[KATARIBE 22182] [IC04N] 『桜通信〜ちるはな由来』

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Date: Thu, 16 Aug 2001 02:02:32 +0900 (JST)
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 22182] [IC04N] 『桜通信〜ちるはな由来』 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200108151702.CAA13341@www.mahoroba.ne.jp>
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2001年08月16日:02時02分31秒
Sub:[IC04N]『桜通信〜ちるはな由来』:
From:E.R


こんにちは、E.R@どかどかどか です。

コルチキンタワー風景、そのに。
これが……相当に時間かかった(苦笑)
大した話でもないのにね。

********************
桜通信〜ちるはな由来
===================

 ふと気がつくと、一年が過ぎていたりする。


「はーつーねっ」
 第二土曜日。一応休日。クラブの有無は、そのクラブの部員によって決めよ。
 ……というわけで。アコーディオン部は、ほぼ毎土曜日活動を行っている。
「はい?」
 顔を上げると、思ったよりすぐ近くに沙奈子の顔があって、初音は思わず後
退った。
「何よ」
「だって、急だから……」
 なによそれー、と、口をとがらせて沙奈子が言う。
 それはもう、からかうだけのネタだと、互いにわかっているから。

「ね、それよりさ、知ってる?」
「って、何を?」
 たった一人のアコーディオン部。クラスの友人も沙奈子と百合野くらいしか
居ない。極々限られた情報の糸の先でふらふらしている初音の場合、大概の情
報は一番最後に受け取ることになる。だから当然、この話も初めてのことだろ
う、と最初っから覚悟はしていたのだけれども。
「ん。桜」
 ちょっと、これは意外な言葉で。
「……桜?」


 ぱたぱたぱた、と、二つの足音が廊下に響く。
「桜、が、教室の中に?」
「うん」
 沙奈子と初音の場合、身長は20cm以上違う。一歩の長さが異なる為、どう
しても初音は小走りについてゆくことになる。背中に背負った手風琴の重さも
加わって、多少言葉は途切れ勝ちになる。
「何で?」
「それこそわかんないわよ」
 沙奈子はひょいと首を竦めた。
「でも、百合野が貼りついてるの」
「百合野が」

 それは既に、疑問文ですら、無い。


「ゆーりやっ」
 からからと引き戸を開けながら、沙奈子が呼ばわる。
「ほーい」
 妙に明るい声で、返事がある。
「初音、連れてきたよっ」
「おー」
 
 何とも、奇妙な風景である。
 合板の、飴色の床。何の変哲も無い黒板。そこからごつごつとした桜の幹
が突き出している。まるでそれが水面でもあるかのように、幹の廻りには隙
間が無い。
 教室に、桜がある。
 教室で切り取ったように、桜が囲われている。
 そんな、印象。

 で、勿論そこにいるのは、百合野だけではない。
 コルチキンタワー。無限の広がりを持ち、無限に異なる教室や部屋や時に
は店舗までも含みながら。
(でも確かに、桜の木なんて出てくるのは滅多に無いから)
 運良くこの教室を見付けられた連中が、膝を抱えて座り込んでいる。
「でも」
「ん?」
「思ったより、人が少ない」
「ああ、それね」
 沙奈子が笑う。
「桜前線が、動いてるみたいだから」
「へ?」
「なんか、あっちこっちの教室に、桜が突き出してるんだよな」
 傍で聞いていた男子生徒が、ひょいと口を挟んで笑った。
「……ふうん」

 百合野は、動かない。
 
「そういえば、昨日、百合野が授業に来なかったのって」
「うん、このせい」
 あっけらからん、と、返事が戻ってくる。
「百合野、聞いてるんだ」
「聞こえるもの」
 口調が、少々憮然としたものになる。
 それでも、彼女は振り向かない。

 いくつもの疑問符が口から飛び出しかけるのを、舌先を前歯にちょっと付
けて止めて。
 初音は、桜を見上げた。

 教室内部に切り取られた桜は、けれどもやはり枝の隅々まで薄紅の花を満
たしていて。
 微かな、空気の流れ。
 それは確かに、コルチキンタワーの外部から、どういうからくりでか送ら
れてくる風。

 泡のような花は。
 けれども、まだ散る様子を見せない。

 桜。

 座り込む生徒達は、口をきかない。ただ呑み込むように、桜を見続けてい
る。
 沈黙さえ、桜の前では必然のようで。
 そのうつくしさを愛でるのに、一切の不純物を避けるかのようで。

 桜。

「……初音」
 どれくらいそうして見ていたのか、実は初音自身も自覚が無い。沙奈子が
遠慮がちに袖を引っ張るのに思わず瞬きしてそちらを見やると。
「夕ご飯、食べに行かない?」
「……そんな時間?」
 沈黙に潰される様に、ついつい言葉は小さくなる。
「うん……行こう?」
「…………うん」

