(汗)」
フラナ :「……佐古田ぁ」
本宮 :「ここまで来て逆らおうなんて思うな佐古田。人間、諦め
:が肝心なんだぞ」
佐古田 :「……(溜息)」
佐古田 :「あなたは死なないわ。私が守るもの」
観楠 :「……い、今の声って……(汗)」
十 :「……TVとそっくりでしたね(汗)」
瑞希 :「でしょー?(笑) いやー、なんかめっけもんよねー(笑)
:佐古田君こんな声出せるなんて☆」
観楠 :「で、次は? 御影さんと十君と、ユラさん?」
御影 :「そうか」
十 :「あのさぁ。ダンナはアレックスで良いし、ユラもまぁ……
:似合ってるからいいけど、俺のこれはシャレになってない
:思わないか?(汗)」
ユラ :「それ以外にあんたに似合うのがあったなら、早めに言っ
:ときなさいよね」
御影 :「そういうことだ。似合うぞ、それ(笑)」
十 :「着ぐるみなんだから誰が着ても同じだろ〜(汗)」
十の着ぐるみ。
緑の三角形に茶色のマント。
大きな一つ目、赤いスイカ口……(笑)。
ユラ :「よかったわね。本宮君達の横に居ても疑われないわよ」
十 :「どーいう意味だっ!(汗)」
琢磨呂 :「おーい、3人でポーズたのまぁ」
御影 :「おう」
緑のくりいちゃぁを操る妖艶な美女に挑みかかるアレックス、な絵が(笑)
琢磨呂 :「さて、お次はっと……お、尊の姉さんか……って(汗)」
尊 :「どう?似合う(笑)」
立っているのは上から下まで『コンバットスーツ』な宇宙刑事。
エクサイダーである。
琢磨呂 :「なんだ、今年はやらんのか?お色気路線(がっかり)」
うむ、それは誰もが期待した(笑)
尊 :「や、やらないわよっ(真っ赤)」
琢磨呂 :「……ははぁん(にやり)」
尊 :「な、なによ(汗)」
琢磨呂 :「ダンナ、か?」
尊 :「い、良いじゃない!そんなの(赤面)」
琢磨呂 :「ふふん、おーいダンナ」
尊 :「ちょ、ちょっと琢磨呂君!(赤面)」
御影 :「呼んだか?岩沙」
アレックスが歩いてくる。
琢磨呂 :「あのな、今年」
尊 :「サザナミ・ブレード!(大赤面)」
琢磨呂 :「うぉっとぉ(汗)」
シャキン!と、設定画通り左腕のホルスターからサザナミブレードが飛び出
し、尊、いや、エクサイダーの手に収まる。
尊 :「れーざーぶれーどっ!!」
掛け声とともに刀身をなぞると、サザナミブレードが燐光に包まれる。
観楠 :「おおっ(驚)さすが豊中さん、完璧な修理ですね!まる
:で本物みたいだ」
豊中 :「ええ、まぁ……(にやり)」
尊 :「琢磨呂君覚悟っ!ミコト・ファイナル・クラッシュ!」
琢磨呂 :「なんのっ(笑)」
必殺の大技『ミコト・ファイナル・クラッシュ』を側にあったモップの柄で
受ける琢磨呂。
すぱっ。
尊 :「え?(汗)」
琢磨呂 :「……姐さん……それ」
琢磨呂の眼前数ミリで止まっているサザナミブレード。
琢磨呂の手には見事に真っ二つになったモップの柄。
観楠 :「ほ、本物?(汗)と、豊中さん?あれって……」
豊中 :「設定通りに直したんですが(しれっ)カメラフラッシュ
:用の大容量コンデンサとパルス回路を組み合わせて、リニ
:アレールブレードを駆動するようにしてみたんですが、ど
:うやらちゃんと動いてるようですね(笑)」
琢磨呂 :「んな物騒な物作るなぁぁぁぁぁ」
この後、尊が更衣室代わりになった事務所に駆け込み、慌ててコンバットスーツ
を脱いだのは言うまでもない(笑)。
豊中 :「他にもいろいろ直しといたんだけど……いや残念(笑)」
琢磨呂 :「いろいろ……ねぇ……」
御影 :「残念、と来たか……」
琢磨呂&御影 :「詳しく聞かせてもらおうか」
豊中 :「俺が一つのパーツしか『修理』してないと思っているん
:ですか?(にやぁり)音声認識回路作成は少々面倒臭かった
:ですけれど『ちゃんと』実装しておきましたよ。
:それと、スーツの分離部分もね」
居候 :『その他にもいろいろあるだろう(汗)』
豊中 :『大丈夫だ、全部同時に作動することはない。バッテリー
:の都合がある(しれっ)』
居候 :『同時に作動しなければ良いと言うものでもなかろうが(大汗)』
御影 :「ほほぉ〜ぅ、ずいぶんとヒマだったらしいな(凄笑)」
豊中 :「いや、礼には及びませんよダンナ(笑)。ま、スーツの
:分離機構は不必要だったようですね。『今日』は(ニヤリ)」
御影 :「ほほぅ……どういう事か説明してほしいな(凄笑)」
御影、完全にアレックスもーど(笑)
豊中 :「おっとダンナ、うっかり接触テレパスに触れると、今日
:見た物が全部筒抜けですよ(笑)」
御影 :「むぅ……(ちょっと赤面)」
一方、尊と入れ違いに着替えて、更衣室から出てきた瑞希。
瑞希 :「なぁんだ、みこちゃん着替えちゃうんだ」
残念そうな顔になる瑞希、なぜか黒いマントを羽織り、なんの扮装をしてい
