[KATARIBE 24576] [HA06P] 『部活帰りの3人− INC 水島にて』修正版

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Date: Mon, 27 May 2002 20:55:49 +0900
From: "Motofumi Okoshi" <motoi@mue.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 24576] [HA06P] 『部活帰りの3人− INC 水島にて』修正版
To: "Kataribe ML" <kataribe-ml@trpg.net>
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MOTOIです。リューさんからセリフの指摘をいただきまして、
あと、自分でもちょっとおかしいかな〜と思うところがありましたので、
とりあえず第1の修正版を送ります。

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エピソード『部活帰りの3人−INC水島にて』
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登場人物
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 榎 愛菜美(えのき・まなみ)
  :野球部のマネージャー。中1。実はアンドロイド。
 桐村 駿(きりむら・しゅん)
  :野球部員。中1。ちょっと生意気。
 西久保 史雄(にしくぼ・ふみお)
  :野球部員。中2。面倒見のいい先輩。
 水島 緑(みずしま・みどり)
  :INC水島店長。ゲームをしているときは性格が変わる、サイボーグ店長。
 水凪 龍樹(みなぎ・たつき)
  :INC水島店員(バイト)。店長のなだめ役でもある(爆)。

本文
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 とある休日、天気のいい昼下がり。のどかな天気にもかかわらず、インター
ネットカフェ水島では、今日も熱戦が繰り広げられていた。

 緑      :「よっしゃー、5点目!!」
 龍樹     :「店長、もう勘弁してくださいよ〜」
 緑      :「何言ってるの、まだまだ行くわよ〜」

 ……どうやら、今日はサッカーゲームのようである。

 SE      :(ピンポーン)

 と、店に来客があることを伝えるチャイムが鳴り響いた。

 龍樹     :「あ、店長、お客さんですよ、店先に出なきゃ」
 緑      :「バイト君、逃げる気?」
 龍樹     :「いや、逃げるも何も、お客さんですってば」

 と、店先のほうから、元気のいい声が聞こえてきた。

 史雄     :「すみませーん、誰かいませんかー?」

 ここで、ようやく緑も我に帰る。

 緑      :「ああ、お客さんね。は〜い、いらっしゃいませ〜」
 龍樹     :「(これさえなければいい人なんだけどなぁ)」

 先ほどの怖い雰囲気はどこへやら、笑顔で店先に向かう緑。苦笑しながら龍
樹も続く。店先に出てみると、そこには見知った顔が立っていた。

 史雄     :「あ、こんにちは」
 駿      :「ヤッホー、おねーちゃん、また来たよー」

 西久保史雄と桐村駿。二人とも、近くの学校、吹利学校中等部の生徒である。
ついでに言えば、二人とも野球部員である。

 緑      :「あら、いらっしゃい」
 龍樹     :「おお、野球少年二人じゃないか」
 駿      :「ううん、今日は三人だよ」
 龍樹     :「え?」
 史雄     :「今日は、もう一人連れてきたんです」

 よく見ると、史雄の後ろに、もうひとつ人影がある。茶色いポニーテールが
印象的な、元気そうな少女だった。

 愛菜美    :「こんにちは〜」
 緑      :「こんにちは。お友達?」
 史雄     :「まあ、友達といえば……友達ですね」
 愛菜美    :「私、野球部のマネージャーで、榎愛菜美っていい
        :ます」
 龍樹     :「へえ、マネージャーやってるんだ」
 愛菜美    :「うん、よろしくね、お兄ちゃん」
 龍樹     :「(ということは、マネージャーも加わって、四角関係?
        :もしくは、部員二人が、マネージャーを取り合って…)」

 何を想像しているんですか、龍樹さん。

 史雄     :「……あの、水凪さん?」
 龍樹     :「え…ああ、ごめんごめん。見ての通り全部空いてるから、
        :好きなところに座って」
 
 言われたとおり、適当な席に座る3人。

 緑      :「ご注文は?」
 史雄     :「じゃあ、チーズケーキと、アイスコーヒーをお願いしま
        :す、ミルクと砂糖つきで」
 駿      :「僕は、チョコレートケーキとアイスミルクティーね」

 注文しながら、コンピューターを操作する史雄と駿。そして、緑は愛菜美に
声をかける。

 緑      :「あなたは?」
 愛菜美    :「あ、私はいいです」
 駿      :「え、何も食べないの?」
 史雄     :「俺達ほどじゃないにしても、ずっと動いてたから腹減っ
        :たろ?」
 愛菜美    :「ううん、いいの」
 駿      :「お金だったら心配ないよ、西ちゃんがおごってくれるか
        :ら」
 史雄     :「愛菜美ちゃんだけだぞ、お前の分はおごらないからな」
 駿      :「えぇ〜」
 愛菜美    :「う〜ん…そこまで言ってくれるなら、じゃ、ショートケ
        :ーキを頼もうかな」
 緑      :「かしこまりました〜」

 注文を受け、店の奥に行く緑。その後、コンピューターを操作しながら、三
者三様の反応をする。

 愛菜美    :「ああ〜、いい試合だったのに、負けちゃった〜」
 史雄     :「何だよ、完封負けかよ……」
 駿      :「やった、勝ったぁ!さすが中村ノリだ!」

 しばらくして、、三人の頼んだケーキを、緑と龍樹の二人が持ってくる。

 緑      :「はい、チーズケーキとアイスコーヒー、お待たせしまし
        :た〜」
 龍樹     :「チョコレートケーキとミルクティー、お待たせ。…あと、
        :彼女はショートケーキだったね」
 愛菜美    :「うん、ありがとう」

 と、ここで龍樹が愛菜美に話しかける。

 龍樹     :「愛菜美ちゃんだったね。君は、どうして野球部のマネー
        :ジャーになったの?」
 愛菜美    :「どうしてって、野球が好きなんだもん」
 龍樹     :「野球は、史雄君や駿君を見て好きになったの?」
 愛菜美    :「ううん、小学生のころ、駿くんとプロ野球見に行って、
        :それで好きになったの」
 龍樹     :「へえ、駿君とは同じ小学校だったんだ」
 愛菜美    :「史雄くんはちがうけどね」
 龍樹     :「じゃあ、駿君のこと、好きかい?」
 愛菜美    :「うん」

 心の中で笑い、顔も自然ににやける龍樹だが、

 愛菜美    :「あと、史雄くんも、他のみんなも大好きだよ」
 龍樹     :「(がくっ)」

 ちょっと期待外れだったらしい。しばらくして。

 史雄     :「おやつも食ったし、見たいページも見たし、そろそろ帰
        :るか」
 駿      :「そだね」
 愛菜美    :「じゃ、ごちそうさまでした〜」
 緑      :「はい、ありがとうございます〜」

 料金を支払い、店を後にする三人。

 緑      :「ありがとうございました〜。さて、バイト君、今度はヘ
        :イローで勝負よっ!!(びしいっ)」
 龍樹     :「またっスか……」

 かくして、また熱戦が始まるのであった。

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この後、たつきさんにも指摘をいただきましたあと、完全版を
送らせていただこうと思います。
(もし、特に指摘が無ければ、これが完全版になると思いますが)

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