[KATARIBE 21177] [HA06P] 『おまわりさんに正月ナシ』

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Date: Fri, 5 Jan 2001 19:33:07 +0900 (JST)
From: 久志  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 21177] [HA06P] 『おまわりさんに正月ナシ』 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200101051033.TAA25465@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 21177

2001年01月05日:19時33分07秒
Sub:[HA06P]『おまわりさんに正月ナシ』:
From:久志


 久志です。
ちと時期遅れましたが年末ネタを少々いってみますー
きっと年末は大忙しの本宮長兄な人のお話です。

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『おまわりさんに正月ナシ』
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登場人物 
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 本宮史久(もとみや・ふみひさ)
     :にこやかなごくごくふつー(のはず)の警察官、本宮兄弟長兄
 奈々(なな)
     :史久の婚約者な人らしい。

おいそがし
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 年の瀬、なにかと物騒な時期でもある。
 毎度のことながらおまわりさんは大忙しである。

 史久     :「ふぅ」

 近所のおばちゃんが差し入れにくれた甘酒を一口。じん、と奥のほうから暖
まってくる。手袋を外した両手で紙コップを包むように持つ、かちんこちんに
冷え切った指に感覚が戻ってくる。

 史久     :「ありがたいねぇ(^^)」

 ほわほわと白い湯気が舞い上がって消える。
 甘酒はひょっとしたらお酒かもしれないが、ちょっと大目に見てもらうこと
にして、もう一口。

 史久     :「そろそろ交代かなー」

 夜の巡回警備。もちろん厚い防寒具に手袋をはめているけれど、やっぱりむ
き出しの顔にはびりびり風が当たってとっても寒い。
 両手に持ったコップをくいっと傾けて甘酒を一気に飲み干す。ちょっともっ
たいないかもしれないけれど、交代が遅くなったら相方さんに悪い。

 史久     :「んじゃ、いこっかな」

 近くのごみ箱にカップを捨てて、手袋をはめようとした時。
 内ポケットがぶるぶるっと震えた。

 史久     :「あれ?」

 内ポケットにあるのは個人用の携帯電話。ごそごそとポケットから携帯を取
り出す。
 一通の携帯メール、差出人は……

 史久     :「奈々さんからだ」


『史さん、お仕事お疲れさま。夜の巡回は寒いと思うけれどあったかくして
カゼひかないようにしてくださいね。年明けに一緒に春日さんへ行くの楽し
みにしてます。 奈々』

 史久     :「がんぱります(^^)」

 一瞬、顔面土砂崩れしそうなほど幸せを噛み締めて、携帯を内ポケットに
そっとしまった。

 史久     :「もー年明けかぁ」

 白い息が空に消える。
 外は寒いけど、あったかい。

解説
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 年末大忙しのおまわりさん。甘酒と携帯メールで暖まるの図
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いじょ

 てか、おまわりさんが甘酒飲んでいーのやら(笑)



    

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