[KATARIBE 8221] Re: [HA06] チャットログ『ひかりのゆくえ』

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Date: Mon, 5 Jan 1998 03:10:05 +0900 (JST)
From: Furutani Shun-ichi <sf@x.age.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 8221] Re: [HA06] チャットログ『ひかりのゆくえ』
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死者はなにを思うのか
--------------------
 ひかり(GM)	:「でも、私、死んでるのに」

 死んでいることが重大な問題ではないということを自覚させれば成功、とな
るわけですね。

 佑也		:「ほんでも相手は神様やからね」
		: うーん……ジレンマが(^^;
 文雄(GM)	:「……死んだ人間を単純に生き返らせるわけにも行かない
		:んだわ。代償が大きすぎるし、世界のバランスの問題もあ
		:る」
 佑也		:「みんな、お願い、してるんやしさ」
 GM		: 黄泉平坂が開いたりした昨今、そうもいかないんだよ
		:なぁ。(^^; 世界をこんとんに返したいなら別だけど

 黄泉平坂は淡路島にあるという説があります。で、三年ばかり前の例の地震
により開いているのでは……という話が昔、UG-NETでありましたので採用して
あります。

 佑也		: 無理ってのは分かってるんだけど(^^; ただぁ……(^^;
		: そう簡単にも会えないだろうし。桜姫と。
 GM		: 解決策に必要な材料は、はじつは出てるんですけどね。(^^;
		: 生きてるわけでなくても、生きてるように振る舞えれば
		:よいわけで。
 佑也		: お話が終わったら、ひかりちゃんもいなくなるんですよ
		:ねぇ……(おい)
 GM		: んー、一緒にいたいなら手だてはあるよね。
		: って、意味かな? 
 佑也		: そっちの手だてが考えつかないんですよう(^^;
		: <考え中です
 GM		: ちょっと落ちて、草の根に入ってきます。
 佑也		: どうぞ。もどってこられるんですか? 
		: それなら その間に手だてを考えてます

 中略。

 GM		: ども、帰ってきました。
		: さてと、あとはどう解決するか(あるいは解決しないか)
		:になりますか……。
 佑也		: お帰りなさい
		: わがままをとおしちゃ、彼女が可哀想なんだろうな、と
		:も思いますので
 佑也		: うーん(^^;
 GM		: うーむ、解決策(のようなもの)は幾つかあるんですけど
		:ねぇ。心理的には、いちおう、生きていたい気分にまで持っ
		:てはこれたようですね。
 佑也		: 一つ思ってるのは、誰か頼れる人(?)がいればいいのか
		:な、と
 GM		: 信じられる人、かも。
 佑也		: ただ、それだとさよならかな、と
 GM		: ?? 
 佑也		: いえいえ(^^;

 佑也		:「ひかりちゃん?」
 ひかり(GM)	:「……はい?」
 佑也		:「ここで、桜姫を待ってたんや?」
 ひかり(GM)	:「たぶん……」
 佑也		:「一人で?」
 ひかり(GM)	:「……?」
 佑也		:「ん 僕も一緒にまたせてもらおかな、おもて」
 ひかり(GM)	:「良いの? ほんとに? 生身のからだなんだから、寒く
		:ない?」
 佑也		:「トイレと飯とあるから、そのとき以外やったらね」
 GM		: わりと自分が幽霊であるという事実をありのまま受け入
		:れる気になったみたいね。
 佑也		:「服はいっぱい着てくるさかい、だいじょうぶや」
 ひかり(GM)	:「……なぜ、そんなこと……」
		: 戸惑ったような、期待するような口調。
		: でも、不安げな表情。
 佑也		:「ひかりちゃんが困っとるようやし。僕にできるコトいう
		:たら、まぁ、しれとるさかい」ちょっとはずかしそうに。
		:「こういうこと、なかなかよういわんのやけどなぁ……」
		: よその方向向いてます。

 GM		:「困っているひとをみたら誰でも助けるの?」と返すとラ
		:ブコメまっしぐらなセリフなんだろうけど、状況的にちょ
		:いと違うわな。(;^^)
 佑也		: えー だから 「困ってるようやし」やなくて「ひかり
		:ちゃんが」が入ってる……つもりやったんやけど

