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Date: Tue, 9 Apr 2002 10:55:36 +0900 (JST)
From: ごんべ <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 24241] [KR03P] 『王都再訪』修正版(再)
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200204090155.KAA82043@www.mahoroba.ne.jp>
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X-Mail-Count: 24241
2002年04月09日:10時55分36秒
Sub:[KR03P] 『王都再訪』修正版(再):
From:ごんべ
ごんべです。
エピソード『王都再訪』、自分の分に修正漏れがあったので、冗長になるの
でどうしようか悩みましたが、再修正版を流します。
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エピソード『王都再訪』
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登場人物
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ボスコーン
:義勇軍のリーダー、元は盗賊団の首領。お腹の中は野望でいっぱい。
ガイ
:酔剣の使い手。酒と女に目がない二枚目だが、弱腰である。
シーナ・デ・パルマ
:鉛を操る魔法を使う、流れ者の女スリ。結構間抜けなお調子者。
ボブカ(仮名)
:ボスコーンの部下。義勇軍との連絡役。(※ボスコーンの技能扱い)
経緯
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自分の郎党や義勇軍を指揮して、ソファノンの町で着々と打倒ドラゴンの策
を練りつつあるボスコーン。
しかし、それらの部下がきびきびと行動しているのを見ていて、ふと胸中を
不安がよぎる。(打算とも言う、というのは内緒)
ボスコーン :「もう少し手練れの戦力がほしいところだが……」
そのつぶやきを、たまたま傍らにいたシーナは聞き逃さなかった。
そして、つい訊き返してしまう。(そうして墓穴を掘ることになる)
シーナ :「そうなの?」
ボスコーン :「うむ。多いに越したことはない。まだ足りぬ」
シーナ :「……私、ドラゴンを退治するって言ってる人を知ってる
:よ」
ボスコーン :「本当か?」
かくかくしかじか。
シーナは、王都にいる一成のことをボスコーンに伝えた。
ボスコーン :「なるほど。そいつは味方に付ければ使えるかも知れんな」
シーナ :「連れてこようか?」
ボスコーン :「ん? お前が連れてこれるのか?」
シーナ :「まかせて(^_^)」
お調子者め(^^;
というより、ボスコーンに言われる前に一成にボスコーンのことを知らせん
かい(笑)
後から「言うんじゃなかった」と後悔する羽目になるシーナをよそに、ボス
コーンは着実に目的を遂行するための段取りを踏んだ。
ボスコーン :「ガイ。王都まで護衛を頼みたいのだが……」
ボスコーンの片手には、未開封の酒瓶。
さすが人心掌握術を心得ているらしい(ぉ
ガイ :「ご、護衛……ですか(汗)」
当然ガイの心は激しい葛藤と戦っていた。
ボスコーン :「女を一人、送って欲しい。王都に、使える人材がいるら
:しく、そいつとの連絡をとるのだ」
ガイ :「なるほど〜、で、美人ですか?」
ボスコーン :「自分で判断することだな(ぽん)」<酒瓶を投げてよこす
ガイ :「それでは、ちゃっちゃと送ってきますかね(うきうき)」
欲望に負けたようである、交渉成立。
……なんて扱いやすいやつなんだ(笑)
そして王都へ
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かくして、シーナを王都へ送り届ける役目は、誠意(と酒)をもってあたっ
たボスコーンの依頼により、ガイに任されることとなった。
そして、夜が明けたら王都へ発とうという前夜、顔合わせ。
シーナ :「初めまして〜 よろしくねー」(握手ぶんぶん)
ガイ :「あ、ああよろしく」
シーナ :「(あー、一人で行けって言われたら、どうしようかと思っ
