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Date: Thu, 10 Apr 1997 16:17:02 +0900
From: Etsuko Nakazono <nakazono@ss.ffpri.affrc.go.jp>
Subject: [KATARIBE 644] HA:EP
Sender: owner-KATARIBE@po.teleway.or.jp
To: KATARIBE@po.teleway.or.jp
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こんにちは、いー・あーるです。
ｓｆさん、こんにちは。
『二人の文雄』、続きの続き、いきまーす。（完全逃避モード中・・・）
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某日、花澄の部屋。
花澄 ：「あ、もしもし、野枝実？」
友人N ：「あ、花澄？何、あれからどうなったの？」
花澄 ：「へ？」
友人N ：「へ、って？」
花澄 ：「あれからって、何？」
友人N ：「何って、・・・・ほら、この前『誰だかわかります？』なんて
：陰にこもった声で電話してきて」
花澄 ：「え？」
友人N ：「そんで、『ちょっと女の人にたいへんなことしてしまって、
：電話したんです』っつって、切っちゃったでしょ」
花澄 ：「・・・・何それ？」
友人N ：「何それって・・・・え？」
しばし、説明の後。
友人N ：「じゃ、あれ、悪戯電話だったのかあ。なあんだ」
花澄 ：「どうして気がつかないのよ、その場で」
友人N ：「だって、女の声で電話して、『女の人にたいへんなこと
：してしまって』なんて言うのは、よほどの馬鹿か、
：花澄自身か、花澄のことをよほど知ってる人でしょうが」
花澄 ：「・・・・・。（返答の仕様が無い）」
友人N ：「まあ、変だとは思ったけどね。女の人にたいへんなこと
：するわけが無いもの、花澄に限って」
花澄 ：「・・・・・。（何と返していいやら困っている）」
友人N ：「まあ、早く見つかるといいね、その悪戯電話の正体」
がちゃん。
花澄 ：「・・・・日頃の行いが悪いっていうのかなぁ、こういうの（溜息）」
呟いた途端。
てるるるる・・・・
花澄 ：「あ、はい、平塚ですけど」
？？ ：「・・・」
花澄 ：「もしもし？」
？？ ：「もしもし？」
花澄 ：「あの、どちら様でしょう？」
？？ ：「誰だかわかります？」
花澄 ：「（これってこの前の・・・！）あ、もしかして、女の人に
：たいへんなことをした花澄さんですか？」
？？ ：「たいへんなことをした花澄です」
花澄 ：「（あれ？）あの、私も花澄ですが」
？？ ：「私も花澄です」
花澄 ：「あの、ちょっと」
がちゃん。
花澄 ：「・・・・・・何だったの、今のは・・・・」
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木霊 ：声を真似する。
：セリフを真似する。恐らくその語彙はそれほど多くない。
：ただ、からかって面白い奴は見分ける(^^;)
・・・・だったらいいなあ、と。
確か、オカルトの設定だった筈なのに。
これだって、もう少し事態を深刻に捉える人だったら、
オカルトに持っていける断片なのに・・・・。(^^;;;)
いー・あーる(nakazono@ffpri.affrc.go.jp)