 佑也		:「なんかな、力になりたいんや。100萬分の1かもしれへ
		:んけど。痛みが分かるんや。一緒にいたいんや」
		: うーん(^^;
 文雄(GM)	:「(これは、いわゆるプロポーズではないかね?)」
		: ちなみに、かっこ書きなのでモノローグです、はい。
 佑也		: えー(^^;
 GM		:  セリフ的には、そうじゃん。(;^^)
 佑也		: くー(^^; 一緒に待つってコトを真摯に語ってるの。
 ひかり(GM)	:「……ありがと。なんでそこまで言ってくれるのかな……」
		: どこか透明な、不思議な笑みを浮かべる。
 佑也		:「?」
 ひかり(GM)	:「でも……神様を頼ってるだけ、待ってるだけじゃ駄目な
		:のかもね。人事をつくさなきゃ、天は動いてくれないのか
		:も」
 佑也		: うなずく
 ひかり(GM)	:「だとしたら、私に何ができるんだろう……」考え込むよ
		:うに、小さく首を傾げる。

 佑也		:「お父さんのところに行くんや?」
 GM		: 父は死んでますよね? 
 佑也		: うん……ていうか、分かってます(;_;)/
		: あれ? 流れを読み違えていますか?(^^;
 ひかる(GM)	:「わからない……」

 GM		: 父への重いが強かったのは確かでしょうね。
		: そして、父の影というか、思い出を追いかけていたの
		:も……。でも、それに殉じるつもりなのかは、展開しだい
		:ではあります。
		: 少なくともこの時点で、母への恨みという呪縛はとけて
		:いるわけで。

 このあたりは、書きつつ心理状態を検討しているわけですな。別に解説して
いるというわけでもないかも。

死者の行方、死者の立場
----------------------
 GM		: ……狭間だと、成仏する必然ってのはあまりないんです
		:よね。
 佑也		: 彼女にとってベストはなにかな、と考えるんですが<稲葉
 GM		: それはそれで解決のひとつではあるわけですが。
 佑也		: ベストでもないってことなんですか? 
 GM		: ひかり自身が、自分にとってのベストとはなにかを見切っ
		:てないからなぁ。
		: 父のところに行きたかっただけなら、そして自力で行け
		:るなら、いまここには居ないよね。
 佑也		: なるほど。うーん……(^^;
 GM		: まあどうせ、真の解決案ってのはとくに定義してないん
		:ですよねぇ。
 佑也		: それでも「納得」のいくものにしたいじゃないですか(^^;

 佑也		:「わからない……んや?」
 ひかり(GM)	:「え?」
 佑也		:「ん ひかりちゃん、いまなにしたいか。
		: ほんでもまぁ、決まっとるヤツもあんまおらへんけどな。
		:ゆっくり考えたらええわな。ここで桜姫をまちながら。僕
		:は一緒におったるから」
 文雄(GM)	:「ま、モラトリアムの時期だし、決まらないことで悩む年
		:頃だろうけど……」

 自分のことは棚に上げてるな、文雄。

 佑也		:「なんやー おっちゃん」
		: おっちゃんの意見をまってます
 佑也		:# あれ? どうかしましたか?(^^;
 GM		:# いや、文雄のセリフはとくに考えてなかったんで……。

 なに考えてたのかは不明。(;^^)

 ひかり(GM)	:「(つぶやくように) なにをしたいのか、なにをできるの
		:か分からないまま、消えたくない、のかな……」
 GM		: 死にたくない、もっと自分の可能性を試したい、ってこ
		:となんでしょうけど、そこまでは自分でも分かってないん
		:だとおもう。
		: でも、物理的には死んでるんだよなぁ。思考能力は残っ
		:ているわけですが。
 佑也		: でも物理的に死んでる ……って、よくあるシチュエー
		:ションなんですか? <狭間で
 GM		: 幽霊キャラクターは複数います。そもそも妖怪とか。
 佑也		: なかなか勝手がちがうので、難しです(^^; そのぶんお
		:もしろいんですが(^^)

