[KATARIBE 23666] [TRPG1L]D&D と語り部

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Date: Tue, 15 Jan 2002 01:55:37 +0900
From: アキト <akito@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 23666] [TRPG1L]D&D と語り部
To: "[kataribe-ml]" <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <200201141654.g0EGsqZ24960@sv.trpg.net>
X-Mail-Count: 23666

一行掲示板 語り部汎用<http://www.trpg.net/talk/line/kataribe.html>の
2001/12/19:15:03:21〜2001/12/28:18:05:58周辺。

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D&Dと語り部
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D&Dの完成度
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[吉GUY]   いろんなtRPGのルールを見る度に 
      D&Dが完成度の高いゲームルールだということを 
      つくづく感じてしまう

[吉GUY]   ルールブックに明記されていなくても、
      デザイナーの意識の中に「tRPGとはどういう遊びか」
      「判定ルールの位置付け」「ダイスを振るという作業の意味」
      に確固たる定義と確信があり、
      ユーザーが意識してもしてもしなくても
      とりあえずは遊べるようにできている 

[吉GUY]   ユーザーがどのように遊ぶか、反応するか、の様子が
      デザイナーには確実に「見えている」んだろうな、と。 

[吉GUY]   私がGMの立場から、
      「tRPGだから成立するゲーム」を追求すればするほど、
      「理想的なtRPGはD&Dではないのか?」という考えに
      至っていまいます。 

[吉GUY]   この完成度の高さなら「D&D原理主義者」が出てくるのも
      当然だな、と。単に古くから有ったというだけでなく。 

[吉GUY]   語り部にせよ何にせよ、新しくゲームをデザインするなら、
      「D&Dがあえて拾わなかったモノ」の意味と価値を見出して、
      上手く料理するしかないだろうなぁ、と(溜息) 
[アキト]  ふみ 

D&Dと語り部
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[吉GUY]   んで、D&Dと語り部の違いを考えたとき、
      tRPGとして求めるゲームの方向性(=デザインの意義)が
      同じであるが、「判定ルール(=ミニゲーム)の位置付け」が、
      D&Dが「罰ゲーム」なのに対し、語り部が「プレイコスト」
      となっており、その違いの徹底がある 

[吉GUY]   「tRPG」のデザイン
      =「tRPGのどの部分にミニゲームを介在させるか」のデザイン
      とするならば(本当はそれだけでないが)、
      語り部の「プレイコスト」型は極上の発明ではないかな、と。

[吉GUY]   新しいtRPGを創る上で、一つの考え方のとっかかりに、
      「罰ゲーム」型、「プレイコスト」型、以外に
      機能的な「判定ルールの位置付け」ができるかどうか?
      という方向性があるな、と。 

語り部にこれから必要なこと
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[吉GUY]   んで、語り部は、「プレイコスト」型のルールを持つ
      tRPGの遊び方、というのを浮き彫りにして
      上手くユーザーに理解させることが必要なのではないかな、と。

[ごんべ]  なるほどなあ。 

[吉GUY]   (語り部がD&Dに劣る点)
      あとまぁ、他に語り部が整備しなければならない部分は、
      ルールではあるが実はゲームではない、
      判定ルールがまだまだ洗練されていない
      (特徴の扱い、余力の分割等)、という点、かなぁ、と。
      <無礼を承知で申しますが 

[吉GUY]   (んで、話は少し変わって)
      「罰ゲーム」型は
      クラス制や役割分担制のゲーム(ルール)に適しているが、
      「プレイコスト」型はPC対立制や競演制に
      向いているのではないか、と<仮説 

[吉GUY]   # どーも私には、sfさんがおっしゃるような
       「役割技能制で上手く機能する語り部」の像が
       想像できないのですが……。<これもまた無礼を承知で 

TRPGと各タイトルの関係
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[吉GUY]   (整理)
      と、ここまで考えて、
      tRPGは、まず「鬼ごっこ」とか「隠れんぼ」とか等と
      同じレベルで「tRPG」というゲームが存在していて、
      各タイトル(D&DとかRQとかSWとか語り部とか)は、
      tRPGの進行をよりやり易いように整備したり、
      盛り上げたりするための補助道具なのでは、と。 

[吉GUY]   つまり、「鬼ごっこ」や「隠れんぼ」を遊ぶには、
      単にだだっ広い何も無い広場より、隠れる場所や
      起伏のある公園の方が良いワケで。
      “タイトルを用いて”tRPGを遊ぶのは、
      “公園で”「鬼ごっこ」や「隠れんぼ」を遊ぶ、
      というのと同じことではないか、と。

[吉GUY]   で、良いタイトル(ルール)とは、tRPGを遊ぶのに
      良いタイトル、ということであり、それは、隠れんぼを遊ぶのに
      良い公園、と同じ意味合いではないか、と。 

[吉GUY]   (SW世代なんだけど)
      # D&Dをプレイしていると、tRPGを始めたばかりの頃の、
       昔日のドキドキ感を思い出します(はぁと)<久々にPLだし 
[吉GUY]   (私も含め)
      # いかん、身内にD&D中毒者が続々と。 

TRPGの持つ遊びとしての特徴
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[吉GUY]   (D&Dと語り部をやってみて)
      tRPGとは、「ゲームシステムを遊ばせる」ではなく、
      「ゲームシステムで遊ばせる」というゲームなんですね。 
[吉GUY]   良質のtRPGとは「システムで遊ばせる」もの。
      「システムを遊ばせる」では様々な面でTVゲームに
      負けてしまう、と。 

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アキト
mail: akito@trpg.net
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