:たわ〜(T_T) しかも今行くとやばい王都だしさー……
:でもホワイトリーズの人達とは約束しちゃったしねえ……)」
一成にはドラゴン退治の同志を他の町で探してきてやると言い残して、王都
を出てきている。それを思い出してしまって引っ込みがつかなくなるあたり、
シーナもまだまだ悪党としては小心者(&考え無し)である。
シーナ :「あなたが一緒に行ってくれて、ほんっとに心強いわっ」
:(がしっ)>ガイの手
たとえ美人と言うほどではなくとも、ここまで言われると断れないガイ。
一方ボスコーンは、相変わらず抜かりはない。
ボスコーン :「二人だけで行かせると連絡が取りにくくなって困るな。
:お前も行け」>部下
部下 :「……わかりました」
こうして旅立ったガイとシーナ、そしてボスコーンの部下の一人であるボブ
カ(仮名)は、翌日一日かけて王都への街道をひた走り(?)、ドラゴンに遭遇
することもなく無事王都へ到着したのであった。
王都到着
--------
ガイ :「疫病か。そう言えばそうだったな」
王都に到着、ドラゴンを警戒している門衛に招き入れられつつ城門をくぐる。
シーナ :「だからね。疫病にかかりたくなかったら、息を止めて町
:の中を歩くのよ」
…………おい。
シーナ :「いい? せーの、……」
ガイ :「ふむ。……(息を吸う)……」
ボブカ(仮名) :「……」
シーナ :「…………」
ガイ :「…………」
シーナ :「〜〜〜〜〜〜」
ガイ :「〜〜〜〜〜〜」
ボブカ(仮名) :「あのー……(汗)」
シーナ :「〜〜〜〇々ゞ;;×♀¥$¢£%**@§☆☆?!!!」
ガイ :「(ぷはっ)……おいおい(汗)」
シーナ :「ぶはあっ! ぜはー、ぜはー、ぜはー」
ボブカ(仮名) :「そんなに深呼吸してたら、全然違わないと思うんですが」
シーナ :「はっ! しまったぁっ!」
実際、息を止めるくらいじゃ全然変わりません。……ばかもの。
広場にて
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歩くうちに、市場の開かれる広場にさしかかる。
既に夕暮れ時とは言え、行き交う人影はほとんどなく、まばらに残る物売り
の声にも力がない。
また、物陰に行けば惨憺たる有様になっていることも、荒れ始めた町の様子
から想像できる。
シーナ :「ここも随分寂れちゃったわねぇ……」
ガイ :「そうだな、以前はにぎわっていた物だが」
シーナ :「ええ……」
物悲しそうに、シーナの言葉が途切れる。
ガイも黙って広場を見渡す。
しかしてその内心は。
シーナ :「(あーあー…これじゃ当分は仕事にならないわねぇ……)」
ガイ :「(はぁ、いいお酒ももう無いんだろうなぁ、当分禁酒か
:な、がっくし)」
……そんなもんである(嘆息)
そして到着
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シーナ :「到着っ! ここよ」
ガイ :「ここか」
ついに一行は、ホワイトリーズに到着した。
ボブカ(仮名) :「まだ、その剣士は泊まっているんでしょうか?」
シーナ :「さあ?」
おいおい。
シーナ :「でも、もっと良いことにもなってるかも知れないしさ。
:とりあえず泊まればわかるわよ。……こんばんはー……
:きゃあ、お姉さん、久しぶりぃっ」
こうしてシーナは、思いがけず(ぉぃ)一成との約束を果たすことができた
のであった。
……ん?
…………そうそう、もちろん、ドラゴンを倒すという大目的にも一歩近づい
たのは言うまでもない。
解説
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着々と対ドラゴン戦の手筈を整えつつある義勇軍のさらなる戦力充実のため、
また一成との約束を果たすため、一成らを義勇軍に迎えるべくシーナとガイが
王都に到着しました。
その前後の、ちょっとしたシーン断片です。
時系列等
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疫病が蔓延するハイランド王都ナノペテウスにて、ボスコーンの義勇軍が情
報収集を概ね終えて対ドラゴン作戦に移りつつある頃の話。
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以上です。ではでは。
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ごんべ
gombe@gombe.org