 百合野に声をかけることを、二人ともしなかった。
 声をかけることすら、無粋な気が、した。

 そおっと、足音を忍ばせて、教室から出て。

「……百合野に、お握り持ってってあげよう?」
「それがいいね」
 すっかり暗くなった廊下には、幾つもの蛍光灯が並ぶ。円弧を描いて上昇
している筈の回廊は、何故か先が霞むまで真っ直ぐに伸びて見える。
 そこに、人の気配が、無い。
(しずか)
(桜が、吸い取ってしまったようにしずか)

 ワックスをかけた廊下に、白い蛍光灯の光が反射して。
 それはひどく、日常から離れた風景に見えた。

(変なの)
(たった、これだけのことなのに)

 廊下が真っ直ぐ伸びるくらい、大したことではないのに。
 そう……慣れてしまったというのに。
 ぴしんぴしん、と、上靴の音だけが響く。
 沙奈子と、初音。
 二組の音だけが。

「はつね?」
 沙奈子が少し不安そうに、初音を見下ろした。
「……なに?」
「いあ、んと」
 見上げると、不安そうな顔が薄く動く。むっとしたような、憤然としたよ
うな。
「なに、じゃ無いわよ。これじゃ食堂どこだかわかんないじゃないっ」
「……あ、そか」
「そか、じゃないっ」
 すぱーんと初音の頭を平手で張って、そのまま沙奈子はえらい勢いで歩き
出す。
「ぼけてるんだから。こっちはお腹空いてるんだからねっ」
「あ、うん」
 ぱたぱたと、小走りになりながら、初音は少しだけ笑った。
 廊下はもう、いつものようにしか見えなかった。


 学食の横の購買の品揃えは、コンビニのそれに準ずるほどいろいろある。
 お握りを五つ。お茶の缶を三本。
「ほい、差入れ」
「わーいっ……って、なんで五つもお握りあるの?」
「二つはあたしと初音のよ」
「なあんだ」
 これあたしのっ、と、沙奈子がイクラのお握りを分捕る。あー、と、百合
野が手を伸ばす。
 いつもの、ように。
 夜の9時。何時の間にやら周りに人は居ない。
「皆どうしたの?」
「んー、なんかねー。お酒持ち込んだ莫迦が居て。先生が没収ついでに連れ
てっちゃった」
「あららー」
 この異界で、未成年の飲酒を取り締まり続ける先生の、その根性こそ見上
げたものかもしれない。とりあえず初音はそういう先生を尊敬しているし、
口でどう言おうと沙奈子にもそういうところがある。
 コルチキンタワーで筋を通すというのは、そう易々と出来ることではない。
「で、百合野が、この桜、一人占めにしてるんだ」
「そ」
 視線を横に流して、百合野はくすっと笑った。

 桜。
 情けないような蛍光灯の光の下でも、やはりあわあわと、枝から零れ落ち
るように。

 百合野は、それを黙って眺めている。
 初音と沙奈子は、百合野と桜を交互に眺めている。

 暫し。


「……百合野」
 しんとしたまま、10分。一人でこの時間を過ごすのは案外容易いが、この
三人が揃っての沈黙の時間としては、充分に長い。
「なに、初音」
 桜から視線を逸らさぬまま、けれども百合野の声は、やたらと明るい。
 ちょっと躊躇うように唇を噛んでから、初音はおずおずと口を開いた。
「この桜……どうかしたの?」

 一瞬の、ひどく重い沈黙。
 くふ、と、笑うように喉を鳴らして、百合野が初音達の方を向いた。

「この桜、あたし、知ってると思うの」
「え?」
「この桜の枝振りね、何となく覚えがあるの」

 そこまで言うと、百合野はまた、桜の方を見上げた。
 
「おばあちゃんとこの、桜の樹……だと思う」
「おばあちゃんって……百合野のおばあちゃん、だよね?」
「そう」

 ごく何でもなげな言葉に、けれども初音と沙奈子は口を噤んだ。


 コルチキンタワーに、一年間。
 都市伝説よりも頼りない、タワーからの脱出口の存在の噂。下手に下へと
降りれば、半ば正気を失った連中のひしめくアンダーグラウンド部分に入っ
てしまう。結局、彼女達のような『順応しながら生き抜こう』という立場の
連中は、自分達の寝場所と教室の付近を中心に動くことになる。
 強度の閉塞感と、波のように断続的に襲う無力感、絶望。その中で数人ず
つ肩をすり合わせるにしながら、彼らは何とか生き延びている。
 そうやっていくうちに、彼女達は互いのことを話す。兄弟のこと、今まで
のこと、趣味、読んだ本。
 そして、百合野の話の中に、出てきた人が。

