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Date: Sat, 27 Apr 2002 01:39:24 +0900 (JST)
From: 吉 GUY <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 24373] [GK02P]EP 『ゲキシンオー、緊急発進!』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200204261639.BAA73800@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 24373
2002年04月27日:01時39分23秒
Sub:[GK02P]EP『ゲキシンオー、緊急発進!』:
From:吉GUY
吉GUYです
GK01は、tRPG用のルールを取り扱うものとして、
GK02では、GK01で決まった設定(ルール)を元にPC達やその他登場人物を作っ
て、キャラクター達の設定を掘り下げたりしながらEP等を描いて行こーとか考
えております。
つまり、
GK01は、ゲームのルールブック
GK02は、“とあるプレイ(またはキャンペーン)の卓”
に近い扱いです。
#当然、パラレルワールドとして、GK03、GK04といった“卓”を立てることも
#可能です。Web上ではやんないでしょうけれど
##まぁ、GK02はゲームの卓というより、今までの語り部のやり方のもの、ですが。
前置きはさておき、
本EPは、かつてGKのサンプルEPとして書かれたものを編集したものです。
改めてGK02のEPとします。
こういうコトでよろしいでしょうか? >D16さん
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エピソード『ゲキシンオー、緊急発進!』
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放課後に闇魔獣出現
------------------
委員長 :「む、商店街付近に闇魔獣出現を確認っ!」<双眼鏡を覗
:きながら
委員長、双眼鏡を下ろして握り拳。
委員長 :「ゲキシンチーム出動よっ。エリカちゃんは校内外に緊急
:発進の放送をお願い、いつもの三人には私が連絡するわっ
:!(キラン)」<カメラ、煽りで眼鏡が光る
エリカ :「了解!」
アナウンス :「闇魔獣が出現しました。闇魔獣が出現しました。ゲキシ
:ンオーチームが発進します。校内に残っている生徒、およ
:び付近の住民の皆さんは安全な場所に避難して下さい。繰
:り返します。闇魔獣が……」
委員長(いいんちょう) :
:本名、虹村翔子。6年1組の学級委員長。仕切屋で責任感が強い頑
:張り屋さん
城嶋エリカ(じょうしま・えりか) :
:委員長と仲良しの女子。放送部に所属。将来の夢はアナウンサー。
拳王丸発進!
------------
SE :ピピー、ピピー…… <ゲキシンコマンダーのアラーム音
剛児 :「(ピッ)おう、どうした?」
剛児、コマンダーのスイッチを入れる。
通信機からは委員長の声が聞こえる。
委員長@通信 :「大道くん、闇魔獣が出たわ。至急、拳王丸の発進を……」
剛児 :「そうか。今、丁度星見神社の裏で稽古をしていたトコだ
:(ぼすん)」<サンドバックを殴る
委員長@通信 :「そう、じゃぁすぐに発進できるわね」
剛児 :「まかせとけっ!(ピッ)」
剛児、コマンダーのスイッチを切る。
剛児 :「うぉっしゃぁぁぁっ! 行くぜぇぇぇぇっ!!」
大道剛児(だいどう・ごうじ) :
:空手に打ち込む熱血少年。猪突猛進、思い込んだらひたすら前進。
:拳王丸の主パイロット。
天王丸参上!
------------
SE :ピピー、ピピー……
小次郎 :「うわっと!? (ピッ)どうしたの?」
委員長@通信 :「真田くん、闇魔獣が出現したわ。至急、天王丸に合流し
:て」
小次郎 :「えぇっ!? ボク、今から塾があるのに……」
委員長@通信 :「何言ってるのよっ! 地球の平和と塾とどっちが大事な
:のっ!」
小次郎 :「はぁ(ため息) わかったよ(ピッ)」
通信機のスイッチを切る。
小次郎 :「ママごめんなさい。塾、サボっちゃいます(つぶやき)」
エンジン音が聞こえはじめ、小次郎の上空に天王丸が現れる。
小次郎 :「来たね、天王丸。ボクはココだよっ! さぁ一緒に行こ
:う!」<天王丸を見上げながら
真田小次郎(さなだ・こじろう) :
:心優しい天王丸の主パイロット。ママの教育方針で塾を3つ掛持ち。
:学校の花壇の手入れが好き。
獣王丸準備完了!
