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Date: Thu, 18 Jul 2002 05:13:04 +0900 (JST)
From: 吉 GUY <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 24736] [KRO] 技能ルール
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200207172013.FAA97280@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 24736
2002年07月18日:05時13分04秒
Sub:[KRO]技能ルール:
From:吉GUY
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技能ルール
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KRでのデフォルトの技能や、特別な技能についての解説です。
技能の種別
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KRでは、技能を以下の3種類に分類します。
『技術』:身体や知性を鍛える等で、身につけることが物理的に可能な能力
『特殊』:技能《直感》《魔法知識》等のルールで指定された特定の技能
『魔法』:身体や知性を鍛える等で、身につけることが物理的に不可能な能力
技術
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・人間が先天的に備えている能力
・人間が学んだり鍛えたりすることで身につけたり、得意になったりすること
が物理的に可能な能力
以上のような能力として判断される技能は『技術』」となります。
人間は現代日本人を基準とします。
各能力が『技術』であるかどうかの判断は、最終的にGMの知識と教養と常識で
行います。
『技術』と判断されなかった技能は『魔法』となります。
#以下のものは全て技術となります。
算数、理科、地理、歴史、外国語、料理、掃除、洗濯、喧嘩、音楽、舞踊、
動物の世話、靴磨き、速く走る、壁を攀じ登る、物を投げて的に当てる
#技術か魔法かの例
《タネがあるスプーン曲げ》は『技術』
《タネが無いスプーン曲げ》は『魔法』
特殊
====
人間のキャラクターの『特殊』技能は《直感》《魔法知識》のみです。
《直感》
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技能《直感》は、キャラクターの勘の鋭さを表します。
技能《直感》は、“嫌な予感”の判定以外に使用はできません。
○“嫌な予感”
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PLは「PCの目の前の対象から“嫌な予感”を感じるかどうか」の判定を行う
ことができます。
以下のようなモノが有れば、PCは“嫌な予感”を感じます。他者の悪意は含
みません。
・ブービートラップ
・毒物
・敵の待ち伏せ
・その他PCに危害を加える可能性のあるもの(魔法による罠なども含む)
判定は難易度8です。
PLが具体的に対象を特定して宣言します。
PLはより限定した範囲(例えば「扉」ではなく「扉の鍵穴」とか)を対象とし
て判定を行うことができます。
一度判定に失敗したら、同じ対象に判定を試みることはできません。(「扉」
に失敗しても「扉の鍵穴」に判定することは可能)
対象のどの場所にどんな危険があるのかは判りません。対象の何処かに危険
があるかどうかが判るだけです。
他者の悪意を感じることはできません。
魔法の有無を感じることはできません。魔法による危険も“嫌な予感”とし
て感じるだけです。
この判定は、危険が効果を表しGMからPLに知らされる前に、PLが自発的に宣
言して判定を行わなければなりません。
《魔法知識》
------------
《魔法知識》は、魔法全般に関する知識や造詣の深さです。
《魔法知識》は『魔法』ではありません。
《魔法知識》が10以上のキャラクターは、魔法語で会話や読み書きができます。
《魔法知識》が10以上の人間は、魔法使いであることを自認します。
《魔法知識》が10以上の人間は、『魔法』か《魔法知識》以外の技能を最高技
能値に設定できません。
○『魔法』の察知
----------------
《魔法知識》が10以上のキャラクターは、PLが「対象に魔法がかかっているど
うか観察する」と宣言すれば、PLが指定した対象をPCが観察し、その対象に『魔
法』がかかっているかどうかを知ることができます。
魔法があるかどうかを知るだけで、どのような効果の『魔法』かは判りません。
○『魔法』の無効化
------------------
《魔法知識》は、全ての『魔法』による強制力を無効化できます。
『魔法』の効果を無効化する場合、PCは魔法の呪文を唱えるという行動を取
る必要があります。
『魔法』の効果の無効化に成功した場合
「PCはその『魔法』の効果を消滅させる呪文を(知っていて)上手く唱えた」
ということになります。
同じ種類の『魔法』の効果を無効化する場合でも毎回、無効化判定を行います
○『魔法』を消滅
----------------
《魔法知識》が10以上のキャラクターは、“判定が不要”な『魔法』の効果(後
述の『魔法』参照)を消滅させる呪文を知っています。
『魔法』の効果を消滅させる場合、PCは魔法の呪文を唱えるという行動を取る
必要があります。
消滅に強制力判定で抵抗された場合(後述の『魔法』参照)、無効化判定に成
功することで消滅させることができます。
同じ魔法に対し、何度でも消滅を試みることができます。
○『魔法』を分析
----------------
「対象(マジックアイテムや場にかかっている等)の『魔法』の効果を分析する」
判定ができます。
難易度8で行い、判定に成功した場合、その『魔法』の効果を知ること
ができます。
分析に失敗した(余力による再ロールを止めた)場合、同じ『魔法』について