 幽霊を通常のPC同様に扱う世界観っては、たしかにあまり無いのかも知れな
いですね。同人ルールではありますけどね。そのものずばりの『幽霊はパート
ナー』とか。

 GM		: 聊斎志異にあるような、死者の住む世界のようなものも
		:実在するようです。小野篁はそのひとつの支配者、ですね。
 佑也		: なるほど
 GM		: じつは政府もそれを理解していまして、裏戸籍なるもの
		:もあったりします。(;^^)
 佑也		: えっ!(^^;
		: 鬼籍の戸籍……のようなものです?(ちょっとちがう)
 GM		: 戸籍の代替物を用意して、死者や人外にも表沙汰にはし
		:ないけど権利と義務でしばってるんです。
 佑也		: それは良いことをききました……かな?(^^;
 GM		: 死者も政府を敵にまわさずに活動できることになります。
		: ただし、普通は代償がいります。
 佑也		: なんですか? <代償
 GM		: 吹利県警捜査零課の幽霊刑事の場合には、代償として刑
		:事として働いてます。労働で納入してるわけだ。
 佑也		:ケースバイケース……なわけですか? 
 GM		:まあ、そうです。

 佑也		:「ひかりちゃん? それは、お願いするようなもんとちゃ
		:うような気がするんやけど」
		: そういうことやりたいんやったら、おる場所、ここやな
		:いで。僕らと一緒に来おへん?」
 佑也		: ちょっと急な気も(^^;
 GM		: 実は、ここに居る(桜姫とあう)意義は、あるんですよ
		:ね。(;^^)

 そろそろ時間が長くなってきたので、ヒントを出してまいてますね。あまり
良いやり方ではないので真似しないほうが良いでしょう。

 GM		: ちょっと伝承を思い出してみると分かるかも。
		: ひかりは意識しているわけではないけど、それを知って
		:いるはず。
 佑也		: み?(^^;
		: なるほど……でもそれって小野のほうじゃないの? 
		: <会うのは /
 GM		: 桜姫とひかりの共通点は? 
 佑也		: 生きてるものでも死んでるものでもない ところですよ
		:ね。
 GM		: まあ、だいたいそのようなあたりですわな。
 佑也		: それとも ある人を愛したが故に……になった(された)
		:ところ かな? 
 GM		: それは気がつかなかったけど、良いかも。(;^^)
 佑也		: それじゃ、桜姫に会うためにやらなきゃいけないこと
		:は……?(考え中)
		: 簡単なことでいいとか……?(^^;
 GM		: 簡単といえば簡単、ですね。
		: まだ、ひかりは自分の未来を決断できてないわけで。あ
		:と一歩だとは思うんですが。
		:# 一度失敗したことだから、自分から思いつくのは辛いか
		:# な? 
 佑也		: ツメを。
		:「もう一度、なにかやってみたいんだ?」>ひかり
		: 口調がちがう(^^;
 GM		: んー、なんか結局クサイはなしに戻ってきたかな。
 ひかり(GM)	:「わたしは……もう一度、生きることの喜びを……?」
		: くちごもる。
 佑也		:「そのままでも喜びを探すのには問題ないと思うで。ひか
		:りちゃんは、話してるし、考えてるし、喜びもできるし、
		:悲しむこともできるやん?」
 ひかり(GM)	:「でも……わたしは……こんな姿では……」ひかりは自分
		:の手をじっと見つめた。
 佑也		:「すがたなんか関係あらへんって。
		: ぶっさいくなん、きれいなん。でっかいの、ちっちゃい
		:の。いろいろあるんやし」
 ひかり(GM)	:「……」
 佑也		:「ほんま。僕がいうてもあれかもしれへんけど、保証するっ
		:て。いま、ぼくとひかりちゃんがしてることって、ほかの
		:生きてる奴らがやってることとかわらんやん?」
 ひかり(GM)	:「こんな力だけでも、誰もよってこなかったのに?」佑也
		:の髪をなでるような感触。念動力でしょうね。
 佑也		: くすぐったいような感じです? 
 GM		: 人の手が撫でるような、感触。いや、もっと繊細かも。

