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Date: Tue, 1 Oct 2002 12:32:32 +0900 (JST)
From: 月影れあな <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 24993] [HA06P] エピソード『長髪の理由』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200210010332.MAA82366@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 24993
2002年10月01日:12時32分32秒
Sub:[HA06P]エピソード『長髪の理由』:
From:月影れあな
ども、月影れあなです。
最近伸ばしてる髪が目立つほどになってきたのでふと
だらだらしたEPになってしまったなぁ。龍樹くんとかも混ぜた方が良かった
ろうか？ 舞亜さんとかの話で色々ややこしい方に飛びそうなんでやめておい
たが。
ちなみに、今伸ばしている理由は「将来ちょんまげを結ってみたいから」で
ある
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エピソード『長髪の理由』
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登場人物
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六兎結夜(りくと・ゆうや)
：隔世遺伝の極楽バンパネラ
十条健一郎(じゅうじょう・けんいちろう)
：大阪弁の高校生プログラマー
本文
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健一郎 ：「ところで結夜、最近また髪伸びてきたな。そろそろ切り
：に行ったらどうや？」
結夜 ：「ああ、これ？ 伸ばしているのだよ」
健一郎 ：「またか、確か中学校ん時も伸ばしてたよなぁ」
結夜 ：「うむ、あの時は鳥坂先輩張りに美しい髪の毛だったのだ
：がなぁ」
健一郎 ：「はぁ、とさか……？ モヒカンにでもするんかいな」
結夜 ：「貴様なぁ……究極超人あ〜るも読んどらんのか、前薦め
：たのに」
健一郎 ：「おまえ何でも薦めるからなぁ……面白いん、それ？」
結夜 ：「たうぜんである。Ｔ氏に薦めたら一発ではまって、すぐ
：に全巻買い揃えてたぞ」
健一郎 ：「ホンマかいな」
結夜 ：「ホンマやって。高等部入って写真部に出入りし始めたの
：も恐らくそれが原因だ」
健一郎 ：「なんや、写真の話なんかいな」
結夜 ：「そのような、そうでないような……まぁ、ともかく一度
：読め」
＊Ｔ氏 健一郎と同じく、結夜の中等部以来の友人。龍騎士の名を冠する最
強の戦士だというのは悪友Ｍ氏の言。
健一郎 ：「Ｔっちゅうたら最近あいつも髪延ばしとるよなぁ」
結夜 ：「あのやろう、昔は散々私の髪をからかってたくせに！」
健一郎 ：「そういや、何であんな髪伸ばしとったん？」
結夜 ：「ああ、髪を切ると霊力が衰えるからな」
健一郎 ：「はぁ？」
結夜 ：「他にも、キムタクに憧れてっていうのもあるぞ」
健一郎 ：「他にもって……なんやねんそれ」
結夜 ：「要は何となくだったのだが、それでは納得しない無粋な
：輩が多くてな。当時は願掛けと言っていた」
健一郎 ：「願掛けって何を願掛けたん？」
結夜 ：(……あれ、何やったっかな？)
健一郎 ：「？」
結夜 ：(え〜と、高等部への進級試験合格祈願やったか？ ちが
：う、あんなん有って無いようなもんやし。そもそも、そん
：な殊勝っぽい事私は間違っても言わんぞ)
健一郎 ：「おい？」
結夜 ：(え〜と、なんやぁ？ あれ、「願掛けは口に出したらか
：なわないのだ」とか嘯いた覚えはあるけど、確かに何を願
：掛けるか決めてたはずやし……まぁ、いいや、適当にでっ
：ち上げとこう)
健一郎 ：「もしも〜し？」
結夜 ：「こほん、あ〜、願掛けの内容はだな。その、つまり、え
：〜と……『可愛い彼女が出来ますように』だ」
健一郎 ：「…………今、おまえの未来のヴィジョンが見えたわ。腰
：直角に曲がるくらい年取って、慎重の三倍はある髪の毛を
：引きずってる爺さんや」
結夜 ：「ほっとけ！ 別に良いのだ。私はアッテンボローみたく
：独身貴族になるから」
健一郎 ：「その、あってんなんちゃらってのが何かは知らんけど、
：普通独身貴族って言うたら結婚せえへん分恋人は結構おる
：もんやで」
結夜 ：「しくしくしく……」
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