再度分析することは、《魔法知識》の技能値が上がるまで、できません。
○対アンデッド/魔法生物
-----------------------
魔法によって動くモンスター(スケルトン・ゾンビ・ガーゴイル・ゴーレム等)
に対し、それぞれ決められた難易度判定に成功することでそのモンスターを破
壊することができます。
同じ種類のモンスターの破壊を複数同時に試みる場合は、難易度に+3されます
○悪霊退散
----------
亡霊(ゴースト)に対し、決められた難易度判定に成功することでその亡霊
を消滅させることができます。
亡霊の消滅を複数同時に試みる場合は、難易度に+3されます。
○送還
------
魔法によって異世界から召還されているモンスター(精霊や魔神など)に対し
それぞれ決められた難易度判定に成功することで、そのモンスターを異世界に
送還することができます。
同じ種類のモンスターの送還を複数同時に試みる場合は、難易度に+3されます
魔法
====
『技術』と『特殊』ではない技能全てです。
SFやオカルト的な能力は全て『魔法』となります。
技能《目からビーム光線》等、普通の人間には絶対に不可能と判断される能
力は『魔法』となります。
『魔法』の制約
--------------
『魔法』の能力を行使する場合に、以下のような手順や制約を自由に設定する
ことができます。
1:呪文を唱える
2:特殊な文様を描く
3:杖など特殊な道具を使用する
4:精神を集中する
5:魔法の対象をPCが意識する
PLが自発的に設定した制約を、GMが承認した場合、以後、GMの承認なしに変更
することはできません。
特に設定が無い場合は『魔法』は以下のように扱います
・有効射程距離は、目視の範囲
・有効持続時間は、魔法をかけたものが集中している間
・有効対象は、1つまたは1人
“判定が不要”な魔法
--------------------
破壊ではない、またはキャラクターを対象としない『魔法』の使用は強制力
/難易度の“判定は不要”です。
“判定が不要”な『魔法』の使用には、余力を1点消費します。
“判定が不要”な『魔法』の効果は、《魔法知識》が10以上のキャラクターが
唱える呪文によって消滅します。
“判定が不要”な『魔法』の効果が消滅される場合に、その『魔法』を使用す
るキャラクターは、その『魔法』技能で消滅しないように強制力判定を行って
抵抗することができます。
強制力判定に失敗した場合『魔法』の効果は消失します。
この強制力に対し、消滅を試みたキャラクターは《魔法知識》で無効化の判
定をすることができます。
無効化判定に成功されてしまった場合、『魔法』の効果は消滅します。
この判定は《魔法知識》によって効果の消滅が試みられる度に行います。
“判定が不要”な『魔法』の効果の継続
------------------------------------
“判定が不要”な『魔法』の効果が継続している場合に、『魔法』をかけた
PCのPLは、PCの余力が回復した時点で、『魔法』の効果が切れるか、継続する
かを選択します。継続する場合、継続する『魔法』の効果1つにつきPCは余力
を1点消費します。
デフォルトの技能
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デフォルトでキャラクターに設定される技能は以下の通りです
武力:7〜8 白兵戦、射撃、格闘、馬術等の能力(*1)
自律:7 苦痛や誘惑に対し自制する
学問:7 文法学/修辞学/論理学/算術/幾何学/天文学/音楽等の教養(*2)
直感:10 勘と経験で危機を察知する
魔法知識:6 魔法に関する知識。
(*1)武力の技能値と実力の程度は以下の通りです
6:子供
7:一般人
8:青年
9:新兵
10:一人前の兵士
(*2)学問の技能値と実力の程度は以下の通りです
6:数が数えられません
7:一般人
8:自分の名前が書けます
9:文字の読み書きができます
10:一人前の学者です
キャラクタークラス
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KRでは、最高技能が何であるかで、キャラクターのクラスが決定します。
特にゲーム上で必要になる呼称ではありません。
最高技能 クラス
武力 戦士
直感 盗賊
魔法知識 魔法使い(魔術師)
『魔法』 魔法使い(妖術師)
その他 技能に合わせて適当に呼称する。「きこり」とか「洗濯屋」とか
技能値と実力の目安
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6:ド素人
7:素人
8:ちょっと練習した
9:基礎はできている
10:一人前
11:得意な能力
12:街で名が売れる
13:地方で有名になれる
14:国内屈指の実力
15:世界屈指の実力
16:当代で比肩する者がいない
17:人間を超える一歩手前
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難易度
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キャラクターの行動は難易度判定によって制限されることがあります。
語り部の基本ルールでは、技能によって物体を破壊する場合、難易度判定に
成功しなければ、対象の物体を破壊することができません。
難易度 破壊力
1 ガラスを割る。
3 板を割る。
6 厚い板くらいなら割れる。
9 壁を壊す。石を砕く。
11 家屋が破壊できる。
14 城砦が破壊できる。
物体の破壊について
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物体を破壊する場合に、その物体が“破壊されて当然の状況”にあれば、難
易度判定を必要とせず、その物体を破壊することができます。
例えば「壷を地上10mの高さから落とす」という行動をとった場合、難易度
判定で成否を判定しなくても壷を破壊することができます。
どのような状況が“破壊されて当然の状況”であるかは、GMの知識と教養と
常識で判断されます。
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