----------------
ダイスケ :「いくぜ! GO〜〜〜シュー――――ト!」
SE :ピピー、ピピー……
ダイスケ :「おろ!?」<手が止まる
ダイスケ、コマンダーのスイッチを入れる。
ダイスケ :「一体何だよ? 人がバトルしているときに」
委員長@通信 :「また独楽回し? 相変わらず幼稚なんだから」
ダイスケ :「うるせぇ! それに独楽回しじゃねぇ、ベイシュートだ
:っ」
委員長@通信 :「何でもいいわよ。それより闇魔獣が出たわ。もうすぐ獣
:王丸がそっちに行くから準備して」
ダイスケ :「えぇぇぇぇ〜っ!?(凄く嫌そうに) バトルの最中だって
:言ってるだろ」
委員長@通信 :「何がバトルよっ、同じバトルなら地球の平和のために戦
:いなさいっ! だいたいアンタねぇ、昨日の掃除当番をサ
:ボったでしょう。それに……」
ダイスケ :「あ〜はいはい、わ、か、り、ま、し、た(ピッ)。了解了
:解、と」
ダイスケ、一方的にコマンダーのスイッチを切る。
しばらくその場で獣王丸の到着を待つダイスケ。
ダイスケ :「……しっかし、遅っせぇなぁ、獣王丸」
大河大輔(たいが・だいすけ) :
:お調子者でイタズラ好きな獣王丸の主パイロット。コロコロコミッ
:クで特集されるようなホビーが好きだが、飽きっぽい。委員長とは
:犬猿の仲。
一方そのころ
SE :カンカンカンカンカンカンカン…… <踏み切りの警報
獣王丸 :「…………」<線路の遮断機の前で立ち往生
今週の闇魔獣〜〜
----------------
お巡りさん :「ラーメン、ラーメン〜♪」
交番でカップラーメンにお湯を注いでいるお巡りさん。すると背後で巨大な
手が現れ、パトカーをむんずとつかむ。
????? :「(低い声で高いところから)ゴ〜・シュ〜トォォ……!」
お巡りさん :「ん、また交番の前で遊んでるな……」
出来たラーメンをすすりながら外に出るお巡りさん。
お巡りさん :「こらー!交番の前で遊ぶんじゃなーい!」
と、目の前に何か大きな足があることに気がつく。恐る恐る視線を上げる。
SE :「シュゴオゴゴゴゴ!!」
お巡りさん :「わぁ、パトカーがぁっ!」
猛回転するパトカーが交番に突っ込み、交番爆発。
とっさに難を逃れたお巡りさんは頭にカップラーメンを載せて、瓦礫の中か
ら這い出す。
お巡りさん :「うぁあああああ! 独楽のオバケ!」
SE :「グゴゴ!」
画面下にテロップ。
「闇魔獣・ギガベイシュート」
お巡りさん(おまわりさん) :
:本名、田代健二。一番星町4丁目交番お巡りさん。ゲキシンチーム
:剛児、ダイスケの天敵。なぜか闇魔獣に毎週遭遇し、ラーメンを食
:べそこなう。実家は田舎らしい。
闇魔獣・ギガベイシュート(やみまじゅう・ギガベイシュート) :
:コマ型闇魔獣。左手につけたアタッチメントで何でもつかんで、回
:してしまう。ライバル募集中だが、負けず嫌いで、ちょっとズル。
闇魔獣大暴れ
------------
拳王丸(剛児) :「そこまでだ闇魔獣!」
天王丸(小次郎):「ゲキシンチーム参上!」
闇魔獣の前に駆けつける拳王丸と上空に待機する天王丸。
拳王丸(剛児) :「って、ダイスケのヤツはどうした? 何処で道草食って
:んだ!?」 <周囲を見回す
天王丸(小次郎):「あぁっ! 危ないっ剛児くんっ!」
SE :むんず
拳王丸(剛児) :「うわわわわっ!?」
闇魔獣ギガベイにむんずとつかまれる拳王丸。
ギガベイ :「ゴ〜・シュ〜トォォ……!」
闇魔獣は、叫ぶと同時に拳王丸をつかんだ手に装着されたワイヤーを引き抜く。
SE :シュゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
拳王丸(剛児) :「うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
大回転して吹っ飛んでいく拳王丸。
天王丸(小次郎):「剛児くんっ!?」
ヒーローは遅れて現れる
----------------------
SE :(地を駆ける獣王丸の足音)
獣王丸(大輔) :「獣王丸参上! すまねぇ、待たせたな」
天王丸(小次郎):「おそいよ〜ダイスケくん」
獣王丸(大輔) :「いや〜、しかしハデにやられてるね〜」 <回転してい
:る拳王丸を見ながら
天王丸(小次郎):「関心してないで助けてよ、って、ダイスケくん危ないっ」
獣王丸(大輔) :「まかせとけっ!」
ギガベイ :「ベイ〜〜」
闇魔獣の手が獣王丸に伸びるが、獣王丸は跳躍して回避する。
獣王丸(大輔) :「よっと。へっへ〜んだ。簡単につかまるもんか」
ギガベイ :「ベイッ」
闇魔獣は獣王丸を捕まえようと追いかけるが、獣王丸は素早く避けつづける。
獣王丸(大輔) :「はっは〜ん、すっトロイねぇ」
ギガベイ :「ベイベイッ(怒)」
SE :むんず <傍らのバスをつかむ
ギガベイ :「ゴ〜・シュ〜トォォォォォォォォォ……!」
SE :シュゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!