『あったしさー、ほんとは三文安いの』
 先輩となにやらあったとかで、べそをかきながらやってきた百合野を、初
音と沙奈子が慰めた日。
『おばーちゃん子は三文安いっていうじゃない。あれよあれ』

 共働きだった両親の代わりに、ずっと面倒を見てくれたのが、祖母だと言
う。毎日のように、百合野は学校からそのまま祖母の家に帰り、母達が帰る
直前までそこに居たのだという。

 あいたいよう。
 初音の寝場所をぶんどって眠った百合野が、夜中、寝言の中でそう呟いた。
 あいたいよう。
 主語は、尋ねる必要も無かった。


「何で、でもわかるの?」
 ぷしん、とプルトップを折り曲げる音に重ねて、初音は尋ねた。
「ん、だって」
 百合野はちょっと首を傾げると、開けたばかりの缶を床に置いて立ちあがっ
た。しゃがみこむと、教室の中に含まれる、一番下の枝の、そのまた少し下
を示す。
「ここにさ、古い傷あるでしょ」
 どこどこ、と、沙奈子が覗きこむ。
「あ、ほんとだ」
「これね、従兄が昔つけた傷なの。手が届く一杯一杯のところに印つけよう、
って言ったら、あの莫迦剪定ばさみの先で印つけて」
「……それは、すごいね」
「すごい莫迦ってことよ」
 何やら他にも恨みがあるのか、百合野は容赦が無い。
「まあ、で。そこから始まって、枝振りとか、そういうの纏めて全部、これ
は知ってる木だな、って」

 知っている、木。

「……この桜ってさ」
「え?」
 百合野は、桜から目を離さない。
「散っても、花びらはここに残らないじゃない」
「……そうだね」
 先程より幾度か、何輪かの花は、恐らくは異なる界からの風によって散ら
されているのだ。けれども花びらは、この教室の床に残る様子も無い。
「この花は、ここから出て行けるんだよね?」
「……」
 虚を突かれて、沙奈子と初音が顔を見合わせる。
「それで……なの?」
 やはり桜から目を離さないまま、百合野はこくりと頷いた。
 
 コルチキンタワーに、既に一年。
 捕らえられた自分達のことを、向こうの世界の人達は覚えているだろうか。
 それは、何時だって浮かび上がる恐怖。
 
 この花びらが出てゆけるなら。

 ……それ以上を口には出せない。
 可能性が増えないまま期待だけを暴走させても、絶望だけが重くなるばか
りだと、既に知っているから。

 花びらは出てゆけても。

「あのね」
「え?」

 気が付くと百合野が二人のほうを向いている。

「あのね、知ってるから」

 返答に詰まった二人を見て、百合野はにこにこと笑って見せた。

「知ってるから。あたし」

 知ってるから。
 たとえ、花びらが出てゆけても。花びらは出てゆけても。
 自分達は。

「だから、それぐらいでめげないって。大丈夫大丈夫」

 大丈夫なわけは、無い。それくらいは言っているほうも聞くほうも知って
いる。互いに大丈夫でないことを判っていることも知っている。

 それでもその言葉が明るさを喪わないのは、百合野だからだろうか。

「でもね、最後まで見たいんだ」

 どれほど叶わぬことであっても。
 どれほど惨めに望みが潰えるようであっても。
 
「見届けたいんだ」

 その笑いは、やはり明るくて。
 かなしくなるほどに……明るくて。

「……そうだね」

 だから、頷く。
 ……頷く他に……出来ることも、無い。


 帰りたい。
 元の世界に、元の風景に。
 ……それは確かに、願いとして存在する感情。
 常に脳裏を離れない望み。
 けれども望みを持ちつづけ、諦める事無く……しかしその望みに潰されな
いよう過ごしてゆくことは。
 ひどく……困難で。
 泣きたいほどに、困難で。


 だから。


「今晩、あたしここにお泊りするから」
「……うん」
「じゃ、おやす」
 み、と言いかけた百合野の頭に、拳骨が一つ。
 結構本気で痛そうな音が響いた。
「あいたあっ」
「あいた、じゃないわよっ」
「沙奈子の乱暴者ーっ」
 頭を抱えた百合野を、仁王立ちになった沙奈子が睨み据える。
 相当……怖い。
「おやすみってな、何よいったいっ」
「な、なにって……」
「あんたねっ。あたしらがあんた一人ここに置いてぐうぐう寝ると思ってん
なら、それすんげえ間違いだからねっ」
 あう、と、百合野が身を引く。
「わかってんのっ?!」
「わ、わかった……」
 よし、と、それはそれは偉そうに沙奈子が頷く。
「ほら初音も。すわんなさいよ」
「……うん」

