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Date: Mon, 20 Nov 2000 21:51:00 +0900
From: Miyachi <soutou@mc.neweb.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 21019] [HA06P] エピソード『公共の乗り物はあぶない』
To: kataribeML <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <3A191E343AC.9C22SOUTOU@ms-mc.neweb.ne.jp>
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ど〜も。
総統です。
大変あぶないので電車なんか乗ったらだめです(ぉぃ
かけるんとはりにゃは、セリフの修正とか人物紹介をよろしくお願いしまする。
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エピソード『公共の乗り物はあぶない』
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登場人物
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平田阿戸(ひらた・あど) : 吸血鬼ハンター。公共の乗り物が嫌い。
前野浩(まえの・ひろし) :
煌(こう) : 暴力メイド
煖(なん) :
蒼月かける(あおつき・かける :)
理由無き(?)反感
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無道邸の居間。
テーブルにはおやつのドラ焼きとお茶が並んでいる。
平田 :「公共の乗り物が嫌いだ」
なんだかわからないがそういう話題になったらしい。
煌 :「まーた、俺のいい時間に来ないからとか言うんでしょ」
かける :「うぐぅ、わがままだよ」
煖 :「くすくす」(微苦笑)
平田は一口紅茶をすすると重々しく口をひらいた。
平田 :「馬鹿を言え、電車なんぞに乗っていたら、こういう事も
:あるのだ……」
語る平田
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ついこないだの事だが、私はやむにやまれぬ事情で電車に乗っていたのだ。
ただでさえ嫌だというのに、乗りかえまで必要だったので、待ち時間をイラ
イラと過ごしていた。
放送 :「えー、○○分着の電車が遅れております。お忙しいとこ
:ろ誠に……」
2分ほど遅れる旨の放送があり、私のイライラは頂点に達したので、とりあ
えずニコチンを吸引して心を落ちつけようと……なに? そのホーム禁煙じゃ
なかったかだと? そんな事は知らん。
そんな時、ふと向かいのホームを見ると、ひときわ大きな荷物を引く男がい
たのだ。特急や新幹線のホームならわかるが、普通の電車のホームだ。旅行者
だとは思えん。気になって見ていると、私の正面あたりで荷物を柱に固定しよ
うとしているではないか。
しかも、離れた売店に行くでも自販に行くでもなく、引き返してホームから
出ていってしまった。
これはもう、爆弾テロに違いない。大きさからして殺傷力を高めるために釘
やらパチンコ玉やらを詰めている可能性もある。もしそうなら、私から爆弾ま
では、なんら遮蔽物もない、人もまばらだ。今この瞬間爆発したら、間違い無
く死んでしまうではないか。
かといって、ここで不自然に逃げ出してしまえば、私の方が不審人物になっ
てしまう。そもそも実際に爆発物を携帯しているではないか。さっきの男と私
が同時に捕まって、どっちが犯人かと聞かれたら10人中10人が私だと言うに違
いない。
まさに四面楚歌だ。
電車がつくまでの2分間が、いかに長く感じられたか想像もつくまい。
結局のところ
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かける :「…………」
煌 :「……( ̄▽ ̄;)」
煖 :「……はぁ、そうなんですか」
平田はだまって頷いている。
前野 :「で、結局どうだったんですか?」
平田 :「何も」
煌 :「はぁ?」
平田 :「そのあと来た電車に乗って何事も無く家に帰ったぞ」
かける :「爆弾は?」
平田 :「さあ、あれからその駅で何かあったという話は聞かん
:な」
沈黙があたりを支配した。
平田 :「だから、公共の乗り物は嫌いなのだ」
当然の帰結だと言わんばかりに言い切る。
……その後、平田は大変笑われたらしいが、本人は多くを語らない。
時系列
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2000年11月中旬。無道邸。
解説
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不審人物は実話です。いやほんと。
怖いですねぇ、公共の乗り物は(ぉぃ
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ではまた。
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総統<Nobuki miyachi>
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