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Date: Wed, 20 Jun 2001 16:00:22 +0900 (JST)
From: ソード <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 21874] [HA01P] 『携帯電話と電操士』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200106200700.QAA69760@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 21874
2001年06月20日:16時00分21秒
Sub:[HA01P]『携帯電話と電操士』:
From:ソード
こんにちは、ソードです。
IRCのアキトさんの一言より、電波を操れる能力者代表として……。
しかし……本分身の御剣司を動かすのは何年ぶりかってくらいです(w
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エピソード『携帯電話と電操士』
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登場人物
御剣司(みつるぎ・つかさ):電子と電気を操る電操士。
承前
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昼食から戻った司の前に、同僚が駆け寄ってきた。とても昼の休憩を満喫し
たようには見えない。
同僚 :「どこ行ってたんだよ!」
司 :「どこって……昼飯」
同僚 :「急いで帰ってこいよー(TT)」
司 :「昼休みの1時間には間に合ってるよ」
同僚 :「緊急のトラブルなんだよ! だから形態ぐらい持てっ
:てー!」
司 :「俺は必要ないし……」
同僚 :「俺には必要なんだよー(TT)」
司 :「はいはい……っと、ここが間違ってるよ、こいつ治せば
:元どおりに動く」
同僚 :「ほらぁ……お前が居れば一瞬で片つくんだ……(TT)」
司 :「俺は必要ないんだけどなぁ……」
携帯電話
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と言う訳で、会社の方から支給された携帯電話を昼食の時間を利用していろ
いろいじっている司である。
司 :「まあ、メモ帳って意味では便利かもしれないよな……」
親指だけの操作には慣れないが、それには慣れる必要すらない。
一つ一つの操作が携帯電話内部でどのような信号となって走って行くのかを
確認する。その為の操作でしかなかった。
司 :「よし……っと?」
大体操作を把握したところで、機器から覚えの無い電磁波が発せられる。
一瞬遅れて、先ほど設定した着信音が鳴り響いた。
司 :(ぴっ)「はい?」
同僚(電話) :「御剣だよな? またトラブったんだー」
電話の向こうからは同僚の声。相変わらずせっぱ詰まっているようだ。
ふと思い付き、司は口を開かずに携帯電話に命令を送る。
同僚(電話) :「ああ、そのファイルのレイアウトは調べた。どこもおか
:しいところはなかったぞ?」
同僚(電話) :「バイナリィ? 分かった、ダンプとって見る」
同僚(電話) :「ああ、じゃあ、なるべく早く帰ってきてくれな。じゃっ」
電話からの同僚の一方的な言葉が切れる。携帯電話の方も着信を切断して沈
黙となった。その間、司はじっと携帯電話を見つめていただけだ。
司 :「ふぅ……音声信号送るのは疲れるな……やっぱり携帯も
:便利かもしれない」
集中を解いて一息つく。電磁波、電子などを操る司の能力で、あたかもしゃ
べっているような信号を携帯電話から発してみたのだ。だが、文字情報とは違っ
て音量、音質は情報量が多い。似せたデータを作るのも一苦労だ。
司 :「さて……と。戻らないとまずいみたいだしな」
司はそういってのびをした。便利な道具を手に入れたものの、ほんのちょっ
と自由が無くなったような気がした。
解説
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電気を操る能力者、御剣司が携帯電話を持つとこうなる……と言う話。
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電気、電磁波などを操るかたって結構居ますが、それぞれ特色があるんで、
他の人だと侯は行かないかも知れませんね。
そういう意味で、「司の場合」でした。
ではまた。