[KATARIBE 24234] [HA06P] 『春のうららの』暫定再まとめ

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Date: Mon, 8 Apr 2002 14:43:20 +0900 (JST)
From: ごんべ  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 24234] [HA06P] 『春のうららの』暫定再まとめ 
To: kataribe-ml@trpg.net
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2002年04月08日:14時43分20秒
Sub:[HA06P] 『春のうららの』暫定再まとめ:
From:ごんべ


 ごんべです。
 gallowsさん、どうもです。


>フラナくんや善勝くんとはまだ全然接点ないんでとりあえず顔馴染で言葉も交
>わす仲であろう三月さんと絡めてみます。

 了解です。
 まあ店員と常連客と言うだけですが、他の人たちよりはマシですか(^^;


 というわけで、つみきさんのシーンを含めて、もう一度まとめなおしてみま
した。
 善勝くんと宗谷くんのシーンは一応区切りをつけてみました。これによって
それぞれのシーンが同列の所まで進みましたので、未確定・進行中の部分が
一応なくなった、現時点での確定版になっていると思います。

 もっとも、修正があればご遠慮なくチェックを入れてください。


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エピソード『春のうららの』
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時系列
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 既に桜の開花の話が聞かれる、2002年3月下旬は春分の日辺りから、それ以後。


きっかけがあれば
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 春のうららの、コンビニ「スラモン」吹利本町店。

 恵理     :「フラナくん、善勝くん」
 善勝     :「はい?」
 フラナ    :「なーにー?」

 客足の途絶えた店内のカウンターの内側で、バイトのチーフ役の三月恵理が、
机の上に何かをずらりと並べる。

 善勝     :「何です?」
 フラナ    :「あー、遊園地のチケットだー(^^)」

 『近鉄吹利レジャーランド』。
 吹利市南端、霞山の麓に広がる一大レジャーランドである。

 近鉄に2・3駅も乗れば目の前が遊園地だし、同じ市内なので車その他の手
段でも大した距離ではない。
 その近鉄吹利レジャーランドの「招待券」が、十枚以上も広げられている。

 善勝     :「どうしたんですか、これ(汗)」
 恵理     :「新聞屋さんからもらったんだけど、同じアパートのご近
        :所の人たちが使わないのにもらってたらしくて、それをみ
        :んなもらっちゃって(^^;」
 善勝     :「なるほど(^^;」
 恵理     :「だから、好きなだけ持ってっちゃっていいわよ」
 フラナ    :「ほんと?!」
 恵理     :「私が十枚も使うわけないし(笑) 今なら桜もきれいだろ
        :うから」
 善勝     :「花見かあ。いいっすね。今年は桜は早いって言うし」

 そこにひょいっと飛び込んできたかわいい顔が一つ。

 宗谷     :「ふっふっふ、いーこと聞いちゃったなぁ!?」
        :(<突然出てくる)
 善勝     :「げっ、女装少年! 何故居る!?」
 宗谷     :「実は、知り合いの猫にここで善ちゃんが勤めてるって聞
        :いてね」
 善勝     :「猫……?」

#苑      :「へくちっ!
         む、風邪……いや、花粉症かな?」

 善勝     :「まぁ、いいや。で、何のようだ、少年?」
 宗谷     :「あっ、冷たいね。どうせいっしょに行く彼女もいないで
        :しょ。二枚分もらって良い?(ニコ)」
 善勝     :「二枚?」
 宗谷     :「姉ちゃんも一緒に行くんだ」
 善勝     :「あっ、そう」
 恵理     :「(『少年』?) 善勝くん、お友達の方?」
 善勝     :「友達というかなんと言いますか、まあ」
 宗谷     :「うぃぃ、ほんとにつれないね。いいもん、ぜんちゃんが
        :一緒に行きたいって言っても連れてってあげないから」
 善勝     :「いや、別に一緒に行かなくてもいいんだが」
 恵理     :「二枚と言わず、もっと持っていっていいですよ。それで、
        :お友達も誘って一緒に行ってきたらどうかしら?」

 「もとみーと、ちかちゃんと……」とフラナがあれこれ言いながら自分の分
を確保していっても、まだ机の上にはたんと入場券は残っている。

 善勝     :「じゃあ、俺もちょっと多めにもらっていいですか?」
 恵理     :「どうぞどうぞ」
 宗谷     :「じゃあ僕の分ね♪」(ひょい)
 善勝     :「俺のから取らなくていいだろ」
 宗谷     :「いいじゃん」
 フラナ    :「ありがとね、恵理さん(^^)」
 恵理     :「どういたしまして」

 まだ若干残っているチケットは恵理の手元に回収され、その場の話はとりあ
えずお開きとなった。


常連客桜居つみきの場合
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 3月の空気はいつも快適というわけにはいかなくて、先週末急に冬のような
寒さに戻ったと思ったら今日は初夏のような暑さに見舞われていた。近鉄吹利
駅東口から飛び出したつみきがロータリーを駆け抜けて駅前のコンビニのスラ
ッシュモンジュ、通称スラモンに到着した頃にはうっすらと背中が汗ばんです
らいた。しかしこれは彼女が生来の暑がりであるという点に大きく由来するた
め一概に気候が悪いとも言い切れないのであるが、それでも地球温暖化問題に
怒りを噴出させるつみきである。