 人として生きる方策についての、伏線はり……というか、もうヒントといっ
ても良い時期かな。

 佑也		:「僕はちゃうよ」
		: 最初はびくっと驚くけど、一度見て知ってるから平静に
		:もどって。あとはちょっと気持ちよさそうなのかな? 
 ひかり(GM)	: 上目使いに佑也を見ている。
		: 撫でる感触自体は、落ち着けば心地好いんじゃないかと。
 佑也		: 心地よさそうな顔をしてる<稲葉
		:「ひかりちゃん……」
 ひかり(GM)	:泣き出す寸前のような表情で、ひかりはつぶやく。「信じ
		:て、いいの? ほんとに、信じて」
 佑也		:「そんな顔、せんと…… 信じてええよ。信じてぇな」微
		:笑んで。
 ひかり(GM)	: 涙をぬぐうようなしぐさをして「信じちゃうよ」
 佑也		: 言葉以外の方法で、伝えられないんかな? 
 ひかり(GM)	:「そんなこといったら、ほんとに信じちゃうから」
 GM		: うーむ
		: あちらがあれをああしたら、なんとか。
 佑也		: ?(^^;
 GM		: ヒントはばらまいたつもりなんですけど……。
 佑也		: 厳しいお言葉(^^;
 GM		: 今の佑也とひかりのシーンでも、織り込んであります。(;^^)
 佑也		: ああ そっちか(^^; 僕はまた別のことを考えてた
 GM		: 言葉以外って、結局身体的接触以外に何かありましたっ
		:け?(;^^)
 佑也		:「ん、ええよ。信じてな。ぼくもひかりちゃんが僕のこと
		:を信じてると信じてるから」
		: そう言って肩に手を置きます
 GM		: びくりと肩を震わせます。身体のあるべき位置より少し
		:離れて、手が止まる。
		: ひかりのほうでは、対処法を分かってないとおもう。
 佑也		: いえ。その。言葉を解しない、直接心と心の会話みたい
		:なのができるかな? と考えてました(^^;
 GM		: さすがに霊になっただけではそれほど便利には……。(;^^)
 佑也		: いま、この会話もおっちゃんには聞こえてないようだか
		:ら(^^; 念派(?)のようなものだと思ってましたから
 GM		: 言葉を使用しているという意識があるから……。
		: テレパシーも、言語化されていな意識を探るのは高等技
		:術でしょうね。
 佑也		: そうでしょうね(^^; >高等技術
		:「ひかりちゃん……」壁ごと抱きしめます(できますか?)
 GM		: まあ、できるでしょうけど、今のところ人間をだいてい
		:るようには思えないかも。気持ちは伝わってると思います
		:が。
 佑也		: それで十分です。いまは
 GM		: 現時点では、自分というものの姿のなかに物体を入れな
		:いためにしか働いてませんからね。
 佑也		: そこはあまり無理にさきまで行かなくても

 現時点では、とか、今のところ、というあたりまでが、解決のヒントだった
りします。

 ひかり(GM)	:「……ありがと。……信じるわ、あなたを……」
		: う、いまだに名前を知らないや。
 佑也		:「ありがとお。僕は稲葉や、稲葉佑也」
 ひかり(GM)	:「稲葉……佑也さんね。本当にありがとう、……ゆうやさ
		:ん(ちいさく)」
 GM		: さすがに名前で呼ぶのには勇気がいるようですな。
 佑也		: 気持ちが届くよう、壁ごともういちど強くだきしめます
 GM		: 無言でうつむいてます。絶望ではなく、よろこびで。


$$

 うう、なんか編集していて結構恥ずかしいかも。(;^^)

sfこと古谷俊一 / 奈良県香芝市在住 / 創作サークル工房・匠
甲南大学大学院自然科学研究科情報システム科学専攻修士二回
<URL:http://kataribe.com/> 創作TRPG 語り部総本部
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