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Date: Wed, 31 Mar 2004 05:39:44 +0900
From: chita <chita@ma.akari.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 27459] [HA06L]チャットログ:『踊るカレー鳥、踊らされる少年』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20040331053944.19C9FFA0.chita@ma.akari.ne.jp>
X-Mail-Count: 27459
#HA06-02 2004/01/17 20:00のログ。
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[HA06L]チャットログ:『踊るカレー鳥、踊らされる少年』
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登場人物
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西園寺 久遠 :鬼の魔力を宿し、悩みの尽きない小年。狩野しのむと同居
西久保 史雄 :韋駄天の脚力を宿し、野球で活躍する小年。久遠の友人
ジェームズ :魔導師の魂を宿し、肥大化したツバメ。ペンギンそっくり
1.
--
ジェームズ :「カレー魔術奥義、ピラー生成」(踊)
:「イリュージョンと錬金術の華麗な混合。
:こうして術を続けている間、足下の金属柱がにょきにょき
:と成長を続け……」(踊)
:「……ぜいぜい」
久遠 :(たったったったった──ちらっ)
:「──!?」
:(ぴたっ)
:「(ペンギンさんが、金属の柱を生やしてる)」
:(じーっ)
史雄 :「……なんだこの光景」
:「(道端に金属の台、その上で踊るペンギン……意味わか
:んねー)」
ジェームズ :「ああ疲れた。やはりこの体では魔力の絶対量が足りない」
史雄 :「(しかもペンギンが喋ってるしっ!)」
久遠 :「(喋ってる)」(じーっ)
ジェームズ :(飛び降りる)「ふむ、47.2cmか。それでもだいぶ力が戻っ
:てきたようだ」
:「どれ、もうひと頑張りしてみるか」(登ろうとする)
久遠 :「(──なんか『気』が随分、消耗してるみたいだけど。
:大丈夫かな?)」
ジェームズ :(転ぶ)
久遠 :(じーっ)
ジェームズ :「?」(登ろうとする)
史雄 :(じーっ)
ジェームズ :(転ぶ)
2.
--
久遠 :「えっと──その体型で柱に登るのは難しいですよ?」
史雄 :「難しいっつうか、無理だろうな」
ジェームズ :「いやしかし、登らないことには術を続けることが……考
:えてみたらよじ登るなどという無様な真似をしなくても、
:飛び移れば」
:(翼をぱたぱた)
史雄 :「……ペンギンが飛べるか?」
久遠 :「えっと──ペンギンさんは空を飛べないと思います」
ジェームズ :「……今日は調子が悪い」
久遠 :「調子が良くても難しいんじゃないかな」
[Catshop] # ぼそっ、と。
史雄 :「だから、難しいっつうか、無理だろう」
ジェームズ :「やはりそうか」(うなだれる)
:「……休憩を兼ねて進行状況を確かめようかと思った私が
:浅はかだった」
久遠 :「えっと、ちょっといいですか?」
ジェームズ :「なにかね少年」
久遠 :(ひょいっ)
[Catshop] # ジェームズ氏の両脇に手を入れて、杭の上に持ち上げる。
久遠 :「これでいかがですか?」
ジェームズ :「うむ、すまんな」
久遠 :「(あ。つい見入っちゃったけど──しのむ探さなきゃ
:だっけ)じゃあ、これで――」
ジェームズ :「待ちたまえ少年。せめてもの礼をさせてくれ」
:(踊)
久遠 :「──いえ。お礼なんて」
史雄 :「……(なんだかなぁ)」
久遠 :「──?」
ジェームズ :(踊り終えて、いつのまにか持っていたカレーの皿を差し
:出す)「さあ、食していきたまえ」
久遠 :「あ、あの──」
ジェームズ :「遠慮はいらんぞ」
史雄 :「(喋るペンギンにカレー……まったく繋がりが無いぞ)」
久遠 :「(どうしようかな──早く行かなきゃなのに。でも断っ
:たらペンギンさん、きっと傷つくよな)」
ジェームズ :「皿ごと持っていくといい」
久遠 :「──頂きます」(一口、ぱくっ)
[chita] # 一皿を一口か
[Catshop] # いや。カレーを。
[Catshop] # もしやスプーンがない?
[chita] # あるよ
[Catshop] # お味は?
[chita] # 手掴みで食させるなんてそんな、インド人じゃあるまいし。
# 辛い。
[Catshop] # うわはは。さすがイギリス、紳士のお国。
久遠 :「──からい」
久遠 :(でも、ぱくぱくと食べる)
ジェームズ :「カレーで、しかも英国式と言うことはだ、少年。つまり
:最高のご馳走ということだぞ」(ふんぞり返る)
:(頭から落ちる)
史雄 :「……何お約束なことやってんのさ」>ジェームズ氏
久遠 :「──大丈夫ですか?」
:(助け上げる)
ジェームズ :「きゅう」(目を回している)
史雄 :「……知り合いか?」>久遠くん
久遠 :「──いいえ」
史雄 :「……だよなぁ」
久遠 :「はっ。そうだ、いかなきゃ。これ、どうぞ」
:(カレーを史雄君に押し付けるように渡す)
史雄 :「どうぞって言われてもなぁ」(汗
久遠 :(そのまま走り去る)
史雄 :「……。(また例の子でも捜してるのかな)」
[MOTOI] # 収束ですかね。
[Catshop] # ですね。
3.
--
[chita] ジェームズは、いつになったら人間の体を取り戻せるんだろう
[Catshop] まだまだ遠いような(笑)。
[chita] せっかくあげたカレー置いて行くなんてひどいや
[Catshop] ほら、カレー持って走って道路に落とすより──
[Catshop] 友達に食べてもらう方が、カレーも喜ぶってもんじゃないですか。
[chita] 銀のスプーンは史雄行きか(ぼそ)
[Catshop] なにっ。スプーンが本命かっ
[Catshop] ──うぐぅ。失敗した。
[chita] 根拠はないが、彼もスプーンをポイしそうな気がする
史雄 :(公園かどこか、座れるところに移動して)
[Catshop] # うーむ。まず銀の匙に気づくかどーか。
史雄 :「……まあ辛かったけど割と旨かったかな」
史雄 :「……これは燃えないゴミかな」
史雄 :(ゴミステーションに皿とスプーンを置いて去る)
[MOTOI] # 以上(ぉ
[Catshop] # もったいないことをっ
[chita] # お疲れ様でした(終)
時系列と舞台
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2004年1月中旬、ある日の午後。吹利市内の往来にて
解説
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またしても行方不知になった狩野しのむを探しに出た久遠が遭遇した出来事。
[MOTOI] ネットで調べると、銀製スプーンは5本で3500円くらいで売って
るのか
[MOTOI] ……高いのか安いのか微妙(ぉ
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