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Date: Thu, 30 Nov 2000 17:34:02 +0900
From: アキト <akito@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 21047] [HA06P] エピソード『晩酌』
To: "[kataribe-ml]" <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <200011300833.RAA28221@fsinet.or.jp>
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はぢめてのえぴそどでし。
猫の設定ぼしうちう。
あと、猫は飼ったことないんで、不自然なとこがありましたら、
じゃんじゃん言ってください。
混ざるのもぜんぜんおっけー、です。
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エピソード『晩酌』
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登場人物
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秋石佐和(あきいし・さわ)
:生きているのに死んでいて、でもやっぱり生きている人。
:大学2年生。最近までどっかで同棲もどきをしていたらしい。
猫
:猫です。
呟き
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その日、風見アパートの一室に久方ぶりの明かりが灯った。
秋石 :「やれやれ、なんだかえらくひさしぶりだな」
その一言でひとときは静寂が途絶える。
が、部屋はやがてまた圧倒的な静寂に呑み込まれていく。
呟いたところで誰かが応えてくれるわけではないのだ。
わかりきったことだ。
だが、誰かが応えてくれるのではないか、一瞬そう考えたのも事実だ。
秋石 :「ここはあそこじゃない。
……そしていまはあのときでもない、か。」
これもわかりきったことだ。
ただ、今はそのわかりきったことを声に出し、ひとつひとつを本当に呑み込
んでいく、そういう時間なのだ。
秋石 :「そーいえば、冷蔵庫のなかは大丈夫かな?」
部屋に帰らなくなってから、ずいぶんになる。
これはつまり、それだけ冷蔵庫の食材はほっとかれたということだ。
秋石 :「まぁ、ほとんど入ってなかったし大丈夫かな。
そーいや、冷凍庫に干物とかあったなぁ」
冷蔵庫をあけたらビールがあった。冷凍庫には干物があった。
部屋には他にも泡盛やらウォッカやらが備蓄されている。
秋石 :「干物をつまみに酒でも飲むかね……」
SE :プシッ
ビールを片手に台所に立ち、ガスコンロに金網をのっけ、
じりじりと干物を炙りはじめる。部屋に磯の香りが広がっていく。
秋石 :「窓もすこし開けて…と。おやキミ、どーしたね」
見るといつのまにかベランダに猫が一匹。
干物が目当てなのか、ベランダが彼の散歩道になってるのかは知れない。
秋石 :「ま、一人で呑むのもなんだし、よかったらどうぞ」
ほぐした干物を皿にのっけて、床に置く。
猫 :「にー」
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アキト
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