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Date: Sat, 23 Dec 2000 01:17:11 +0900
From: ICHIKAWA Takuaki <bobu@din.or.jp>
Subject: [KATARIBE 21150] [HA06P] エピソード『猫がサンタになる日』
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <20001223011711I%xCKq@din.or.jp>
X-Mail-Count: 21150
ども、BOBUです。
いつのまにかクリスマスなのですねぇ。
というわけで、ひさしぶりにネタを思いついたのでEPを書いてみました。
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エピソード『猫がサンタになる日』
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登場人物
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猫A : ひげのはえたねこ
猫B : ねこ。どこかに飼われているらしい。
時間軸
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12月中旬くらい。クリスマス前のある日
本編
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12月も半ばを過ぎて、外を歩くのが億劫になってきたころ。
知り合いの猫がたずねてきた。
猫B :「あの、クリスマスに何か用事、入ってますか?」
妙なことを聞くものだ。
人間に飼われているわけでもない我々に、用事があるはずもない。
そう伝えると、奴はほっとした顔で赤い帽子を差し出した。
猫B :「じゃ、これお願いします」
思わず受け取ってから、考える。
これはなんだ?
疑問が顔に出ていたのだろう。
苦笑しながら奴が教えてくれた。
猫B :「とりあえず、かぶってみれば全部わかるようになって
:ますんで」
……正確には、教えてくれたわけじゃないな。
直接には言いたくないことらしいが……酔うはイブにこれをかぶって何か
をしろということか。
猫A :「お前はどうするんだ?」
猫B :「すみません、その日はご主人様と一緒に過ごすことに
:なってますんで」
ご主人様か。いつの間にかこいつも飼い猫になっていたらしい。
猫B :「じゃ、よろしくお願いします。……その帽子、意外と
:似合うと思いますよ。お世辞じゃなくて」
どこから聞いてもお世辞としか思えない台詞を残すと、奴は逃げるように
どこかへ行ってしまった。
寝床へ戻った後。とりあえず、かぶってみる事にする。
やることはすぐに分かった。簡単なことだ。イブの夜にサンタ役をしろ、
ということ。この帽子はサンタの帽子というわけだ。
プレゼントは必要に応じて出てくるらしい。
思わずため息をつく。面倒なことになった。が、いったん引き受けたから
にはやるしかないのだろう。
クリスマスイブの夜は忙しくなりそうだった。
ふむ、そういえば。
ひげに赤帽子とは…たしかに似合ってるのかもしれない。
別の意味で。
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いじょ。
実は題名に反して、まだサンタになってなかったり(ぉぃ
まー、イブの夜には赤い帽子をかぶった猫の姿を見る人がいるのでしょう。
たぶん。
それでは。
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コトリは、今まで一度も成功させたことのない召喚呪文を使った。
今度は、やかんや、金だらい以外の物が、落ちてくるような気がした。:from GPM
BOBU (ICHIKAWA Takuaki)
E-Mail:bobu@din.or.jp