[KATARIBE 24649] [HA06P] 『みんなでわいわいバーベキュー』

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Date: Sat, 15 Jun 2002 11:57:02 +0900
From: "Motofumi Okoshi" <motoi@mue.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 24649] [HA06P] 『みんなでわいわいバーベキュー』
To: "Kataribe ML" <kataribe-ml@trpg.net>
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MOTOIです。バーベキューに渋柿さんとつみきさんを誘う
場面を、こちらで書かせていただきました。
いつものように、厳しくセリフチェックをお願いします。
(特に、つみきさんのセリフは自信がないです……)

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エピソード『みんなでわいわいバーベキュー』
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誘い−和泉凛&桜居つみき編
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 買い物を終わらせ、近鉄吹利駅へとやってきた三人。定期券を持つ史雄以外
の二人は、自動券売機へと向かった。

 駿      :「えーっと、西ちゃんの家は、どの駅だったかなぁ……」
 愛菜美    :「壱村だから、霞山の駅から、○○町行きのバスだね」
 駿      :「へぇ、よく知ってるね」
 愛菜美    :「一度、行ったことあるからね」
 史雄     :「でも、一度行っただけで、バスの行き先までよく覚えら
        :れるよなぁ」
 駿      :「愛菜美ちゃんって、なんでもよく覚えてるよね」
 愛菜美    :「えへっ、それほどでも……」

 切符を購入し、階段を上って、ホームに向かう。

 史雄     :「えっと、次の電車は……もうそろそろ来るな」
 駿      :「あ、西ちゃん、あの二人」
 史雄     :「え?」

 駿に言われて、その指が指し示す方向を見ると、行き際に会えなかった人物
が、意外なところに立っていた。

 史雄     :「あ、和泉先輩!桜居も一緒か!」
 渋柿     :「ん?」
 つみき    :「今、誰かに呼ばれたような」

 和泉、桜居と呼ばれた二人の人物が、声に反応して振り返る。それと同時に、
駿も二人に声をかけた。

 駿      :「やっぱり!おーい、渋姉ちゃーん、つみき姉ちゃーん」

 「渋姉ちゃん」と呼ばれたのは、渋柿こと和泉凛。「つみき姉ちゃん」と呼
ばれたのは、桜居つみき。どちらも、史雄の隣人である。

 つみき    :「おや、誰かと思えば」
 渋柿     :「ああ、西久保君、それに桐村君か」
 史雄     :「今日は、こっちに来てたんスか?」
 渋柿     :「うん、二人一緒に、幡多町へ行ってきた」
 駿      :「幡多町?ああ、例のお屋敷だね」
 つみき    :「そのとーり」

 と、ここで渋柿が、二人の後ろにいる見慣れない顔に気付いた。

 渋柿     :「ええと、君は?」
 愛菜美    :「初めまして、榎愛菜美っていいます。吹利学校中等部の
        :一年生で、野球部のマネージャーです」
 渋柿     :「ああ、はじめまして。私は和泉凛、みんなからは渋柿と
        :呼ばれている。中等部の三年生だ」
 つみき    :「わたしは桜居つみき、中等部二年の影の女王様よ」
 史雄     :「そこ、変なこと吹き込まないように」
 駿      :「そういえば、愛菜美ちゃんは初対面だったっけ」
 愛菜美    :「うん」
 駿      :「二人は、、西ちゃんの家の隣に住んでるんだ」
 史雄     :「駿、隣じゃない、向かいだ」
 駿      :「いいじゃん、似たようなもんじゃないの」
 愛菜美    :「じゃあ、渋柿さんと、つみきさんって呼べばいいのかな?」
 渋柿     :「うん、それで構わない」
 つみき    :「わたしも、それでいいよ」
 愛菜美    :「ところで、幡多町のお屋敷って言ってたけど、それって
        :もしかして、無道さんの家?」
 つみき    :「知ってるの?」
 駿      :「愛菜美ちゃんも、家が幡多町にあるんだよ」

 などと話していると。

 アナウンス  :「まもなく1番線に霞山行き電車が参ります、黄色い線の
        :内側に下がってお待ちください」
 史雄     :「おっと、電車が来るな」
 渋柿     :「ところで、西久保君も桐村君も、ずいぶんたくさんの荷
        :物を持っているようだけど」
 駿      :「ああ、これはね、西○×▲□×●※……」

 ちょうど駿のセリフに合わせるようにホームに電車が滑り込む。駿の声はそ
の電車の音に見事にかき消された。

 渋柿     :「え?今、何と言った?」
 つみき    :「桐村君、ぜ〜んぜん聞こえなかったよ」
 史雄     :「まあ、その話は、電車に乗ってからにしますよ」

 五人で電車に乗り、史雄たちは渋柿とつみきに、これまでの経過を説明した。
史雄の父の贈り物がきっかけでバーベキューを行なうことになったこと、スー
パーに行く途中に知り合いを誘ったこと。ちょうど話を終えた頃に電車は霞山
駅に到着、五人は電車から降りた。

 渋柿     :「ふむ、ならば私も、ご一緒させてもらっていいかな」
 史雄     :「もちろんOKっスよ」
 つみき    :「渋ちーが行くなら、わたしも行ってあげよう」
 史雄     :「7時頃から始めますから、それまで家で待ってて下さい」
 渋柿     :「いや、私も何か力になれることがあれば、手伝おう」
 史雄     :「あ、いえいえ、そんな気を使わないでください」
 渋柿     :「しかし、ただご馳走になるだけでは、こちらが申し訳な
        :い」
 史雄     :「……そうですか?そこまでおっしゃるなら……」
 愛菜美    :「史雄くん、私にも手伝わせて」
 駿      :「二人が手伝うなら、僕は遊んでよっかな」
 史雄     :「駿!!」
 駿      :「てへっ、冗談だよ。相変わらずだな、西ちゃんは。とこ
        :ろで、つみき姉ちゃんはどうするの?」
 つみき    :「わたし?わたしは家でゆっくり待たせてもらおうかね」
 渋柿     :「つみき、お前もご馳走になるんだから、一緒に手伝うん
        :だ」
 つみき    :「え〜」

 などと話しながらバスに乗り込む五人であった。
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といったあたりで。

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Motofumi Okoshi

    

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