[KATARIBE 20870] [HA06P] エピソード『吹利の女(ひと)』

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Date: Sun, 29 Oct 2000 23:51:27 +0900
From: kazuki <aaq45040@hkg.odn.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 20870] [HA06P] エピソード『吹利の女(ひと)』
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 軍光一@密かに追い詰められている です。
 九州のお菓子シリーズです。
 ふかにゃよろしく。

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エピソード『吹利の女(ひと)』
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登場人物
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西夜一輝(にしよる・かずき):紅雀院大学助手。下戸。
狭淵麻樹(さぶち・まき):鍼灸術師。うわばみ。

本編
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 九州から帰ってきた……ような気がする。
 来栖に飯は食わせた……はずだ。
 休みはまだ残っている……といいなあ。

 麻樹     :「ん?どうした?」
 西夜     :「少し……酔ったような……」
 麻樹     :「まだコップ一杯も飲んでいないじゃないか。まあ飲め」

 とぽとぽ。

 明太子は……来栖が無道邸に持っていった。
 まるぼうろは……学校へ持っていく。
 博多の女(ひと)は……なんで目の前にあるんだ?

 麻樹     :(もぐもぐ)

 そうか。確か麻樹さんのところにお土産に持ってきたんだっけ?

 麻樹     :「けっこういけるな。これ」

 吹利には戻ってきている……ようだ。
 家に戻って来栖の世話とか雑務に忙殺された……記憶がないでもない。
 ふとぽっかり空いた時間に麻樹さんに電話をかけた……のか?

 麻樹     :「こっちは球磨焼酎っていうんだ。飲んでみるか?」

 とぽとぽ。

 お土産を持って呼ばれてきた……のだと思う。
 そうしたら既に出来あがっていた……と主張してみよう。
 そしてなし崩し的に酒を勧められた……のだったっけ?

 麻樹     :「ところで」
 西夜     :「?」
 麻樹     :「いびきってなんだ?」
 西夜     :「寝ているときにかくものでしょう?」
 麻樹     :「なぜそれで帰省するんだ?」
 西夜     :「いびきと帰省となんの関係があるんです?」

 手元にあるのは……球磨焼酎だ。
 目の前にあるのは……博多の女(ひと)とするめだ。
 ここは……麻樹さんの部屋だ。
 よし、おっけい。

 麻樹     :「なんで帰省していたんだ?」
 西夜     :「忌引きです」

 忌引き……だったよな?

 麻樹     :「……」
 西夜     :「……」
 麻樹     :「飲もう」
 西夜     :「もう飲んでます」

 とぽとぽ。

 麻樹     :「……人は死ぬものだ」
 西夜     :「知ってます」
 麻樹     :「とっておきをあけよう」
 西夜     :「結構です」
 麻樹     :「遠慮するな」

 とぽとぽ。

 きゅう(><)

時系列
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 2000年10月。ちょっと肌寒くなったころ。

解説
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 不器用さん同士です。

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