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Date: Sat, 6 Apr 2002 10:51:02 +0900 (JST)
From: 月影れあな <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 24206] [HA06P] エピソード『闇より闇へ ( 仮) 』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200204060151.KAA08924@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 24206
2002年04月06日:10時51分02秒
Sub:[HA06P]エピソード『闇より闇へ(仮)』:
From:月影れあな
月影れあなです。
ちょっとした思い付き＋結夜くんと他のキャラに関係を持たせたいと言う事
で、ちょっと大き目のシリアスな戦闘エピソードを作ろうと思いました。
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エピソード『闇より闇へ(仮)』
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序章
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がさっ、がさがさ
音を立てて森の中を疾走する。常人ではありえない速度で、三日月の薄明か
りだけを頼りに、走り続ける。
その生き物は追われていた。がむしゃらに走り続けたせいで、すでに体中は
擦り傷だらけだ。いや、擦り傷だけではない。右足の腿は大きく裂かれ、左手
は妙な方向に折れ曲がっている。普通なら、走るどころか意識を保っている事
すら不思議なほどの大怪我をその生き物は全身に負っていた。
追跡者の足音がすぐ後ろに聞こえる。規則的で、余裕のある足音だ。その生
き物とは大違いの。生き物は恐怖を覚えた「ひょっとしたら後ろから追ってい
る奴は、自分を殺すためだけに追っているのではなく、追い詰め、殺戮する事
を愉しむためにわざと余裕を持って追ってきているのではないか？」いっそ楽
に殺して欲しい。立ち止まろうか、と何度となく思ったが、その生き物の持つ
生存本能がそれを許さなかった。
がさ、がさぁっ
ふと、開けた場所に出た。
妙な場所だった。段上にされた地面の上に妙な形のオブジェが所狭しと並べ
られている。“自分”が知っているかどうか、宿主の記憶を探る。答えはすぐ
に出てきた。
ここは、どんな身分の人間でも平等に行き着く場所。つまり、墓場だ。
ふいに、笑いがこみ上げてくる。なんとおあつらえ向きな。
自分はおそらくもうすぐに死ぬ。まさにその直前に、死に最も近しい場所へと
たどり着くなんて、出来すぎた冗談だ。
結夜 ：「さて、ここは何処だろう？」
後ろから声が聞こえた。
はっと振り返り、ほとんど最後の力を振り絞り、間合いを取る。自分をずっ
と追跡していた奴だ。全身黒ずくめで、黒いマントを羽織っている。
その中で白い顔と金色に光る瞳だけが妙に目立っていた。
その生き物はぐっ、と喉を鳴らした。
結夜 ：「そう、ここは墓場だ。ふふ、知っているか？ 亡者って
：いうのもヴァンパイアの眷属の一種なんだよ。分かるかい？
：君は追い詰められたんだ……」
追跡者の金色の瞳がより一層輝きを増す。
結夜 ：「さぁ、亡者達よ、彼と遊んでおあげ！」
しばらくの間。
さぁさぁと、木々の葉が擦れ合う波のような音が沈黙を埋めている。
結夜 ：「……ん？ ああっ！？ この辺の屍体全部火葬やん！
：あかん、もっと奥の方行かんと！！」
なんだかよく分からなかったが、逃亡のチャンスだと言う事はその生き物に
も理解できた。今度こそ、最後の力を振り絞ってその生き物は駆け出した。
墓地の外へと。
結夜 ：「ああ、こら！ ちょっと……そっち逃げるな！！」
慌てて追いかける結夜。しかし、すでにかなりの距離を引き離されてしまっ
ていた。
ここで諦めるわけには行かない。取り逃がしてしまっては、取り返しのつか
ないことになる。
軽い焦りを覚えながら、結夜は夜の墓場を駆け出した。
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と、ここで切る。
この生き物、実は寄生する魔物で、ここの序章に出てくる体から、人間より強力な
なにかしら妖怪ぽい生き物の体に乗り換えて元気になってしまいます。
この寄生体に取り付かれた人間は特徴値に「血に飢える:４」「陽光に弱い:４」、
技能値に「吸血:14」「再生:14」「格闘:13」「宿主移動:13」とかを得て、意識を
寄生体に乗っ取られてしまいます。ＳＲＡが出てきたのは、この症状がヴァンパイア化
に類似していたためです。
ちなみに、技能最大値14のこの魔物があっさり結夜なんぞに追われていたのは、
結夜に最初襲撃されたときまだ日が昇っていたから。日が昇ってた時につけられた
傷は容易に再生できないとかしときましょ。
で、これの目的は寄生された生物の生け捕り。不可能な場合は抹殺。これは、
寄生された宿主の反応とかで決めたいと思います。
ちなみに結夜は生け捕りでも殺さなければ何しても良いとか考えてます。
と、言う事で絡んでくれる人を募集。新宿主が襲われた時その場にいたとか、
実はその新宿主と敵対していて交戦中だったとか、戦闘シーンを目撃していたとか
色々ありますし。取り合えずなんか分からんけど絡んでくれるとかでも良いです。
名乗りをあげてください。
個人的には敵対してて交戦中がおいしいと思う。
こういうエピソード作るの初めてだけど、こんなので良いのかねぇ