[KATARIBE 24648] [KRO]KR 技能ルール ( 改訂)

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Date: Sat, 15 Jun 2002 09:38:56 +0900 (JST)
From: 吉 GUY <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 24648] [KRO]KR 技能ルール ( 改訂)
To: kataribe-ml@trpg.net
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2002年06月15日:09時38分55秒
Sub:[KRO]KR技能ルール(改訂):
From:吉GUY


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技能ルール
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 KRでのデフォルトの技能や、特別な技能についての解説です。


技能の種別
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KRでは、技能を以下の3種類に分類します。

○技術:身体や知性を鍛える等で、身につけることが物理的に可能な能力
○魔法:身体や知性を鍛える等で、身につけることが物理的に不可能な能力
○特殊:技能《直感》《魔法知識》ほかルールで指定された特定の技能


技術
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1:人間が先天的に備えている能力
2:人間が学んだり鍛えたりすることで身につけることが物理的に可能な能力
3:人間が学んだり鍛えたりすることで得意にすることが物理的に可能な能力

1,2,3は全て「技術」となります。
人間は現代日本人を基準とします。
各能力が「技術」であるかどうかの判断は、最終的にGMの知識と教養と常識で
行います。
「技術」と判断されなかった技能は「魔法」となります。

 算数、理科、地理、歴史、外国語、料理、掃除、洗濯、喧嘩、音楽、舞踊、
動物の世話、靴磨き、速く走る、壁を攀じ登る、物を投げて的に当てる、等
あらゆる能力は技術となります。

 SFやオカルト的な能力は全て「魔法」となります。
 技能《目からビーム光線》等、あからさまに人間には不可能と判断される能
力は「魔法」となります。

技術か魔法かの例
《タネがあるスプーン曲げ》は「技術」
《タネが無いスプーン曲げ》は「魔法」



特殊
----
 人間のキャラクターの「特殊」技能は《直感》《魔法知識》のみです。

技能《直感》は、
・キャラクターの勘の鋭さを表します。
・「PCの目の前の対象から“嫌な予感”がするかどうか」の判定を難易度8で
行う技能です。PLは対象を具体的に特定して宣言します。

“嫌な予感”として感じる対象は、
○ブービートラップ
○毒物
○敵の待ち伏せ
○その他PCに危害を加える可能性のあるもの(魔法による罠なども含む)
です。
他者の悪意は含みません。

 判定に成功すると、これらのものがあれば「対象から“嫌な予感”がする」
となります。何も無い場合「対象から“嫌な予感”はしない」となります。
 危機、危険の有無のみを“嫌な予感”のあるなしで判別するだけで、対象の
何処に何があるのかまでは判りません。
 魔法の有無を感じることはできません。魔法による危機、危険もあくまで“嫌
な予感”として漠然と感じるだけです。
 この判定は、“嫌な予感”となる危険が効果を表してGMからPLに知らされる
前に、PLが自発的に宣言して判定を行わなければなりません。
 PLはより限定した範囲(例えば「扉」ではなく「扉の鍵穴」とか)を対象とし
て判定を行うことができます。

技能《直感》は、この判定以外の使用はできません。


技能《魔法知識》は、
・魔法全般に関する造詣、知識の深さです。
・魔法知識の能力は「魔法」ではありません。

・《魔法知識》を全ての「魔法」の効果の無効化に使用できます。
「魔法」の効果を無効化する場合、PCは魔法の呪文を唱えるという行動を取
る必要があります。
「魔法」の効果の無効化に成功した場合
『PCはその「魔法」の効力を消滅させる呪文を(知っていて)上手く唱えられた』
ということになります。
 同じ「魔法」の効果を無効化する場合でも毎回、無効化判定を行います。

・「対象(マジックアイテムや場にかかっている等)の「魔法」の効果を分析す
る」判定を難易度8で行い、判定に成功した場合、その「魔法」の効果を知る
ことができます。
 分析に失敗した(余力による再ロールを止めた)場合、同じ「魔法」について
再度分析することは、《魔法知識》の技能値が上がるまで、できません。

・動く屍(スケルトン・ゾンビ等)や魔法生物(ガーゴイル・ゴーレム等)など魔
法によって動くモンスターに対し、それぞれ決められた難易度判定に成功する
ことでそのモンスターを破壊することができます。
 同じ種類のモンスターの破壊を複数同時に試みる場合は、難易度に+3されます。

・幽霊に対し、決められた難易度判定に成功することでその幽霊を消滅させる
ことができます。
 同じ種類の幽霊の消滅を複数同時に試みる場合は、難易度に+3されます。

・精霊や魔神など魔法によって異世界から召還されているモンスターに対し、
それぞれ決められた難易度判定に成功することで、そのモンスターを異世界に
送還することができます。
 同じ種類のモンスターの送還を複数同時に試みる場合は、難易度に+3されます。



