[KATARIBE 24422] [HA06P] 『みんなでわいわいバーベキュー』

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Date: Sun, 5 May 2002 11:43:59 +0900
From: "Motofumi Okoshi" <motoi@mue.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 24422] [HA06P] 『みんなでわいわいバーベキュー』
To: "Kataribe ML" <kataribe-ml@trpg.net>
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MOTOIです。バーベキューパーティーに、まずは月影宗谷くんを
誘うことができたので、IRCログをEPに変換しました。
ナレーションで、おかしいところがありましたら、指摘してください。

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エピソード『みんなでわいわいバーベキュー』
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誘い−月影宗谷編
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 宗谷     :「うふふふ♪」

 吹利市内のとある街角。

 宗谷     :「〜♪」(走っていく)

 ひときわ目立つ服装をした女装少年、月影宗谷が、やたらと機嫌よさそうに
走っていく姿があった。

 宗谷     :「ふふふ、良いものもらっちゃったなぁ〜♪」

 と、そこにもうひとつの人影。バーベキュー人日のために市内に出てきた、
史雄である。

 史雄     :「あれ?月影先輩、何か機嫌いいっスね」
 宗谷     :「あっ、史雄君。ふふ、良いものもらっちゃったんだ♪」
 史雄     :「何スか?いい物って」
 宗谷     :「ふふ、植物羊の苗だよ」

 宗谷は動植物にかかわらず生物が好きである。よって、植物の知識もある程
度は豊富といえる。しかし、史雄のほうは、植物にはからっきし疎い。

 史雄     :「植物羊…それって、どんな植物なんスか?」
 宗谷     :「え〜とね、この苗木の上の部分にほわほわした綿みたい
        :なのがあるでしょ?これが羊なの」
 史雄     :「へぇ…これって、珍しいものなんスか?」
 宗谷     :「うん♪」

 本来の目的を忘れ、興味深そうに植物羊を見る史雄。宗谷のほうは、興味を
持ってくれたことがうれしいらしく、さらに説明に熱が入る。

 宗谷     :「耳を近づけてみて、小さい声だけど『メェー』って鳴くんだ
よ」
 史雄     :「え、植物が鳴くんですか?」
 宗谷     :「植物羊だからね」
 史雄     :「あ、ホントだ、何か鳴き声が聞こえる」
 植物羊    :「メェ〜」

 小さな声であったが、たしかに羊のような鳴き声が聞こえた。

 史雄     :「これって、成長すると、どんな感じになるんスか?」
 宗谷     :「え〜とねぇ、こんな感じかな」(地面に絵を描く)

 地面に絵を描いて説明する宗谷。その絵によると、本当に草の先に羊が生え
ているような感じだった。

 史雄     :「へー、ホントに羊みたいになるんだ」
 宗谷     :「ふふふ、この植物羊で庭を埋め尽くしたら、空から見た
        :ときどんな風に見えるのかなぁ♪」

 妄想モードに入り始めた宗谷。史雄も、つられて想像する。

 史雄     :「ニュージーランドの牧場みたいになるんスかね」

 ちなみに、史雄はニュージーランドの牧場など見たことはない。あくまでも
想像(もしくは偏見)である。

 宗谷     :「楽しみだなぁ、ふふふ」
 史雄     :「ところで、そんな珍しいもの、誰にもらったんスか?」
 宗谷     :「う〜んとね……あれ? 誰からもらったんだったかなぁ」
 史雄     :「え?忘れちゃったんスか?」
 宗谷     :「うん、もらった事は覚えているんだけど、誰にもらった
        :んだっけなぁ……う〜ん」

 必死に思い出そうとする宗谷。

 宗谷     :「耳。いや、角……青黒い毛で、翼が……三枚、え〜と、
        :鱗と、あと、なんだっけ……断片的にしか思い出せないや」
 史雄     :「は?(意味がわかんない…)」

 角が生えてて、翼と鱗がある?どう考えてもおかしい。

 宗谷     :「うん、とにかく尻尾は生えてたと思う」
 史雄     :「(人間じゃないのか?もらった相手ってのは)」
 宗谷     :「ああ、『あなたが正しくこれを育てるのなら、これは必
        :ずあなたに幸をもたらすでしょう』って渡されたんだった」
 史雄     :「そ、そうスか…」

 なんとなく不気味に感じ、話題を変えようとする史雄。と、ここでようやく
自分が吹利市内に出てきた理由を思い出したようだ。

 史雄     :「あ、そ、そういえば」
 宗谷     :「うぃ?」
 史雄     :「今日市内に出てきたのは、バーベキューの材料を買いに
        :きたんスよ」
 宗谷     :「ばーべきゅー?」
 史雄     :「今日ウチでバーベキューやるんで、月影先輩も良かった
        :らどうスか?ちょっと遠いっスけど」
 宗谷     :「うぃ、いいの?」
 史雄     :「ええ、父が送ってきた肉がたくさんあるんで。人は多い
        :ほうが楽しいっスからね」
 宗谷     :「じゃあ、遠慮なく行かしてもらうよ」

 宗谷は即答した。もともと断る理由などない。

 史雄     :「じゃ、ウチの場所ですけど…和泉先輩の家は知ってます?」
 宗谷     :「行った事は無いけど、聞いた事はあるよ。たしか、壱村で
        :しょ」
 史雄     :「ええ、ウチは、その和泉先輩の家の向かいなんです」
 宗谷     :「えっ、そうだったの? ふ〜ん、わかった。じゃあ、この
        :植物羊植えてから行かせてもらうよ」
 史雄     :「俺はこれからスーパーに行って野菜とか買ってくるんで、
        :7時ぐらいにでも来て下さい」
 宗谷     :「了解、じゃ、またあとでね〜♪」
 史雄     :「よろしくお願いします」

 てけてけと駆け去る宗谷と、それを見送って、スーパーに向かう史雄。かく
して、バーベキューパーティーのメンバーに宗谷が加わったのであった。

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こんな感じで、よろしくお願いします。

motoi@mue.biglobe.ne.jp
Motofumi Okoshi

    

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