[KATARIBE 22686] Re: [BML] めざすは空賊コード ?

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Date: Fri, 12 Oct 2001 14:37:16 +0900 (JST)
From: ごんべ  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 22686] Re: [BML] めざすは空賊コード ?
To: kataribe-ml@trpg.net
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2001年10月12日:14時37分16秒
Sub:Re:  Re:[BML] めざすは空賊コード ?:
From:ごんべ


 ごんべです。
 OTEさん、こんにちは。
 アキトさん、毎度ありがとうございます。


>>  (1)  空賊はどんな船なの?
>>       ・小型で高速な船
>>       ・大型船
>>       ・その他
>基本的には小型高速艇でしょう。攻撃力はあっても耐久力不足とか。


 基本的にBMにおける推進手段とは全て「風」である、と言うのは、物語を考
える上では、なかなかにネックだろうと思います。

 空賊の船というのはどんなものか。
 「足の速い小型の船」と言っても、飛空船でこれを実現する場合は海の船の
ようにはいかなさそうです。

 海であれば
 「風を効果的に使えるとり回しの良い帆があって」
 「水の抵抗が少なく(=水切り性能が良く)」
 「旋回性能も良い(かといって転覆はしない)」
と言うような船であればいいのですが。
 空中では水の抵抗がありません。空気抵抗はありますが、空中では風は進行
方向の後ろから吹いてきます(それを帆が受ける)。ブレーキにはなりません。
 すなわち空中では、帆の性能や張り方のみが、スピードにつながります。

 従って空賊の船に合う飛空船とは、

 ・展張、巻き取りの容易な帆が各所にたくさん付いている
 ・それ以外の船体の(少なくとも前後方向の)投影面積が小さい

と言うような船であろう、と思います。


>>  (3)  空賊の基本は奇襲?
>>  (3-1) どんな風に奇襲するの?
>>       ・上から
>>       ・下から
>>       ・雲に隠れて
>>       ・偽装
>>       ・その他
>王道は下から奇襲。
>金が有るなら擬装。
>操船に自信が有るなら上から。かな?


 で、どう襲うか、についても、風が頼りの飛空船ではかなり制約を受けそう
です。


●飛翼

 飛翼と言えば「凧+α」というイメージがあります。
 「ラピュタ」のフラップターほど自由に飛び回ることはできないでしょう。
「ナウシカ」のメーヴェのような推進力もありません。飛空船自体と違い、
逆風帆走も難しいでしょう。
 と言うわけで、

 1. 風上から急襲する
 2. 一撃離脱、または敵船に固着させる
 3. 風下で回収

と言う襲撃フロー(ぉぃ)が考えられます。


●空賊の飛空船

 ところで、上から/下からの区別より、風上・風下のどちらから襲うか、も
重要なネタだと思われます。

 空賊の船と言えど、飛翼に対して、襲う対象に近い規模の船となります。
 一方速度は、「帆で受ける風力/船の質量」の比に相関があると思われます。
 また、空賊としては、襲う対象と自船の相対速度を上げて、より急襲効果を
高めたいところです。(事前偵察が困難にはなりますが)
 もし飛翼に有利なように風上から風に乗って近づこうとしても、なかなか
追いつけなさそうです。相手も風に乗って飛んでいますから、性能差くらいの
速度差しか出ません。

 と言うことで、「風下の雲の中などに隠れ、帆をたたんで浮かんでおく」と
いうのが、風を受けて風下へ進んでくる船との相対速度を上げる良い方法で
ある、と思われます。待ち伏せですね。この場合、上述の投影面積が「いかに
風に流されずに浮かんでいられるか」に利いてきます。


●襲撃の1モデル

 以上のことから、下記のような襲撃プラン(ぉぃ)が想定されます。

 ○2隻のペアで行動する。
 ○空賊船Aと飛翼部隊が、風上から対象の船を追う。
 ○空賊船Bは、風下に遠く先行し、待ち伏せる。
 ○飛翼部隊が対象の船を急襲し、同時に、空賊船Bに位置を特定できるサイ
  ンを送る。
 ○その間に空賊船Aは距離を縮め、空賊船Bは対象船の正面あるいは側面か
  ら急襲する。……★
 ○風下でどちらかの船が飛翼を回収し、接触戦に移る。


●襲撃方法の選択肢いろいろ

 ★印の時点で、上から近づく/下から近づくの選択があり得ます。
 ただ、接触戦と書きましたが、実際には船同士を接触させるまで持っていく
のは困難と思われます。互いの帆が邪魔し合うからです。

 下から近づいて対象船にアクションを起こす場合、船底に穴を開ける/舷側
に縄をかける、などして乗り込むのでしょうが、船を近づけられなければその
ような行動はとれません。
 また、下から近づく場合は、万一発見された場合、攻撃の有利を相手に渡し
てしまうことになります。しかし、そもそも発見されにくいと言う点では、下
から近づく方がかなり有利です。

 従って、

 ・下の死角から急上昇し、相手の上をとる
 ・上からの投擲・飛び降りなどで、襲撃を行う
 ・側面や上面のマストを、接舷に適した形状に改造しておき、乗り込み時の
  作業足場・タラップとして用いる

などの戦法が考えられます。



 以上、つらつらと考えてみました。突っ込みどころがあればご遠慮なく。

 あ、空賊コードは、私も作らなくていいと思います。襲われる側や空賊の敵
も結局設定されることになるでしょうし、さもなくば「空賊の日常描写」が主
のコードになってしまいそうですので。

 ではでは。

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ごんべ
gombe@gombe.org


    

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