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Date: Tue, 1 Oct 2002 00:49:43 +0900 (JST)
From: みぶろ <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 24991] [HA06P] エピソード:『森ぱふぇに書き込みを』修正版
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200209301549.AAA65366@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 24991
2002年10月01日:00時49分43秒
Sub:[HA06P]エピソード:『森ぱふぇに書き込みを』修正版:
From:みぶろ
みぶろです。れあなさん、たつきさん、乱入有難うございました。
一応まとめてみましたのでー。
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エピソード 『森ぱふぇに書き込みを』
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登場人物
藤咲千緒(ふじさき ちお)
:春日高校一年生。結界術の使い手。座右の銘は「触らぬ神にたたりなし」
水凪龍樹(みなぎ たつき)
:放浪の封印術師。現在はインターネットカフェ水島でバイト中
六兎結夜(りくと ゆうや)
:吹利高校二年生。IC水島の常連。隔世遺伝の吸血鬼。
月影宗谷(つきかげ そうや)
:女装が日本一似合う男子中学生。植物を操る力を持つ。
舞台 インターネットカフェ水島
時系列 9月下旬 夕方
本文
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小説の資料収集と、作家のHPの掲示板書き込みのために、インターネッ
トカフェ水島に来た千緒。普段は学校の電算室を使うのだが、文化祭が近い
ため、この時期は電算研部員主体で一杯となり使えないのだ。
千緒 :「えっと、確かこの辺にあったよね……」
駅前を探すとすぐに見つかった。あまりインターネットカフェらしからぬ
たたずまいである。
龍樹 :「あ、いらっしゃいませ(うっ、かわいい)」
千緒 :「あの、一時間ほど使いたいんですが」
龍樹 :「はいはい……あ、初めてですよね?会員証を発行します
:んで、この用紙に記入して学生証を見せてくださいね」
千緒 :「はい」
学生証をコピーするついでにさりげなくチェックする龍樹(笑)
龍樹 :「春日の生徒なんだね。そういや最近ちらほら見るなぁ」
千緒 :「(書き書き)……今、文化祭が近いんで学校のパソコン
:がふさがってるんですよ」
龍樹 :「ふーん。あ、えと、藤崎さんもなんか部活してるの?」
千緒 :「ええ、文芸部です。あの、もう書き終わってるんですけ
:ど」
龍樹 :「あ、ごめん。じゃあ一応当店のシステムをご説明します
:……」
千緒を案内し、カウンターに戻る龍樹。
龍樹 :「文化祭……懐かしい響きというところが哀しい」
そこへ一部始終を見ていた常連客が、申告ミスを見つけた税務署員のよう
な笑顔で近づいてきた。
結夜 :「ふん、女の子相手だとずいぶん話を弾ませようとするよ
:うだな。惨めな、涙ぐましい努力だ」
龍樹 :「そりゃ、注文した水に砂糖入れて飲んでるような客より
:はいくらか愛想もよくなるよ。それに、彼女いない暦十六
:年の君にいわれたくないね」
結夜 :「そっちは二十年以上だろう」
龍樹 :「うっ……」
宗谷 :「お姉〜ちゃんっ、ここ来るの初めてかな?」
千緒 :「(まあ。美少女♪)うん。そうよ」
宗谷 :「だったら気をつけたほうがいいよ。ここのバイト君、危
:ないらしいから」
千緒 :「えっ、危ないって!?」
宗谷 :「何でも、付き合ってる女の子が市内に十人、男の子が四
:人、全国各地に合計四十人近くいて、その内二割には子供
:までいるとか。握手なんかしたら子どもが出来るよ。ほか
:にも、……で……とか…………。こないだだって……」
千緒 :「……ふーん、そうなんだ……(龍樹のほうを意味ありげ
:な眼で見る)」
龍樹 :「ちょっ、ちょっと待ってくれ!! 誰がそんなことを!?」
宗谷 :「うぃ、そこにいるサングラスの人が昨日教えてくれたよ」
結夜 :(素知らぬ顔)
龍樹 :「結夜君……、どういうことなのかなー?(怒)」
結夜 :「ふっふっふ、ともに戦うべき戦友を、恐怖の鬼姉に売る
:ような裏切り者にはそれ相応の制裁が待っているのだよ」
龍樹 :「だからってそんな噂……はっ、まさかここ数日うんざり
:するほど仕掛けられてくる一連の無茶苦茶下らない悪戯の
:数々は君の仕業か!?」
結夜 :「さぁ、何のことやら(にやにや)」
龍樹 :「く、くそぉ……(ピ、ポ、パ、トゥルルルルル)もしもし、
:舞亜さん?」
結夜 :「あっ、貴様そりゃ卑怯やぞ!」
龍樹 :「そっちこそ陰険な手で……いや、結夜君が……」
千緒 :「なんなの……」
宗谷 :「ふふふ、いつもこんな感じで賑やかだよ。あっ、ぼくは
:月影宗谷。よろしくね」
状況がよく分からないが、とりあえず、にこやかに笑っている宗谷ちゃんと
やらが一番タチ悪いような気がする千緒だった。
――了――