 呑まれたようにぼけらっとしていた初音は、すとんとそのまま座った。

「そ、だね……」
「当り前だわよっ」
「うん……」
 
 百合野もまた、頭を抱えたまま座りこんでいた。
 泣くでもなく笑うでもない、もうくしゃくしゃの顔になりながら。

「桜、見ようね」

 見ようね。
 多分、今宵一夜……


 さらさらと、時折風が吹く。
 さらさらと、時折桜が舞う。

「うん、綺麗綺麗」

 伸ばした指に、桜の花びらは確かに触れる。けれどもそれは、一瞬後には
指をすり抜け、教室の壁のところで淡く消える。

「初音、なんか弾いてよ」
「何を」
「何でも」

 だから弾く。春の曲、花の曲。

「……それ、何て曲?」
「花言葉の唄」
「……なんかもしかして、相当古い曲じゃない?」
「百合野、知ってるの?」
「てか、おばあちゃんが歌ってたことあると思う、そのメロディ」
「……うん。多分、その時代」
「あ、やっぱし」

 それでもその旋律は、手風琴のどこか感傷的な音に似合っていて。

  咲いたらあげましょ あのひとに

 あげたいひとは……遥かの彼方にいるけれども。
 桜は、確かに。
 そのひとのところに向かうのだから……



 そして一晩。
 何時の間にか沙奈子はうつらうつらと壁にもたれたまま眠りかけている。
 手風琴を膝に抱えた初音も、蛇腹を動かす、その動きだけで何とか目を開
いている。
 
 と……

「あ」

 小さな声に、けれども二人とも飛び起きた。
「なに、百合野」
「桜」

 こすった目を見開いて、百合野の指差すほうを見る。
 と、沙奈子は小さく息を呑んだ。

 桜。
 教室の中に広がった枝が、うわん、と、大きく一つ揺れる。と同時に桜の
枝が大きく広がり、教室の今まで空いていた空間を埋め尽くしてゆく。
「危ないっ」
 不意に初音が叫んで、百合野の肩を押した。傾いた百合野の、肩のあった
空間を、勢い良く伸びてきた枝が刺し貫く。

 桜。

 それは三人の視界を、一瞬一杯に埋め尽くし。


 そして。


 次の瞬間、ざあああ、と、広がるような音と共に。

 桜が、散った。


 灰色の教室の中、一面を桜の色に染めるように。
 染め尽くすように。



 さくら さくら
 その淡い色も 微かな香も 
 夢幻の如く

 

 さらら……と、
 最後に、衣擦れに似た音を残して。

 桜は、消えた。



 ぽつねんと。
 三人は座っている。
 残った桜の残香を、最後まで吸い尽くすように。
 かすれ、消えてゆく余韻に、最後まで耳を傾けるように…………


 
 小さく、誰かが息を吐いた。
 申し合わせたように、三人は顔を見合わせた。
 呆然とした表情が……すぐにいつものそれに置き換わって。

「さって」
 ぴょん、と、立ち上がって、百合野が一つ伸びをする。
「顔洗って、ご飯食べて、授業行こう」
「……ご飯食べたら、寝るよー」
「食べないと、もっと寝るよ」
「どっちゃにしても、沙奈子寝るよねー」
「……うーるーさいっ」
「いーからいーから、顔洗お」


 ばたばたと教室から出てゆく二人を追って、初音もまた立ち上がる。ソフ
トケースをざっと開いて、手風琴を入れようとした……時に。

「!」

 何の弾みか、少しだけ開いた蛇腹の隙間から、ふわり、と。
 桜の、花びらが一枚。

 呆然と伸ばした手の上に、それはふわりと。
 ふわりと、乗って。

 その微かな……重みとさえ感じられないような、微かな。
 重み。


「…………百合野!」
 なに、と、振り返った友人に向かって、初音は手を伸ばす。
 たった一枚の、桜の花びらを載せて。

「これ、百合野の!」

 ふわりと。
 淡い淡い、紅の欠片を…………



 ふと気が付くと、一年があれから過ぎている。
 ふと気が付くと、それでもここで生きている。

 その証のような、掌の上の桜の花びら。


 とおい、未だ戻れない世界から。
 春が届く。
 ……この、コルチキンタワーの片隅に。



********************

 いじょ。
 
 何に手間取ったかというと、この桜通信。
 ほんとうは、おばあちゃんに伝えられないかな、と思ったんですけど。
 どうあっても、伝えられなかったんですな。

 伝えられない。
 ここにいるよ、と、伝えたらそれは嘘になるな、と。

 ので、少々投げてたんですけど、何とか通信になりました(苦笑)。

 ……なんかすんげえ謎な文章だこと(汗)

 というわけです。
 ぎゃろさんどーぞ(進呈)

 ではでは。 


    

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