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Date: Fri, 22 Dec 2000 16:44:08 +0900 (JST)
From: 久志 <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 21149] [HA06P] 『よくある一家団欒』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200012220744.QAA51314@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 21149
2000年12月22日:16時44分07秒
Sub:[HA06P]『よくある一家団欒』:
From:久志
久志です。
てれてれーっと書いてたらできたもの。
本宮家の一風景です。
ってか、内容がちーともない(えうえうえう)
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『よくある一家団欒』
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登場人物
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本宮史久(もとみや・ふみひさ)
:にこやかなごくごくふつー(のはず)の警察官、本宮兄弟長兄
本宮幸久(もとみや・ゆきひさ)
:葬儀社勤務。妙に霊感のある軟派にーちゃん。本宮兄弟真ん中
本宮和久(もとみや・かずひさ)
:心配性でお人よしな大学生。本宮兄弟末っ子、あだ名もとみー
本宮麻須美(もとみや・ますみ)
:可愛いもの好きな本宮家の母、ある意味最強。
兄弟勢ぞろい
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珍しいこともあるもんだ。
麻須美 :「幸ちゃん、お醤油とってくれる?」
幸久 :「ん」
麻須美 :「ありがと」
史久 :「このキムチおいしいねぇ(^^)」
和久 :「あ、母さん俺も醤油貸して」
麻須美 :「はい」
昔ならばいざ知らず、当にハタチを過ぎて成人した兄弟が揃って食卓に並ぶ
というのは最近でははめったにない。そも長兄・警察官、次兄・葬儀屋、末っ
子・大学生というてんでバラバラな職種のため、一日に一度も顔を合わせない
時も結構ある。
史久 :「そうそう来週から夜の巡回増えるから」
麻須美 :「そうなの? 風邪ひかないようにね、マフラーでもして
:いけばいいのに」
史久 :「んー制服だからね」
幸久 :「ああ、俺、ちっとお得意さんのデカイ法要あるんで準備
:やらでしばらく事務所に泊りこみになるから」
麻須美 :「あら、年末なのに小池さんの事務所も大変ねぇ」
和久 :「兄貴たちみんな出かけるのか、俺も来週からフラナ達と
:車で温泉行くからいないんだけど」
麻須美 :「気をつけてね、和ちゃん。雪が積もってたりしたら危な
:いのよ」
和久 :「うん、無茶な運転はしないから」
史久 :「安全運転しないとだめだぞ、あそこらへんは見まわり強
:化してるから避けたほうがいいかも」
こらこら警察官。
幸久 :「って、それじゃ来週母さん一人なん? 危なくねえ?」
麻須美 :「そうねえ、父さんも年明け前には出張から帰るって言っ
:てるんだけど」
史久 :「巡回コースでまわろうか?」
麻須美 :「いいのよ史ちゃん無理しなくても」
和久 :「最近、物騒だし一人っきりだと危ないよ」
史久 :「うんうん、こないだから続いてる年末狙いの空き巣もま
:だ捕まってないしねぇ」
麻須美 :「そう?じゃあお願いしようかしら」
史久 :「まーかせて(^^)」
幸久 :「そういや、この煮つけ誰も食わんなら貰うぞ」
和久 :「あ、一切れもらう」
和やかな一家団欒の一幕である。
仲良きことは
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兄弟なんてぇヤツはどつきあってナンボである。スキンシップは家族の親睦
を深める為に丁度良いものである。
しかし、それが家庭によっては半端でない場合もあって……
史久 :「そぉーれ」
おもいっきり気の抜けそうな掛け声と裏腹に、恐ろしく速い拳が目前に迫る。
和久 :「……っ!!」
史久 :「ああ、避けられちゃったなぁ」
にこにこと虫も殺さぬ顔で一言、である。
史久 :「次は一本取るよー(^^)」
幸久 :「……うれしそーだな、史兄」
史久 :「和久も強くなったからねぇー(わくわく)」
和久 :「ちょっと、まっ……」
史久 :「待たない(^^)」
手加減一切ナシ、本気の抜き手が空を斬る。
和久 :「っと!(のけぞり)……うわっ」
史久 :「おっとっと、これはどーだ」
和久 :「わわわっ(汗)」
史久 :「はい、取った(^^)」
急所寸止めのまま拳が止まる。
幸久 :「勝負あり、な」
和久 :「はぁぁ……(脱力)」
史久 :「いやぁ楽しいね。幸も少し手合わせするー?」
幸久 :「……史兄は手加減しねーからな」
それすらも一家団欒のヒトコマである。
ひそひそ話
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まー時期が時期だし。
幸久 :「って、和よぉ」
和久 :「何?幸兄」
幸久 :「温泉って、カノジョどーしたよ?」
和久 :「え?あ、その、いや、みんな一緒に行くんだけど」
幸久 :「みんなって、いつものチビと無愛想とかか?」
和久 :「うん、まあ」
幸久 :「色気ねーのな、二人で行けよ。意気地ねえな」
和久 :「あのなぁっ一緒にすんなよ。俺は幸兄と違って真面目な
:んだよっ」
幸久 :「ぬかせ、オマエが朴念仁なだけだろが」
史久 :「まーまーまー、そこまでそこまで」
和久 :「あ、史兄貴」
幸久 :「うまくやれよー(けらけら)」
ひらひらと手を振って部屋へと戻っていく。
和久 :「幸兄の奴……」
史久 :「まーまーそれはともかく気をつけて行けよ(^^)」
和久 :「うん、そうするけど」
史久 :「んじゃ、風邪ひかんようにな」
和久 :「サンキュ」
史久 :「……(振り向きざまに無言でVサイン)」
和久 :「史兄っ!!」
史久 :「ははははー(^^)」
とんとん、と逃げるように階段を上っていく。
和久 :「……どいつもこいつも人をオモチャにしやがってぇ!」
それでもただひたすら一家団欒である。
解説
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兄弟入り乱れての本宮家の一風景。
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いじょ
ネタがちぃともわいてこねへ