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Date: Mon, 18 Dec 2000 14:30:35 +0900 (JST)
From: 久志 <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 21119] [HA06P] 『ご予定』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200012180530.OAA38217@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 21119
2000年12月18日:14時30分35秒
Sub:[HA06P]『ご予定』:
From:久志
久志です。
さくさくといこうーってことで。
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『ご予定』
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本宮幸久（もとみや・ゆきひさ）
：本宮和久の兄、葬儀社勤務。妙に霊感のある軟派にーちゃん。
呼び出し
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今時、骨董品価値のありそうな黒電話が鳴っている。事務所に残ってるの
は俺と後バイトが一人だが今はどっか買い出しにいってる。
「はい、小池葬儀社です」
「あの、先日ご相談に伺った遠野です」
「遠野さまですね、はい承っております」
まーアレだ。そろそろお迎えが近そうなアレ。もう大体葬儀の規模も準備
もほぼ決まっている。言い方が妙に遠まわしだがまーしょうがねえ。事が事
だし葬式の予定うんぬんの話なんざ、誰も聞いていなくてもあまり大っぴら
に話したいことじゃない。
「それで少々こちら都合が……」
「はい、大まかでいいのでお教え願えますか？」
「ええ、あの……週末頃が危険だと……」
「かしこまりました、ではこちらで手筈を整えます。またご都合がおつきに
なりましたらまたご連絡ください」
「はい、お願いします」
手早くメモをとって、事務所のホワイトボードに張り出された予定一覧を
さらった。遠野、と書かれた名前に赤ペンで下線を引いてチェックを入れる。
予定急、週末近。
ふと手をとめてもう一言加えておく。
急変の可能性有。
勝手に予測するのは失礼ってこたわかっちゃいるが、あの電話口の様子か
ら見ると状況は思っているよりかなりヤバそうだ。逆に聞けないからこそ相
手の態度やら口調やら空気やらで状況を読み取らないといけねえ。
時計を見る。そろそろバイトが帰ってきてもいい時間だ。
戻ったら電話番交代して腹ごしらえでもしとこう。
こないだんとこの明太カルボでも食いにいくか。
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いじょ