[KATARIBE 24717] [HA06P] エピソード『夏は吸血鬼が熱い』

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Date: Thu, 11 Jul 2002 21:08:04 +0900 (JST)
From: 月影れあな  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 24717] [HA06P] エピソード『夏は吸血鬼が熱い』 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200207111208.VAA31962@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 24717

2002年07月11日:21時08分04秒
Sub:[HA06P]エピソード『夏は吸血鬼が熱い』:
From:月影れあな


月影れあなです。

ここ数日二日に一度はなにかかいてる気がする

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エピソード『夏は吸血鬼が熱い』
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 六兎結夜(りくと・ゆうや)
    :暇人な吸血鬼。直射日光で肌が塵ばんで粉っぽくなるとか。

 水凪龍樹(みずなぎ・たつき)
    :IC水島のバイト君。

本文
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 夏……
 外の、じりじりと焼けたアスファルトと、その上を砂漠を彷徨う遭難者のよ
うにだらだらと歩き過ぎていく人の波を見ていると、自分がクーラーのかかっ
た店内でバイトできる幸福をかみ締める事のできる夏……
 例の如く。IC水島に暇を持て余した職業暇人が訪れた。

 龍樹     :「いらっしゃ……ってなに!? その格好」

 サングラスにマント、という所まではいつも通りである。問題はその上に乗
っかっている物。つばの広い麦藁帽子だった。いつもも変だが、それだけでい
つもに増して変に見える。

 結夜     :「あ、これ? 似合う?」
 龍樹     :(いや似合う似合わないとか言う以前の問題だろ。ぶっちゃ
        :けた話似合わないけど)
 結夜     :「まるでトチローの様だ」
 龍樹     :「(それもなんか違う) 一体なんでそんな(イカレタ)格好
        :を?」
 結夜     :「夏の日差しが熱いからだ」
 龍樹     :(そんな格好してたら余計蒸し暑いだろ。って言うか、職
        :務質問とか受けなかったのかな)
 結夜     :「ほんま、夏は熱いわぁ。日差しで肌がチリチリするし、
        :粉っぽくなるし」

 塵塵

 龍樹     :「(粉っぽく!?)あの、何かの病気なの?」
 結夜     :「病気? (吸血鬼って病気になるのかなぁ)まぁ、病気と
        :言えば病気やけど。感染するし」
 龍樹     :「感染っ!? か、感染って……?」
 結夜     :「ん? ああ、大丈夫よ。空気感染はせんし」
 龍樹     :「そうなの……大変だね」
 結夜     :「たいへんなのだよ(しみじみ)」


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