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Date: Sun, 4 Jan 1998 19:27:11 +0900
From: tanaka <fwhs3290@mb.infoweb.or.jp>
Subject: [KATARIBE 8208] Re:Re:HA14:EP:夜来
Sender: owner-KATARIBE@teleway.ne.jp
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瑞希姉ちゃんこと久志(ひさやん)です。
いー・あーるさんこんにちは。
#毎年、正月はぐーたらと一日呆けてるなぁ
#レスさぼりまくってたし(^^;)
と、言うわけで、化石になってしまったクリスマスEP(終らすぞー)
では、続けます(忘れないうちに)
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> 真っ直ぐに友久の目を見据えた。
> 野枝実 :「誰が逃げるか、この野郎っ!」
一気に間合いを詰める野枝実。先ほどの動きとはうってかわった、俊敏な
動き。対する友久の顔も真剣なものになる。突き出される顔狙いの抜手。だ
が、これを難なくかわす友久。
野枝実 :「させるかっ!」
最初の抜手はフェイント、受けた腕をすり抜け、すかさず懐に入り込む。
友久 :「ほお…なかなか、やるじゃねえか」
とっさに体を引いて、突き出された拳を肘で叩き落とす。そのまま体を滑
らせるように野枝実の背後に回り、すかさず両手を野枝実の体を捕まえる。
野枝実 :「!」
野枝実の動きがぴたりと止まった。そのまま凍りついたように動かない。
一見、友久が背後から野枝実を抱き寄せているようにも見える、が…
野枝実 :「くっ…」
野枝実の額に冷汗が浮かんだ。抱き寄せている手の片方は喉に回され、指
先は完全に急所を押えている。もう片方の手は、手刀が丁度鳩尾をつき上げ
る一歩手前の位置を捕らえていた。どちらも、その気になれば充分相手を殺
す事が可能な状態である。
友久 :「さて、どう動く?」
耳朶に触れそうなほど近くで、憎らしいほど冷静な声が響く。
友久 :「ここから抜けてみろ、そしたらおまえの勝ちだな」
からかっているような口調だったが、体に回された手の力も、気迫も、真
剣そのもの、寸分の隙もみせない。
野枝実 :「…っ」
汗が頬を伝って落ちる、動きたくても一歩も動けない。抱きしめられなが
ら、一瞬、以前抱き寄せられた時の事が脳裏をかすめる。
野枝実 :「この…」
知らず、頬が紅潮する。動悸が高鳴るのがおさえられない。
友久 :「どうした、動けないのか」
野枝実 :「く…」
不意に両手の力を抜くと、そのまま、野枝実を抱きしめた。野枝実がわず
かに身じろぎする。
友久 :「また…逃げるか?」
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で、切る。
…友久、やな奴(^^;)
いーさん修正・追加お願いします。
で。
> 鬼李 :「また、男だか女だか分からん反応してるしなあ、野枝実も」
> いー・ :「……狭霧さあん……こういう場合女らしい女の子ってどういう反応
> :するんですかぁ?(涙目)」
久志 :「どうだろね、狭霧」
狭霧 :「あたし思うにさ、野枝実ちゃんって、まだまだ女の子になっ
:て間がないんじゃないかな」
久志 :「そーいう言い方しますかい(汗)」
狭霧 :「だって、そうじゃない?まだまだ女の子の駆け出しなのよ、
:だから、こんな時どうしたらいいか、わかんないんだな」
久志 :「狭霧、野枝実ちゃんを教育してあげるの?」
狭霧 :「しないよ(あっさり)教えてもらうものじゃないでしょ。自
:分でなんとかしなさい」
久志 :「…だ、そうです」
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『都会…閉ざされた無限。決して迷うことのない迷路』
田中久志(ひさやん) fwhs3290@mb.infoweb.or.jp
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