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Date: Tue, 26 Dec 2000 00:50:26 +0900
From: Takuji -Gombe- HOTTA <gombe@gombe.org>
Subject: [KATARIBE 21155] [HA06P] 『冬は我らが季節』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200012251550.AA01045@gombe-pc.gombe.org>
X-Mail-Count: 21155
ごんべです。
久々に、祐司のEPなどを。
自キャラ固めな辺りは、ご容赦下さい。
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エピソード『冬は我らが季節』
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本編
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冬は、私の季節。
伽耶子 :「近寄らないで、兄」
祐司 :「つれないことを言うな」
パソコンでゲームに興じながら、背中も見せずに妹が言う。
……と言うより、近寄ってもいないのだが。
祐司 :「と言うか、お前が言うな」
伽耶子 :「……まー、そうなんだけどね」
化繊のセーターを着て、化繊のシャツに腕を通して。
そのときの忌まわしい……と言うかお馴染みの感触に久々に接して、ああ今
年も冬になったんだな、と感じる。
祐司 :「バックアップはちゃんと取ったか?」
伽耶子 :「んー、とれてると思う」
祐司 :「……なんか心配だな」
その感触を得るのは、兄妹とも同じ。感慨もまた、同じ。
同じ能力を持つ兄妹は、家族の発した静電気の感触すら、音か匂いと同様に
肌で感じることができる。然るに、話題もまた、同じ。
伽耶子 :「心配だったら、自分の電気の始末は付けといてよね」
祐司 :「それも、お前が言うな」
電気を操る能力だから、静電気に振り回されるばかりではない。
しかし、そううまくいかないのも人間というもので。
SE :バチッ
パソコン :プツ
二人 :「……あ」
……ほら(汗)
祐司 :「……ちなみに、俺じゃないと思う」
伽耶子 :「…………あ、あはははは、平常心よね、平常心(乾笑)」
祐司 :「もう遅い(怒)」
伽耶子 :「何よぉ、いいところだったのに横から口を挟むからでし
:ょー」(逆ギレ)
祐司 :「平常心が足りん。と言うか、先に話題を振ったのは伽耶
:子やろうが」
伽耶子 :「ぶー(むくれ)」
祐司 :「と言うことで、修理代は出すように」
伽耶子 :「えー?! もうすぐ卒論やのに、パソコン無かったら間に
:合わないよぉ」
祐司 :「要はお金がないのか? と言うか、それならゲームから
:やってちゃダメだろ」
伽耶子 :「息抜き息抜き。と言うか、お兄ちゃんの血を引いてるし」
祐司 :「こら(怒)」
今年も繰り返される堀川家の日常。
冬は、静電気の季節。
そう、冬は、我らが季節。
登場人物
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堀川 祐司 (ほりかわ・ゆうじ)
:静電気を操る三十路の歴史学者。10歳下の妹と仲が良い。
堀川 伽耶子 (ほりかわ・かやこ)
:同じ能力を持つ、祐司の妹。大学卒業が近い。
解説
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静電気を操る能力を持つ生きた電源装置、堀川祐司とその妹の伽耶子の、冬
の風物詩。
時系列
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2000年12月中旬。
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以上です。
……どうも、自分のキャラはどれも、冬を目指して作ってばかりのような気
がするのぉ(^^;
ではでは。
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Takuji HOTTA ("Gombe") = 堀田 拓司 ("ごんべ")
E-mail : gombe@gombe.org
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