[KATARIBE 23397] [HA06E] 里見一族

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Date: Fri, 28 Dec 2001 01:42:14 +0900
From: gallows <gallows@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 23397] [HA06E] 里見一族
To: kataribe-ml@trpg.net
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gallowsです。百科事典化推進月間。

さとみいちぞく【里見一族】《組織》
 西洋隠秘学集団里見一族。とかく怪しい物不吉な物を好み、不吉であること
は良いことであるとされ、それを当然の様に日々を過ごす。ルーツはある魔術
結社にあるらしいがその一人が分離し身内だけで組織を再構成したもので、現
在では元がわからないほど異質に変容している。拠点は東京とベルリンにある
が、一族は日本とドイツ、そしてバルカン半島一帯に広く散っている。
 現在の当主は里見ユキオ・ミンスキー。天才錬金術師であるがそれ以上に狡
猾で変態で投げやりで歯止めが効かない。世の事象のほとんどを笑いのネタだ
と信じ込んでいるというのはもっぱらの噂。おそらく真実なのがたちが悪い。
そんな彼の現在の目標は「死んだら驚いた」の実践であり、すなわち死んでも
天国や地獄や輪廻転生の輪などというつまらないモノには送らず、この愛すべ
き現世にさらに楽しめる状態で留まり続けるシステムを全世界レベルででっち
あげてやろうという壮大な夢だ。当主が40年ほど前から突然言い出したので一
族郎党それにつきあう羽目になっている。
 とりあえずミンスキー自身は現在仮死状態となり下地調査として世界のあち
こちの天国地獄巡りをしているので、その間一族は現世の方で土台作りをする
ことになっている。ただし真面目に考えている者はいない。
 里見家に生れた者、そして深く関り新しく里見家に成った者は皆赤い目と、
なんらかのマジックアイテムを持つ事となる。このマジックアイテムは基本的
に体内に埋め込まれ、いわば第二の心臓となる。もっと正確に言えば怪獣の体
内にある謎の原子炉だ。制御のしにくい永久機関である。このほかにも里見家
の人間は「温点痛覚の麻痺」「怖い顔になる為の隈取り」「勝手に起こる不条
理な怪奇現象」「神出鬼没」「急遽周囲が他界になる」などの特典をサービス
してもらえることがある。あんまり嬉しくないことも多い。
 里見一族は「一族」とはいっても先述したように気に入られて半ば強制的に、
或いは騙されて里見入りする者も多く、血縁関係があるとは限らない。とはい
え、一族になった以上多少のつながりはでてくる。それは何が楽しいのか里見
以外には理解出来ない恒例行事であったり、幹部クラスの思いつきによる依頼
であったり、高次元とエーテルを利用した思考ネットワークあったり、そして
何より文化や思想がちょっとずつ「里見寄り」になっていってしまうという現
象だ。どれも強い意志を持って拒めば拒めないことはないかもしれないが、そ
ういう人は最初から里見入りなどしないだろう。また、そういうまっとうな性
質の人間が一族として産まれてきてしまった場合は……ご愁傷さまという感じ
である。

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