Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage
Date: Tue, 19 Dec 2000 21:09:11 +0900 (JST)
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 21136] Re: [HA06P] 怪我をして温情に感謝する
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200012191209.VAA08945@www.mahoroba.ne.jp>
In-Reply-To: <20001218165548.1518@mail.trpg.net>
References: <20001218165548.1518@mail.trpg.net>
X-Mail-Count: 21136
2000年12月19日:21時09分11秒
Sub:Re: [HA06P] 怪我をして温情に感謝する:
From:E.R
ども、E.Rです。
gallowsさん、ありがとうございます。
というわけで、続きです。
ぎゃろさんの書かれた部分にそのまま繋がります。
>****************************************************************
>エピソード『怪我をして温情に感謝する』
>=============
>登場人物
>--------
>坂本麻依子:
観海珠洲子(みうみ・すずこ):通りすがりの女子高生。
接近遭遇
--------
時間は少々遡る。
珠州子 :(あ、なんか良い匂い……お味噌汁?)
学校帰り。いつも一緒に帰る友人達は、何故か今日に限ってそれぞれの用事
で居ない。何となく面白くないような心持ちのまま、とことこ歩いていたのだ
が。
珠州子 :(……喫茶店?)
硝子戸の向こうを、こそっと覗く。
珠州子 :(…………でもなんか、変な人がいるなー)
カウンターの向こうの大男と、カウンターのこっちの黒いコートの男。
何だか一瞬、向こうからもこちらを見ているような気がして、珠州子は首を
縮めた。
珠州子 :(怖いから帰ろう……)
諦めて、何の気無しに方向を変えよう、とした……ところで。
ドン…………背中から肩に何かがぶつかって
ぐわん………何故か妙に和音のような
ジャーン……音というよりその弦の響き
ゴスッ………そして、ひどく痛い……音。
珠州子 :(………うわ、うわうわうわっ)
三歩後退……して、見えたものは。
麻依子 :「(めきょ)」
転がっている女性。
珠州子 :「あ、うわ、す、すみませんすみませんっ(汗)」
麻依子 :(あたま押さえてうずくまってる)
珠州子 :「だ、大丈夫ですか……てあああう、痛みますか?
:(おろおろ)」
麻依子 :「……だ、大丈夫です。そっちは?(だくだく)」
大丈夫でないのは、見ればわかるのに。
珠州子 :「こっちは大丈夫ですけど……でもあの大丈夫って(汗)」
麻依子 :「うん、なんとか(だくだく)」
顔半分真っ赤にして言う台詞ではない。
珠州子 :「あう……大丈夫じゃないですよおっ」
ハンカチを鞄から出して傷に当てる。押さえた途端、指先にじくじくとした
暖かいものの感触が伝わる。
麻依子 :「ああ、気遣い無用。あたし慣れてますから」
珠州子 :「ってそんな……」
麻依子 :「よくこけるんですよね(あはは)」
珠州子 :「そんな慣れてるったって……(うう、出血酷い)」
自分がぶつかって、怪我をさせてしまったのだ。では何とか……と思うが、
近くには薬局も医院らしい店も無い。
目の前の喫茶店を見る。
硝子の向こうから、誰かが見ている。手に何やら持っている、と、そんなこ
とばかりこんな時には目に付いて。
珠州子 :「……」
やっぱり、カウンターの前の人も、見ている人も……恐いのだけど。
喫茶店の手に重い扉を開けて。
珠州子 :「す、すみませんっ……あのすみませんっ」
>時系列
>------
>
>解説
>----
>
>****************************************************************
以上です。
あと、ログ内には、この部分と並列して、
平田 :「なんだか表がさわがしいぞ」(もぐもぐ)
朱 :「事故だろ」(ぐつぐつ)
平田 :「じゃあ、しょうがないな」(ずずー)
というやりとりがあったのですが、
何と言うても珠州子には見えていないということで(爆)
というわけで、であであー