技能《魔法知識》が10以上の人間のキャラクターは、
・魔法使いであることを自認します。
・魔法語で会話や読み書きをすることができます。
・「魔法」か《魔法知識》以外の技能を最高技能値に設定できません。

・PLが「対象に魔法がかかっているどうか観察する」と宣言すれば、PLが指定
した対象をPCが観察しその対象に「魔法」がかかっているかどうかを知ること
ができます。
 魔法があるかどうかを知るだけで、どのような効果の「魔法」かは判りません。

・他のキャラクターによる“強制力/難易度の判定が不要”な「魔法」の効果
を消失させることができます。「魔法」をかけている対象が効果を消失させら
れないように強制力判定を用いて対抗した場合、その強制力の無効化判定に成
功することで、消失させることができます。



魔法
----
「技術」と「特殊」ではない技能全てです。

「魔法」の能力を行使する場合
1:呪文を唱える
2:特殊な文様を描く
3:杖など特殊な道具を使用する
4:精神を集中する
5:魔法の対象をPCが意識する
以上、1〜5のような手順や制約は一切必要ありません。

PLが自発的に1〜5のような、あるいはその他の手順や制約を設定することは、
かまいません。
PLが自発的に設定した制約を、GMが承認した場合、以後変更することはできま
せん。


特に指定が無い限り「魔法」は

・有効射程距離は、目視の範囲
・有効持続時間は、魔法をかけたものが集中している間
・有効対象は、1つまたは1人
・破壊ではない、またはキャラクターを対象としない「魔法」の使用は“強制
力/難易度の判定は不要”で、余力を1点消費する。

・“強制力/難易度の判定が不要”な「魔法」の効果は、《魔法知識》によっ
て効果を消失させられるときに強制力判定を行う。強制力判定に失敗した/
《魔法知識》の無効化判定に成功されてしまった場合、「魔法」の効果は消失
する。
 この判定は《魔法知識》によって効果を消失させられそうになる度に行う。

・“強制力/難易度の判定が不要”な「魔法」の効果が継続している場合に、
「魔法」をかけたPCのPLは、PCの余力が回復した時点で、「魔法」の効果が切
れるか、継続するかを選択する。継続する場合、継続する「魔法」の効果1つ
につきPCは余力を1点消費する。

です。



デフォルトの技能
----------------
デフォルトでキャラクターに設定される技能は以下の通りです

武力:7〜8 白兵戦、射撃、格闘、馬術等の能力(*1)
自律:7   語り部の基本ルールと同じ
学問:7   文法学/修辞学/論理学/算術/幾何学/天文学/音楽等の教養(*2)
直感:10   勘と経験で危機を察知する
魔法知識:6 魔法に関する知識。


(*1)武力の技能値と実力の程度は以下の通りです
6:子供
7:一般人
8:青年
9:新兵
10:一人前の兵士

(*2)学問の技能値と実力の程度は以下の通りです
6:数が数えられません
7:一般人
8:自分の名前が書けます
9:文字の読み書きができます
10:一人前の学者です



キャラクタークラス
------------------
 KRでは、最高技能が何であるかで、キャラクターのクラスが決定します。
 特にゲーム上で必要になる呼称ではありません。

最高技能  クラス
 武力    戦士
 直感    盗賊
 魔法知識  魔法使い(魔術師)
「魔法」   魔法使い(妖術師)
 その他   技能に合わせて適当に呼称する。「きこり」とか「洗濯屋」とか



技能値と実力の目安
------------------
6:ド素人
7:素人
8:ちょっと練習した
9:基礎はできている
10:一人前
11:得意な能力
12:街で名が売れる
13:地方で有名になれる
14:国内屈指の実力
15:世界屈指の実力
16:当代で比肩する者がいない
17:人間を超える一歩手前


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難易度
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 キャラクターの行動は難易度判定によって制限されることがあります。
 語り部の基本ルールでは、技能によって物体を破壊する場合、難易度判定に
成功しなければ、対象の物体を破壊することができません。

	難易度	破壊力
	1	ガラスを割る。
	3	板を割る。
	6	厚い板くらいなら割れる。
	9	壁を壊す。石を砕く。
	11	家屋が破壊できる。
	14	城砦が破壊できる。



物体の破壊について
------------------
 物体を破壊する場合に、その物体が“破壊されて当然の状況”にあれば、難
易度判定を必要とせず、その物体を破壊することができます。

 例えば「壷を地上10mの高さから落とす」という行動をとった場合、難易度
判定で成否を判定しなくても壷を破壊することができます。

 どのような状況が“破壊されて当然の状況”であるかは、GMの知識と教養と
常識で判断されます。



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