Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage
Date: Wed, 6 Feb 2002 07:15:45 +0900 (JST)
From: いずみ <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 23815] Re: [HA06P] エピソード『冬のグラウンドで』 To: <kataribe-ml@trpg.net>
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200202052215.HAA84207@www.mahoroba.ne.jp>
In-Reply-To: <001f01c1ac73$8d742460$6eca7d3d@az7kktu>
References: <001f01c1ac73$8d742460$6eca7d3d@az7kktu>
X-Mail-Count: 23815
2002年02月06日:07時15分45秒
Sub:Re: [HA06P] エピソード『冬のグラウンドで』To: <kataribe-ml@trpg.net>:
From:いずみ
いずみです。
月影れあなさん、ありがとうございます〜。
>とりあえず、他キャラと絡む小エピソードを書いてみた。渋柿さん借りました。
>いずみさん、セリフ、口調等チェックお願いします。
渋柿の口調の部分を直したものをあげさせてもらいますね。
とくに遠慮することもなさそうだったので、普段の口調かなと思いました。
しかし……オチもついてて面白い(笑)
こー、一緒にやってても違和感ないんだろうなぁ。
**********************************************************************
エピソード『冬のグラウンドで』
==============================
1月、寒風吹き荒ぶ真冬のグラウンド。
体育の時間の直前、まだ教師は出てきていない。和泉凛こと渋柿は、一人グ
ラウンドに立っていた(とは言っても、周りでは同級生達が暇を持て余してい
るのだが)。
それにしても、ジャージの背中に大きく書かれた「和泉」の文字が間抜けっ
ぽい気がする。
と、唐突に背後から声が掛けられた。
宗谷 :「あれ? 柿姉ちゃん!」
振り返ると、体育の時間なのに大きな赤いリボンを惜しげもなくさらしてい
る小柄な女生徒。
見覚えがあった。確か、初詣の時、水上神社に来た……
渋柿 :「あっ……月影さんだったかな?」
宗谷 :「うぃ♪」
渋柿 :「えーと、何でこんなところにいるんだろう?」
宗谷 :「あれ、聞いてない? 三時間目の体育、5組と6組合同
:だって」
渋柿 :(同学年だったのか)
まじまじと観察する。ジャージの袖口などに目立たない青い縁取りがしてあ
る。確かにこれは、現二年生の色だった。ちなみに、現一年生は赤、現三年生
は黄色の縁取りである
渋柿 :「同い年なら……『姉ちゃん』はないと思う。うん」
宗谷 :「うぃ、それもそうだね。和泉渋柿っていうの?」
渋柿 :「渋柿はあだ名。本名は、和泉凛」
宗谷 :「じゃあ、凛ちゃん♪」
なんとなく、この人と会話していると力が抜ける。
渋柿 :「……できれば、というか渋柿と呼んでもらいたいけど」
宗谷 :「うぃぃ、凛ちゃんの方が可愛いのに」
渋柿 :「可愛いと言われても……困る」
宗谷 :「残念……」
本当に残念そうな顔をする。
女生徒A :「5組と6組の生徒、並んでくださーい!」
宗谷 :「あっ、それじゃ渋柿ちゃん、また後でね」
渋柿 :「……ちゃんもやめてほしい」
最後の呟きは聞こえなかったのか、てけてけと自分の場所に走っていく宗谷。
その背中を見送ってからはたと気付いた。
渋柿 :「あれ? 合同なのは6組の『女子』とじゃなかったか?」
$$
**********************************************************************
ありがとうございました。
うちも学校ネタ、何か考えてみようかな。
いずみでした