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Date: Sat, 30 Mar 2002 12:16:42 +0900 (JST)
From: いずみ <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 24134] [HA06N] 小説『喧嘩の際の我が家のルール・バスの回数券』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200203300316.MAA87779@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 24134
2002年03月30日:12時16分42秒
Sub:[HA06N]小説『喧嘩の際の我が家のルール・バスの回数券』:
From:いずみ
いずみです。
修正完成版とします。
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小説『喧嘩の際の我が家のルール・バスの回数券』
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登場人物
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和泉凛(いずみ・りん)
:通称渋柿。 書き手。
http://www.kataribe.com/HA/06/C/3/HAC06300.TXT
桜居つみき(さくらい・つみき)
:和泉家、凛の同居人 。
http://www.kataribe.com/HA/06/C/2/HAC06298.TXT
本編
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喧嘩をするとどちらかがバスの回数券を使用することが決まりになった。
バスの回数券というのは、吹利駅から無道邸までの区間乗車のための券で、
ミシン目の入った薄紫の厚紙が数枚束になった物。
葛城交通バスのマークと区間を表す数字が印刷された、簡単に偽造できそう
な代物だけど……わざわざ偽造する必要もないか。
「喧嘩」は勿論私とつみきの間で発生する(後で思うとごくたわいもない)諍
いを指す。
原因は多岐に渡る故、予測はできない。
つみきはシャンプー一つで腹を立てることができる器用な性質なので、油断
ならない。
喧嘩の際にどちらが出ていくかは、今のところルールはない。
交代で出ていくとか決めれば良いのかもしれないが、そもそも相手の言い分
が理解できないのが喧嘩なのだから、冷静にどっちがどっちということが判断
できる状態ではないだろう。
しかし、まったくルールがないと互いに困ったことになるので、最低限のこ
とは決めた。
それがこのバスの回数券である。
日の明るいうちに喧嘩をしたならその日の晩に、夕方以降なら次の日に互い
の顔を見ないようにするために無道邸へと向かうことになっている。
で、一日向こうで過ごして前野氏にいろいろ聞いてもらう。
その後気分も収まって「相手の言い分が理解できなくもないかなぁ」という
段階になると帰宅する。
だから、使用するのは二枚。
つみきが毎度タクシーを使っていたので、それは勿体ないから無しにしよう
と話し合った結果(その際にも喧嘩した)こうなった。
というわけで、我が家の台所にはバスの回数券が常備されている。
残り枚数も少なくなってきたので、そろそろ買いに行っておかねばならない。
次の喧嘩はいつだろう。
私が今度家を出た時に買っておくとしよう。
時系列
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2002年春。
舞台設定
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吹利県壱村和泉家。
解説
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2002年春より同居を始めた人狼、飛頭蛮の人外コンビ。
性質よりも性格の相違のほうが大きく、ちょっとした事で喧嘩をするようで。
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