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Date: Tue, 1 May 2001 01:02:36 +0900
From: gallows <gallows@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 21638] Re: [HA06P] エピソード『染め物』
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gallowsです。さくさくっと完成版いきます。
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エピソード『染め物』
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登場人物
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火撫楓(ひなず・かえで) :吹利学校高等部実験科の三年生。化学部。
比企玉緒(ひき・たまお) :吹利学校高等部実験科の三年生。化学部の幽
霊部員。
本題
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化学実験室の窓からは生い茂った桜の葉が見える。
部屋では白衣を着た部員達が思い思いの実験をやっている。
SE :(ガチャ)
玉緒 :「錆付いている…… サビ魔人とか作れないかしら」
火撫 :「わ〜、比企さん、久しぶり〜」
玉緒 :「(じーっ)」
火撫 :「ん? なに〜?」
玉緒 :「何を、しているの……?」
火撫 :「染め物〜。あのね、この布にこの液で絵を描いて……」
そう言って、筆で「ヘのへのもへじ」を描く。
火撫 :「乾かしてからこっちの液に浸けるとね……」
しばらくしてから布を引き上げ、軽く水洗い。
鮮やかな赤色の布に、白く「へのへのもへじ」が浮かび上がっている。
火撫 :「絵を描いたところが染まらないんだ〜」
玉緒 :「ふぅん」
玉緒 :「なるほどね……」
火撫 :「やってみる〜? 気に入ったのができたら持って帰って
:もいいよ〜」
玉緒 :「(こっくり)」
火撫 :「あ、じゃぁ、白衣着て。色がつくととれないから〜」
しばらくして
玉緒 :「できた」
リアルに浮かび上がった髭の紳士の顔。あまりに迫力のある目つきは、むし
ろ見る者を引かせる。
火撫 :「……だれ?」
玉緒 :「ニーチェ」
火撫 :「そう……」
化学実験室の窓からは生い茂った桜の葉が見える。
部屋では白衣を着た部員達が思い思いの実験をやっている。
個々人がその実験にどんな思いを込めているかは、あまり聞かないほうがい
いのかもしれない。
時系列
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2001年4月の終わり
解説
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引退前のある日の化学部の風景。
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