Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage
Date: Fri, 26 Oct 2001 16:35:37 +0900
From: "Kato" <az7k-ktu@asahi-net.or.jp>
Subject: [KATARIBE 22814] [HA06H] 町角で幽霊に……
To: <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <003901c15df0$d2b9a300$2f2c84d3@oemcomputer>
X-Mail-Count: 22814
ども、月影れあなです。
エピソードを書こうと思いました……ネタが思い浮かびません(汗)
と、いう事でとりあえず「あなたならどうする」をやってみようかと思います。
**********************************************************************
どうする:町角で幽霊に出くわす
月影宗谷の場合
--------------
宗谷 :「きょっうの〜、ばっんごはんは〜、チーズオムレツ〜〜」
月影宗谷は自作の歌を歌いながらスキップをしていた。日も沈んだ夜の住宅
街、すでに人通りは絶えている。
女 :「もし、そこの人?」
近道に、と通った公園で急に呼び止められ、振り返る。
宗谷 :「どうかしたの?」
女 :「……私が見えるの?」
宗谷 :「?それは、見えるよ」
女 :「……そうなの……」
見ると、大正時代の女学生のようないでたちをしている。顔色は悪く、今に
も倒れそうだ。気のせいか、彼女の向こうにあるものが半分透けて見えている。
女 :「貴方は逃げないの?」
宗谷 :「えっ、何で……?」
女 :「私は幽霊なのよ?」
宗谷 :「そうなの?」
言われて、もう一度しげしげと観察する。確かに顔色が悪く、半透明で、幽
霊らしい。
宗谷 :「幽霊かぁ」
女 :「驚かないの?」
宗谷 :「別に、驚かないけど……」
女 :「私のこと怖くないの?」
宗谷 :「なんで?」
女 :「それは……」
逆に問い返されて、幽霊は言葉に詰まる。
女 :「今まで会った人、みんな怖がって逃げちゃったから」
宗谷 :「失礼な人たちだね」
何か違う。いや、確かに何も言わず逃げるのは失礼だけど、決定的に何か違
う……
女 :「うふふ、貴方おかしいわ」
宗谷 :「えっ、なんでさ!(憮然とする)」
女 :「うふふふふ」
突然笑い出した幽霊に、宗谷は頬を膨らます。その動作がおかしかったのか、
幽霊はさらにおかしそうに笑う。その様子をしばらく見ていた宗谷だったが、
いつしかつられて笑い出していた。
宗谷 :「ふふ、あははは」
女 :「うふふふふ。ああ、楽しいわ」
宗谷 :「あなた、名前は?」
女 :「名前?」
宗谷 :「僕は月影宗谷っていうんだ。」
女 :「そう、名前……ずっと聞かれなかったから忘れちゃった」
宗谷 :「そうなの……」
女 :「ずぅっと一人ぼっちで、寂しくて、哀しくて。誰も私の
:ことを見てくれない。たまに見える人も私を怖がって逃げ
:出してしまって。貴方だけよ?私に話し掛けてくれた人」
宗谷 :「………」
女 :「嬉しかったわ……」
宗谷 :「ねぇ、うちに来ない?」
女 :「えっ?」
宗谷 :「ここでずっと立ってても面白くないでしょ?祖父ちゃん
:と姉ちゃんもきっと良いって言ってくれるから」
女 :「いいの?」
宗谷 :「もちろん!(満面の笑顔)」
女 :「……ありがとう。でも、私は行かなくちゃ」
宗谷 :「そんな……」
女 :「さようなら。楽しかったわ……」
幽霊は冷たい夜の空気に溶けて消えた。残された宗谷は、しばらく呆然と立
ち尽くすが、程無く気を取り直して家路に付く。
宗谷 :「すっかり遅くなっちゃったや。姉ちゃんが心配してるか
:な……?」
**********************************************************************
と、このやうな感じ。
その他の場合は話になりません。
宗教やったら「ありがとう」て言って祈ってもらいそうやし、尾行やったら気付き
そうにないし、戦闘やったら死にそうやし(爆)
あっ、こいつ意外にある程度強いか。
まぁ、性格的に実戦なんかやったら「きゃー」とか言って逃げ回るやろうから、
やっぱ話にならんな……
月影れあな => az7k-ktu@asahi-net.or.jp