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Date: Sat, 06 Jan 2001 22:59:54 +0900
From: "Hikaru.Y" <kara@grn.mmtr.or.jp>
Subject: [KATARIBE 21179] [HA06P] エピソード『年賀状』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200101061359.AA00011@hikaru.grn.mmtr.or.jp>
X-Mail-Count: 21179
どもです。月夜龍神丸@どうせ私は古い型ですから です。
少し時期のずれたエピソードです。
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エピソード『年賀状』
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登場人物
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津久見神羅(つくみ・から):式神コレクターな陰陽師
本編
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何もしなくても一月一日というものは来るわけで、神職をやっている家とし
ては否応なく忙しくなるわけで。
ずっと動いていた神羅は午前九時頃になって神社から戻ってきた。
水を入れた鍋に昆布を入れて火にかけ、別の鍋で餅をゆがく準備をする。
それから、こたつの方へ移動する。台の上にはさっき届いた年賀状の束がお
いてあった。
神羅 :「さて、仕分けるか」
手際よく自分のと祖父のとに仕分ける。さすがに祖父のがほとんどだった。
神羅に来たのは十数枚。高校の時に比べると半分近くになっていた。
神羅 :「どれどれ……(年賀状の裏を見る)うおっ」
思わずびっくりしたその年賀状には『あけおめことよろ』とでかでかと書い
てあった。
神羅 :「明けましておめでとう、今年もよろしくってか?
:いくら何でも略しすぎやろう、これは……(苦笑)」
ほかにはこれと言って特異なものはなし。ちなみに、神羅が出した年賀状は
二十通ほどである。
そうこうしているうちに鍋が沸騰したので手早く雑煮を作っていく。
携帯 :(メール着信音)
神羅 :「ふぬ?」
テーブルの上の携帯を見る。到着したのは二件。内容は二つとも新年の挨拶
だった。差出人はこっちが年賀状を出した相手。
神羅 :「この横着しいが……」
淋しい世の中になったものだ、としみじみ思う。
時系列
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2001年1月1日、帆川神社にて。
解説
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メールの方が楽なのは認めます。でも、やっぱり何か淋しいんですよね。
いずれそっちの方が当たり前になってしまうのかとは思いたくありません。
ちなみに『あけおめことよろ』は私の常套文句です。だって楽ですから(爆)
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それでは。
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月夜龍神丸 UIN:68054102
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