Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage
Date: Sat, 27 Oct 2001 09:31:39 +0900
From: "Kato" <az7k-ktu@asahi-net.or.jp>
Subject: [KATARIBE 22817] [HA06P] エピソード「憂鬱な宗谷君」
To: <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <001301c15e7e$c0895340$c8820dd3@oemcomputer>
X-Mail-Count: 22817
やは、月影れあなです。
先日のキャラチャをもとに、短いエピソードを書いて見ました。あれの前説みたいな
感じで。
**********************************************************************
エピソード『憂鬱な宗谷君』
==========================
登場人物
--------
月影宗谷 :天然の入った外見美少女少年。
姉 :宗谷の姉。一見おっとり系和風美少女。
本文
----
昼下がり、姉と一緒にテラスでお茶を飲んでいたのだが、姉の語りかける言
葉にも宗谷は上の空。ついには溜息まで吐きだしたり……
宗谷 :「はぁ……」
姉 :「宗谷さん、どうかしましたの?」
宗谷 :「あっ、姉ちゃん。」
心配そうに声をかける姉に、安心させようと微笑む。が、軽く頬を引きつら
せたようにしか見えない。
宗谷 :「……師匠が外に出て行ったっきり帰ってこないんだよ。」
姉 :「そうなのですか、いつから?」
宗谷 :「もう一週間にはなるよ。」
そこでまた溜息を吐く。
宗谷 :「姉ちゃん。どうしよう?苑や月も一緒にいなくなっちゃ
:ったんだよ?」
姉 :「そうですわねぇ……人探しの専門家に頼んでみたらどう
:ですか?」
宗谷 :「専門家?お巡りさん?」
姉 :「警察に言っても仕方ないでしょ。探偵さんに依頼するの
:ですよ。」
宗谷 :「探偵さんかぁ……そうだね!僕行って来るよ!」
姉 :「あっ、ちょっと。宗谷さん!?」
引きとめようと声をかけるが、すでに宗谷は走り去った後だった。
姉 :「あの子、いったい何処へ行くつもりなのかしら……」
**********************************************************************
月影れあな => az7k-ktu@asahi-net.or.jp