[KATARIBE 25134] [HA06P] エピソード:『第4回お泊まり会』

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Date: Fri, 15 Nov 2002 02:28:02 +0900 (JST)
From: みぶろ  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 25134] [HA06P] エピソード:『第4回お泊まり会』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200211141728.CAA45601@www.mahoroba.ne.jp>
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2002年11月15日:02時28分01秒
Sub:[HA06P]エピソード:『第4回お泊まり会』:
From:みぶろ


みぶろでっす。
時間的には前回のエピソードの直後の話。
かなり見切り発車。ぐう。

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エピソード『第4回お泊まり会』
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登場人物
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 藤咲千緒(ふじさき ちお)
 :春日高校一年生。結界術の使い手。座右の銘は「触らぬ神にたたりなし」                 
 袴田葵(はかまだ あおい)
 :千緒のクラスメイト。女子バスケ部。宝塚の男役風の容姿で女子に人気。
 染田菜々子(そめだ ななこ)
 :千緒のクラスメイト。千緒と同じ文芸部。ロリ顔Dカップで男子に人気。

時系列と場所
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  高一 11月上旬 土曜日の夜  染田邸にて

本文
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酒盛り開始まで
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  午後一杯を使って菜々子と遊んだ千緒。部活で遅れた葵と合流し、菜々
 子邸にて第4回お泊まり会が開催された。ちなみに菜々子さんちは、ちょ
 っとした豪邸である。

 葵      :「よーし、ほなぼちぼち始めるかー(どさどさっ)」

  葵のスポーツバッグから大量の乾きモノが出現した。

 千緒     :「『かわはぎロール』『パストラミ』『燻製チーズ』…
        :…なにこれ?」
 葵      :「菜々ぁ、例のモノを!」
 菜々子    :「ばっちりであります、サー!」

  葵に呼応し、ベッドの下からワインの瓶を取り出す菜々子。

 葵      :「よくやったぞ染田上等兵。二階級特進だ」
 千緒     :「いや、それ戦死してるし。どないしたん、これ?」
 菜々子    :「お父さんのホームバーから適当にぺちってきたのー」
 千緒     :「まあ。つきぬけてセレブな響き」
 葵      :「よーし、ほな菜々子に彼氏が出来たことを祝って、乾
        :パーイ!」
 千緒&菜々子 :「乾パーイ!」

  そう、全く何の前振りも無かったが、菜々子には最近彼氏が出来たらしい。
  それでは、以下未成年致酔者の様子を、段階的にお送りしよう。

初期
----

 葵      :「サイコーですカー?」
 菜々子    :「サイコーでーす!」
 葵      :「それではヒーローインタビューです。二連敗後、待望の
        :初白星ですが、いかがですか?」
 菜々子    :「支えてくださったファンの皆さんへの感謝で一杯ですっ」
 葵      :「お相手は、剣道部の村田君だそうですが、どんなところ
        :惹かれましたか?」
 菜々子    :「かっこいいのー。あと、優しいところ(はぁと)」
 千緒     :「それは偽りやでー」
 葵      :「(↑げしっ)噂では告白後、いきなりキスしたそうです
        :が、その時のお気持ちをっ」
 千緒     :「うわ。早っ」
 菜々子    :「そりゃもう、どふっ(←笑っている)」
 千緒     :「もっと年頃の娘らしい笑い方しようよ」

中期
----

 葵      :「暑いー。千緒ーまずいぞ、地球が温暖化してるっ」
 千緒     :「だいじょーぶ。オランダの風車が冷やしてはるから」
 葵      :「あほー、クーラーや。クーラー使わんかいやー」
 菜々子    :「ふにゃ。菜々子がグッピーになって、せめてもの涼を演
        :出したげるよ」
 葵      :「なんだとう、そんなに魚になりたければ、あたしの屍を
        :越えていけっ」
 菜々子    :「えい。熱帯魚ぱーんち」
 葵      :「貧弱貧弱ゥ」
 千緒     :「熱帯夜ってトロピカルな名前やのに、いけずやねー」

末期、あるいはちょっぴりまじ話
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  飲んだとはいえワイン二本程度である。菜々子はダウンしてしまったが、
 千緒と葵は比較的しっかりしていた。しゃべり疲れで会話はほとんど無い。
  葵は黙々とみかんをむいている。千緒は菜々子をぼーっと見ている。

 菜々子    :「くー、くー(寝ている)」
 葵      :「えふ。なんか醒めてきたな」
 千緒     :「……そうやね」
 葵      :「……なあ。自分、男作らんとか言ってんのは、もしかし
        :てあの力のせい?」
 千緒     :「……ああ、うん、まあそうやね」
 葵      :「気にしすぎやと思うぞ。『二人だけの秘密よ☆』みたい
        :なー」
 千緒     :「無理無理」
 葵      :「気にせん奴かておるって」
 千緒     :「……気にせん人が出るまで、裏切られつづけるん?」
 葵      :「おい」
 千緒     :「私、元彼に化け物って言われたことあんねんで」
 葵      :「……」
 千緒     :「後何人に『化け物』て言われたらええのん?(涙声)」

  軽く流そうとした葵だが、千緒の涙声に臍を噛んだ。こないだの件で分か
 ってたことなのに。相当に、根深いらしい。葵は、千緒の涙を隠すようにそっ
 と抱きしめた。

 葵      :「(こういう時のためにも、いると思うんやけどなぁ)」
 
 千緒     :「無くなるものなら要らんねん」
 葵      :「それは間違ってんで。そんなアホな男の言うこと放っと
        :きぃや」
 千緒     :「うっさい」
 葵      :「なあ……」
 千緒     :「うっさい。もう嫌やねん」

  葵のパジャマの肩口が、ゆっくりと濡れていく。
  友人が誤ってる時には、どうしたらいい?


               ――了――                   
 


解説
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 トラウマとかコンプレックスさらして同情買う、という手法は好きでは無い
のですが。まあ今後のためです(w
 それにしても前振り長すぎ。
$$


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