るか解らない。
観楠 :「あれ、瑞希さんはなんの格好なんですか」
瑞希 :「(くす)」
ばばっと羽織った黒マントを翻す、その衣裳は……。
観楠 :「なっ!」
御影 :「こっ!」
琢磨呂 :「これはっ」
本宮 :「!?」
佐古田 :「じゃんじゃかじゃじゃんっ!(!?)」
フラナ :「……ねーちゃん……(汗)」
瑞希 :「ほほほほほっ、レディシャドウ参上!」
そう、編み上げロングブーツに、レザーレオタード、黒皮手袋に右手に一本
鞭という、とんでもねへスタイルである。
手首を返すと一本鞭がヒュンと空を切り、ぴしりっと床に打ち据えられる。
瑞希 :「ほほほほほ、あなたたち、このレディシャドウに逆らえ
:るとでも思っているのっ!」
御約束の『左手口元、上段見下しポーズ(高笑い付き)』である。
男一同 :「ははーっ」
条件反射で、無条件に頭をたれる男一同だった(笑)
琢磨呂 :「……って、姐さんよぉ(汗)」
御影 :「なんと言うか、ハマリ役だな(汗)」
豊中 :「似合いますねぇ(汗)」
千影 :「瑞希おねーさんかっこいいっ(憧)」
その横で、握り拳を固めているのが約一名(笑)
花澄 :「……瑞希さん、似合う(ぼそり)」
譲羽 :「ぢ?」
花澄 :「すっごく、似合ってる……琢磨呂さんっ!」
琢磨呂 :「は?(汗)」
ポニーテールがぶん、と、空間を薙ぐ。
真剣そのもの、の表情で花澄が言ったことといったら。
花澄 :「写真、私、絶対買いますからっ!」
尊 :「みんな何を騒いで……え゛(汗)」
着替えて出てきた尊。
その姿は、白いジャケットに黒の半指皮グローブ。
いわゆる『宇宙刑事の変身前』状態である……が。
尊 :「み、瑞希さん?……ひょっとして……それ(汗笑)」
瑞希 :「瑞希?あたしはレディ・シャドウよ(くすくす)
:……エクサイダー(妖笑)」
尊の頬をすいっと頬を撫で上げる瑞希。
ぞくりと背筋を走る瑞希の妖しい色気に思わず半歩下がる尊。
完全にノリノリの瑞希、何処をどう見ても悪の秘密結社の女首領である(笑)。
琢磨呂 :「なんつーか(汗)とにかく、写真撮るから尊の姐さんも
:一緒に入ってくれ」
瑞希 :「ほら、尊ちゃんここ入って」
琢磨呂 :「じゃ、姐さん達ポーズ頼まぁ、撮るぞ」
琢磨呂に指示され、双方対決のぽーず。
瑞希 :「こう?……このレディ・シャドウにかなうと思うの!
:エクサイダー!(尊に向かって鞭を構える)」
尊 :「瑞希さん似合う(笑)じゃ、あたしも。
:行くわよ!レディ・シャドウ!昇華!……なんてね(笑)」
きぃぃぃぃぃぃぃぃん!
何処からか聞こえる甲高い機械音。
それは、尊の左手首、腕時計の様な物から発せられた。
尊 :「え?(汗)」
合成音声 :『Master Mikoto Voice Key Word [Syou - ka] Accept.』
豊中 :「よし、転送装置もキチンと動作したか」
御影 :「おい、まさか……」
音声合成 :『Combat Suit Transmission Sequence Start!!』
尊 :「ちょっと!これって!(汗)」
閃光が走り、数瞬後。
きっちり『昇華』プロセスを経てコンバットスーツを装着した尊(笑)。
尊 :「とーよーなーかーさーん(鬼笑)」
豊中 :「……装置は正常に動作したんだがな(汗)」
居候 :『うーむ、美人さんは怒った顔もまた良いもんじゃのう』
豊中 :『人事みたいに言うなっ!(汗)』
尊 :「ふっふっふ(妖笑)サザナミ・ブレードっ!!(しゃきぃん)」
琢磨呂 :「こりゃいいや、宿命の対決か(笑)よし、撮るぞー」
サザナミ・ブレードを構え、迫る尊と逃げる豊中。
豊中 :「ちょ、尊さん!待った!わわわっ(汗)」
尊 :「問答無用!覚悟っ!(大赤面)」
カシャッ。
題して『Dr.マサ VS エクサイダー』
観楠 :「なんか、みんなすごいなぁ……(笑)」
かなみ :「とうさま、サンタさんは?」
観楠 :「ん?」
かなみ :「サンタさん、まだこないの?」
観楠 :「あ……(しまった、訪雪さん外で待たせっぱなしだ)
:そうだね。おそいね(苦笑)」
かなみ :「かなみ、おむかえにいってくる。ゆずちゃん、いこっ!」
譲羽 :「ぢぃ!」
観楠 :「あぁぁ、待って待って(汗) うん。僕が行って呼んで
:来るから……」
ベーカリー裏口
観楠 :「うわ、寒っ! 訪雪さぁん(小声)」
訪雪 :「……やっと出番ですか……(ぶるっ)」
観楠 :「ども、申し訳ない(苦笑) じゃ、こっちから入っちゃって
:くださいね(笑)」
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ではではよろしくぅ(^^)/~~
葵 一
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