獣王丸(大輔) :「待ってました!」
回転しながら飛んで来るバスをかわす獣王丸。
バスが回転して行く先には、いまだに回転している拳王丸が。
SE :ガチ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!
バスと衝突した拳王丸は吹っ飛ばされて地面に倒れこむ。
SE :ズシ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!
獣王丸(大輔) :「ほ〜ら、止まった(笑)」
天王丸(小次郎):「もっと他に助ける手は無かったのぉ?」
拳王丸(剛児) :「くは〜〜〜〜目が回った〜〜〜〜(くらくら)」
獣王丸(大輔) :「さぁ〜て、これから反撃開始だ!」
反撃開始
--------
ギガベイ :「ベイベイ」
ベイ回転用のワイヤーを左手に仕込もうとする闇魔獣。
獣王丸(大輔) :「剛児、小次郎、ブレードさえ奪えばヤツはベイ攻撃がで
:きなくなるぞ」
拳王丸(剛児) :「ブレード?」
天王丸(小次郎):「多分、あの左手のギアが付いた長いワイヤーみたいなロ
:棒のことだと思う」
獣王丸(大輔) :「そう、それ」
天王丸(小次郎):「ようし、まかせて!」
SE :キィィィィィィィィィン
急降下をして、鉤爪を使い闇魔獣からブレードを奪う天王丸。
ギガベイ :「ベ、ベイッ(驚)」
あわてて天王丸を追いかける闇魔獣。
天王丸(小次郎):「ダイスケくん、パスっ!(ぽいっ)」<ブレードを投げる
獣王丸(大輔) :「オーライ!(ガシッ)」 <口に咥える
ギガベイ :「べ、ベイィィ(焦)」
今度は獣王丸をおろおろと追いかける闇魔獣。
しかし、俊敏な動きの獣王丸について行けない。
獣王丸(大輔) :「へっへ〜ん」
ギガベイ :「ベイ〜〜〜〜(涙目)」 <一生懸命追いかける
まるで、いじめっ子に翻弄されるいじめられっ子のようである。
獣王丸(大輔) :「それっ、剛児、パスだ!(ひょいっ)」 <ブレードを投げ
拳王丸(剛児) :「オッケー(ガシッ) さてと」 <受け取る
SE :ばっき〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!
ブレードを真っ二つにへし折る拳王丸。
ギガベイ :「ベイッ(青ざめる)」
拳王丸(剛児) :「これでもう攻撃はできまい」
獣王丸(大輔) :「よーし、これからが本番だ! 二人とも準備はいいか?
: 行くぜっ、合体だぁっ!!」
合体、必殺、そして勝利
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SE :ガッキイィィィィィィィィィィィィィン
小次郎@激震王:「合体完了!」
大輔@激震王 :「気合百倍ッッッッッッ!!」
剛児@激震王 :「ゲキシンオォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!」
背景に「激」「震」「王」の筆文字が力強く浮かび、激震王の目が光る。
小次郎@激震王:「掟破りの」
大輔@激震王 :「いきなり必殺ッ!」
剛児@激震王 :「激震剣!」
SE :ガオォォォォォォォォォォォォォォォン
激震王の胸の虎(獣王丸のパーツ)が咆哮を上げる。
同時に地面が裂け、激震剣が出現。
目の前の激震剣を掴む激震王。
激震王@剛児&小次郎&ダイスケ :
:「大切断真ッッッ二つ斬りィィィィィィィィィィィィィィィィッ!」
ギガベイ :「ベ、ベイ〜〜〜〜〜」
SE :ちゅどどどどどどどど〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん
木っ端微塵に吹っ飛ぶ闇魔獣。
爆煙を抜けて激震王が上空へ飛ぶ。
激震王@剛児&小次郎&ダイスケ :
:「気合百倍ッ! ゲキシンオー――――――――――ッ!!」 <勝鬨
激震王は3つの光の玉に代わり、一番星町を隅々まで照らす。
光の注がれた場所では、闇間獣が引き起こした破壊の跡が全て回復する。
其の頃
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委員長 :「ふふっ、完全勝利ね(キラン)」 <眼鏡が光る
教室のスクリーンを観ながら拳を握り満足げに呟く委員長。
解説
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とまぁ、GK02とはこういうことが出来るコードなワケですよ。
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