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Date: Thu, 22 Aug 2002 00:17:59 +0900
From: "Motofumi Okoshi" <motoi@mue.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 24844] [HA06P]エピソード『入団挨拶』
To: "Kataribe ML" <kataribe-ml@trpg.net>
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MOTOIです。愛菜美が猫猫団に入った直後の話を
補強する意味でEPを書きました。
平たく言うと、苑くんと愛菜美による互いの自己紹介です。
というわけで、れあなさん、台詞チェックよろしくお願いします。
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エピソード『入団挨拶』
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登場人物
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榎愛菜美(えのき・まなみ)
:猫猫団に幹部として入団した(させられた?)、アンドロイド少女。
月(つき)
:猫猫団最高幹部。思考が少々暴走気味?実はダイエット中。
苑(えん)
:猫猫団首領。月の兄で、暴走の止め役でもある。
本文
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月 :「今日は、新入団者を紹介しよう」
苑 :「新入団?そんな話は聞いていないぞ」
無道邸のとある一室。表に「猫猫団臨時会義場」と書かれた貼り紙が貼って
あるが、どうせいつものことと、特に気にする住人もいない。もちろん、漢字
の間違いも突っ込んではいけないことである。
月 :「当然だ、言っていないのだから」
苑 :「威張って言うことか」
月 :「ふん、まあいい。おい、入りたまえ」
月に呼ばれて部屋に入る愛菜美。一応、猫猫団の決まりということで、頭に
月から渡された猫耳を着用している。
愛菜美 :「は〜い」
月 :「紹介しよう、新入団員の榎愛菜美君だ」
部屋に集まっている戦闘猫たちが歓声を上げるが、苑はそれを「やれやれ」
といった表情で見ている。
愛菜美 :「この子たちは?」
月 :「戦闘猫。わが猫猫団の構成員だ」
愛菜美 :「この子たちも猫なんだ?」
月 :「当然であろう」
愛菜美 :「……この子たちはしゃべれないの?」
月 :「何を言う、しゃべっているではないか……む、そうか、
:君は日本猫語は理解できないのか?」
愛菜美 :「うん、猫語はわからないよ」
月 :「仕方ない、しばらくは私が通訳するか。しばらくしたら、
:マエストロに翻訳機を作らせよう」
だから、マエストロって誰なんだよ……というツッコミはおいといて。
愛菜美 :「じゃあ、そっちの人は?」
月 :「頭が高いぞ。わが猫猫団の首領、苑であるぞ」
愛菜美 :「へぇ……あなたがボスなの?」
苑 :「……一応、そういうことになっているらしい」
月 :「『らしい』ではない、紛れもない事実だ。苑、首領とし
:ての自覚が少々足りんぞ」
苑 :「そんなもの自覚したくもない」
苑の言葉に不満を感じながら、チラッと時計を見る月。
月 :「まあいい。とりあえず今日の会議はここまで。解散とす
:る」
戦闘猫たち :「ニャ〜〜〜〜!」
部屋を出て行く戦闘猫。そして、月も足早に部屋を後にする。
月 :「(おやつの時間だ、食卓へ急がねば)」
そして、部屋に残った苑と愛菜美。
苑 :「……おと……いや、妹が迷惑をかけたようだ。申し訳な
:い」
愛菜美 :「あ、苑さんって、月ちゃんのお兄さんなんだ。ううん、
:全然迷惑なんて思ってませんよ。珍しいメカをいっぱい見
:せてもらって、感謝してます。私そういうの好きだから」
苑 :「……そうですか?」
愛菜美 :「うん、とても楽しそうだし。これからも時々遊びに来る
:ね、お兄さん」
苑 :「うむ、よろしく」
しばらく話し込む愛菜美と苑。一方……
月 :「おやつがない!?これは陰謀か!!」
ダイエットのために間食を止められ、不機嫌極まりない月であった。
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Motofumi Okoshi