 つみき    :「暑い。暑い暑い暑い暑い暑い」

 店内に入るなり壊れた電子玩具のように一定の調子で同じ言葉を繰り返す。

 恵理     :「いらっしゃいませー……そんなに今暑いの?」
 つみき    :「おかしいよ。ほらもうこんなに汗がぐっしょり。ああや
        :だやだ。日が暮れるまでここにいることも検討すべきね」

 心底不機嫌そうに暑さに対する不満を店員の三月恵理にぶつける。恵理は困
ったような顔をして笑っているが、つみきは今本当に不機嫌なのだからそれも
仕方がない。
 アイスクリームの入った棚を開け、その冷気を顔に当てながら慎重に買うも
のを選ぶ。十秒きっかり悩んだ結果ハーゲンダッツのクッキー&バニラを放り
込んでレジに向かう。

 恵理     :「ああ、そうだ。これどうかしら」

 会計をすませながら恵理が思い出したように何かのチケットをポケットから
取り出す。

 つみき    :「近鉄吹利レジャーランド……遊園地?」
 恵理     :「ちょうど余っちゃっててね。さっきバイトの子達にも配っ
        :てたのよ。常連さんへのサービスってワケじゃないけど、
        :お花見も兼ねてどうかしら?」
 つみき    :「ふーん。そういうことなら貰っとく」

 恵理からチケットを4枚ほど受け取る。とりあえず同居人である和泉凛は確
定とし、あと誰を誘うかを思索する。

 つみき    :「ま、たまにはいいか」


家族サービスにどうぞ
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 雨降     :「うう」
 由摩     :「どったの?」

 ここは水上神社。
 いそいそと洗濯物を畳んでいる由摩、対する雨降氏の表情は晴れない。

 雨降     :「……いや。大したことでは」

 ホワイトデーの辺りの件もあるが、なかなか家に早く帰れないこともあり、
最近あまり構えなくて悪いなあ、とかそういうことをぼんやりと考えてしまう。

 由摩     :「ふーん……」(いそいそ)

 一方の由摩、これはどう見ても主婦してるとしか見えない(笑)

 雨降     :「……その。最近あまり遊んでやれなくて……済まない」
        :(ぺこり)
 由摩     :「うふふ、気にしてないわよ」(いそいそ)
 雨降     :「ううむ(困)」
 由摩     :「はい、タンスに片付けておいてね」

 気にしてない、と言われても素直にその気にはなれないものだが、自分のペ
ースに持ち込むこともなかなかできない。

 そこへ。

 SE      :ぴんぽーん

 雨降     :「あ、ああ(ばたばた)……はい?」

 洗濯物を抱えたままあわてて玄関へ出ると、そこに来ていたのは。

 善勝     :「こんちわー」

 なぜか寝袋持ちの善勝。

 雨降     :「ああ、お久し振り……家出でも?(汗)」
 善勝     :「イヤー、昨日あったかかったから公園の桜の下で寝てま
        :した♪ あ、あと見事に合格できたんですよー」

 上機嫌である。
 身分が変わると気分も変わるというのは本当らし(殴っ)

 雨降     :「ああ。それはおめでとう。親御さんも大喜びだな」
 善勝     :「なんか喜んだというよりは去年受けてたらっていやみ言
        :われましたけどね(汗) で、きょうは」(ごそごそ)

 ポケットから財布を出してごそごそし始める。

 雨降     :「うむ?」
 善勝     :「えーっトこれじゃなくてこれじゃなくて…(ごそごそ」

 レシートがぽろぽろとこぼれる。

 善勝     :「あ、あったあった、(4枚の紙を出す)」
 雨降     :「大丈夫か」
 善勝     :「一人暮らしのときの癖でレシートもらいまくっちゃって
        :(汗) で、これ、どうですか?」

 取り出したるは、遊園地のチケットが4枚。
 入場招待券、というやつである。

 雨降     :「(ぱちくり)……これは?」
 善勝     :「バイトのチーフがくれたんですよ、なんか新聞屋がくれ
        :たらしくて、しかも近所の分までチーフのところに回って
        :きたとか」

 頭をかきかき、チケットを差し出す善勝。

 善勝     :「雨降さんはお世話になってるしってことで8枚ぐらいも
        :らってきたんですけど、行く途中に友達に2枚上げちゃっ
        :て(汗」
        :「まあ雨降さんと囲くんと由摩ちゃんの分ぐらいにはなる
        :んで、まあ桜でも見に行ってきてくださいな」
 雨降     :「ありがとう。行ってこよう」

 受け取る雨降。

 善勝     :「家族水入らずで楽しんできてくださいな」
 雨降     :「家族……いやその……そうだな。ありがとう」
 善勝     :「じゃ、これで俺は、店に帰らないとおふくろ忙しくなる
        :だろうし」
 雨降     :「仕事も大変そうだな。お母さんによろしく」
 善勝     :「おもったよりまともな食材使ってくれるんで心配が少な
        :くて助かりますよ(汗」
 雨降     :「まとも、ね(笑)」
 善勝     :「まあ…たまーに不思議野菜つかってるけど…また話のネ
        :タでも持ってきますね」
 雨降     :「昼休みにでも食べに行くよ」
 善勝     :「よろしくお願いしますね、では」

 善勝、レシートを拾って退場。

 さあ、雨降パパ、頑張って休みを取ろう。


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 以上です。ではでは。

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ごんべ
gombe@gombe.org


    

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