[KATARIBE 21328] [WP01P] 共同戦線

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Date: Mon, 26 Feb 2001 17:51:29 +0900 (JST)
From: ソード  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 21328] [WP01P] 共同戦線 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200102260851.RAA71198@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 21328

2001年02月26日:17時51分28秒
Sub:[WP01P]共同戦線:
From:ソード


 こんにちは、ソードです。

 逃避力を利用しての戦闘EPです。

 乱入してくださる方がいれば、どうぞ〜。

 ちなみに、時間は3回目の半ばごろを想定してます。

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エピソード『共同戦線』
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登場人物
月島直人(つきしま・なおと):
    :喫茶・月影の店長。終末の住人の組織『月影』のマスター。
日向錬夜(ひゅうが・れんや):
    :爆弾魔。直人の対となる狩人。

対決
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 都内某所。しかし、あたりに人影はなく爆発音と建物の崩れる音のみが響く。
 その崩れるビルの土煙の中から、二人の人影が飛び出してきた。

 日向     :「少しは上を上げたようだなぁ……くくく……楽しくなって
        :きたぜぇ……」
 直人     :「今日こそは決着をつけますよ。私達の力はこんな事のため
        :に使うべきじゃない」

 薄笑いを浮かべる日向の右瞳は金に、あくまで無表情の直人の左目は銀に輝い
ている。二人ともほぼ限界まで鍵を発現させ、その力の全てを振るっていた。
 対となる住人と狩人は、似たような鍵を持つことが多い。直人の左目に現れる
銀色のコンタクトレンズ「月の瞳」と、日向の右目の「太陽の瞳」。どちらもか
つては実在したが、今では彼らの意志で出現させる以外に見ることは出来ない。

 日向     :「俺の力を俺のために使うのが不満か? お前に意見される
        :覚えはねぇぜぇっ!」

 日向が後ろに何かを投げる。それは金属音をたてて数度跳ね、爆風と閃光を撒
き散らした。

 直人     :「ちっ……!」

 計算通りの背後の爆風に乗って間合いを詰める日向。直人は閃光と正面からの
爆風で動きが一瞬遅れた。

 日向     :「ひゃあっはははは!」
 SE     :ピシッ……ズッ
 日向     :「!……」

 体勢を崩している直人に向かって命を吸い取る日向の右腕が伸びる。しかし直
人の目の前に踏み込んだ日向の足跡が、突然砂と変わって沈み込んだ。直人の能
力「物体崩壊」で道路のコンクリートを砂に変えたのである。
 体勢が崩れた日向の右腕をかろうじてかわし、間合いを取る直人。まだ視力は
回復していない。
 しかし続けて放たれた日向の「生命の矢」も、直人は軽くステップを踏んでか
わした。

 日向     :「……ほう……目潰しは効かないってか……くくくっ」

遭遇
----
 直人     :「物体の感知を応用すれば、難しいことじゃ……ッ!」
 SE     :ズンッ
 直人     :「!っ」(ピキッ)

 直人が弾けたように右に飛ぶ。その場所が数センチほど円形に沈み込む。残っ
た直人の左足が軽い音を立てて奇妙な方向にねじれた。着地をするも左足の支え
を失い、地面に倒れる。

 ??     :「よけたか……反応速度は悪くないようだな」

 低い男の声が上空から聞こえる。二人が見上げたそこには黒いスーツ姿の長髪
の男がいた。腕を組み、品定めをするように二人を見下ろしている。足元には当
然何も無い。

 直人     :「まさかっ……」
 スーツの男  :「回復能力は通常……次は耐久力でも……」(ドゥゥンッ!)

 スーツの男が突然爆炎に包まれる。

 日向     :「人の楽しみを邪魔するんじゃねぇよ! うせなっ!」

 日向の投げ上げた数個の爆弾が周囲で同時に爆発したのだ。指向性を持たせ、
小型ながらも威力が集中するように作られている。普通の人間ならば跡形も残ら
ない。

 スーツの男  :「人の技術か……煙幕としては効果的だな」

 煙の中でも微動だにせずにたたずむ男。スーツにも埃一つついていない。

 日向     :「……ほほう……(くくくっ)」
 直人     :「やはり……堕とし子か……っ」
 日向     :「あれが堕とし子ってやつか、少しは楽しめそうだなぁ……
        :くくくくっ」
 直人     :「奴等は鍵を通した攻撃でないと倒せない」

 痛みをこらえ、直人も立ち上がる。

 堕とし子   :「同質の鍵……これが対というやつか……興味深いな」
        :(ぶんっ)

 右腕を一降りすると、そこに奇妙な意匠の指貫の手袋が現れる。黒い生地に宝
石や牙のようなアクセサリがついているが、その全ては赤。

 日向     :「直人、お前はあいつの後で料理してやる。そこで指加えて
        :みてるんだな!」
 堕とし子   :「なかなか好戦的だ……どれ」

 堕とし子は足場が突然なくなったかのように落下を始める。地面の直前でふわ
りと減速するとそのまま着地した。

 堕とし子   :「来い……」(じゃらっ)

 男は左腕をスーツのポケットにおさめ、右腕だけをあげて構えた。

*********************************
 
 とりあえず臨戦状態ですが、直人君いきなり満身総意だったりします(笑)

 いがみ合ってる二人では勝てないかもしれないんで、加勢に来てくれる人ぼしゅー。

 ちなみに、堕とし子は重力操作をしているっぽいです。


 ではまた


    

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